万年青
2025-10-26 07:13:41
1530文字
Public オリキャラ
 

ラト愛(ハロウィン)

うちよそ

秋の風が街を包み始めた頃
街路樹にはカボチャのランタンが吊るされ、店先には黒猫や魔女の飾り等が並んでいる。
愛莉はその光景を不思議そうに眺めながら、街を歩いていた。
なんだろう、これ。お祭り?」
愛莉が働く遭逢堂の世界に
ハロウィンは存在しない。
通りすがりの子どもたちが
「もうすぐハロウィン!」と楽しそうに
話しているのを聞いて、
愛莉はその言葉を頭に刻んだ。

図書館で調べてみると、ハロウィンとは
「死者が蘇る夜」であり、
「死者に仲間だと思わせるために仮装する」らしい。
更に「呪文を唱えるとお菓子を貰える」
という情報もあった。
「なるほど死者の仲間になりきるんだ。
 呪文を唱えれば、お菓子も貰える
 めちゃくちゃ楽しそう!」
愛莉は、ウキウキしながら帰宅した。

ハロウィン当日
愛莉は、死者になりきるために
白装束を身に付けた。
天冠と呼ばれる三角巾も頭に付けている。
鏡に映る姿は、まるで幽霊そのものだった。
「これで、死者の仲間に見えるはず!」
愛莉は満足げに頷き、
ラトルさんが働く店へ向かった。