Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
_harunohana696
2025-10-25 16:57:55
15197文字
Public
Clear cache
現パロ🪝🌺
両片思いの、むずむず歯痒い関係を書きたかったけど私には無理でした🫠
全年齢向けですが、現パロなので下記の設定を受け入れられる方のみお進みください。
---------------------------------------------
🌺
・17歳
・トゥイさんが経営者
・裕福な家の娘
🪝
・25歳
・経営者 トゥイさんと提携して釣船をしている
・モアナと知り合ったのは3年前にトゥイさんが会食の場に娘であるモアナを連れてきたため
【舞台設定】
ハワイのオアフ島(アリウイちゃんとロック様のルーツがハワイってことなので)
ただハワイを何にも知らない奴が書くので、オアフ島のぱちもんみたいな場所に住んでると思ってください
1
2
マウイは珍しく悩んでいた。
天性の思考力と行動力のおかげで今までの人生を切り拓いてきた彼にとって、些細なことで悩むことなどないに等しい。
が、今回はそうはいかなかった。
目の前でこちらを伺うように見つめる少女は、律儀に目の前のロコモコプレートに手もつけずにマウイの返事を待っている。
早く答えてやりたいが、なかなか自分の中で答えを出せないでいた。
単刀直入に言うと、今回のモアナの頼み事を『面白くない』と感じている自分がいるのだ。
なぜ、妹のように可愛がっていたモアナのデート服を選ばないといけないのだ。それもどこの馬の骨とも分からない奴が相手なのも、余計にやる気を削いでくる。
「
…
やっぱり、だめ?」
こちらを伺うように、遠慮がちにモアナが聞いてくる。
難しい頼みをしているとでも思っているのだろうか。
全くもってそんなことは無いのだ。むしろ大得意である。ましてや、ずっと成長を見守ってきたモアナに似合うコーディネートを組むとなると、自分以上の適任者はいないと断言できるくらいには自信がある。
しかし、前述の通り『面白くない』という感情が勝ってしまうのだ。
「
…
駄目とは思ってないが
…
それ、オレに頼むほどのことか?」
このまま黙っているわけにもいかず、とりあえず今言えることを言った。
正直、クラスメイトと出かけるためだけに服を新調する必要などあるのか?というマウイ個人の考えもあった。
モアナの様子を見るに、そのクラスメイトのことを好いている様子もないのだ。だったら尚更オシャレをする必要などないように思える。
が、モアナにとってはそうはいかないようでーー
「
…
マウイにしか頼めないの
…
!」
と、藁にもすがる思いでマウイに頼んでいるようだった。
「だって男の子とデ
……
出かけるんだよ?こんな恰好じゃダメでしょう?」
どこがダメなんだ?と思いながらいつもと変わらないモアナのスタイルを眺める。
彼女らしくていいではないか。
「似合ってるんだからいいだろう、それでも」
「ちが
…
っ!もう!そうじゃないの!」
しびれを切らしたモアナが大きい声を上げて、今までの態度から一転して流暢に言葉を紡ぎ始めた。
要約すると、男性の前でそれなりのオシャレをするのがマナーだと言いたいらしい。
(ーーなるほど。モアナなりの礼儀なんだな)
その言い分には一理あると思わされた。
よくよく考えれば、この目の前の跳ねっ返り娘も高校を卒業したら大学生なのだ。マウイにとってはいつまで経っても可愛い妹のような娘だが、確実に大人へと成長している、ということなのだろう。
そのことに、僅かに淋しさを感じたが目を瞑ることにした。
「
…
確かに、大学生になる年頃の娘が色気付くのも無理はない、か」
「別にそういうつもりじゃ
…
」
「そういうことだろう。男の期待に応えようとする、巻き毛ちゃんのその考えは間違ってないさ」
なら仕方ない、と己の中で納得したマウイは早速次の約束を取り付け、自身が注文したハンバーガーに食らいつきながらモアナを促した。
*****
翌日、モアナと訪れたショッピングモールで早速お目当ての店に足を踏み入れた。
念のため、昨日のうちにモール内にあるブティック店を調べておいたのだ。どんなブランドが入っているのか、それさえ分かればあとはSNSを使ってファッションの系統を見られる。
マウイが目星をつけたのは、世界的に有名なブティック店。ここならどんな系統にでも寄せられると考えて、真っ先に向かおうと決めておいたのだ。
早速ぐるっと店内を見てまわり、モアナから与えられたデート内容に沿うようなコーディネートを幾つか組んだ。
その中でマウイ自身が惹かれて、つい手に取った一着が紛れてしまった。
夕焼けのような色合いのオレンジ色のワンピースである。体のラインが分かる程度のタイトシルエットに、大胆なスリットが入った大人の女性のワンピース。
モアナに似合うかという観点から程遠い、マウイ自身が好きな系統のファッションである。こういうファッションが似合う女性を、自然と目で追ってしまうくらいに好きな系統だ。
なぜそれをこのラインナップの中に入れてしまったのか、自分で自分の行動が不可解であったが選んでしまったのだから仕方ない。
決めるのはモアナなのだから、彼女の選択に委ねる他なかった。
ただ、このワンピースを着たモアナの姿を脳裏に如実に思い描けた。さぞかし似合うであろう。誰もが認める美少女なのだから、似合わないはずがないのだ。
が、今までの彼女のファッションの系統からして、いきなりこれを選ぶとは考えられなかった。
(まぁ、変なのが紛れ込んでるくらいにしか思わないだろう)
そう楽観的に考えていた。
しかし、マウイの予想に反してモアナが真っ先に選んだのは件のワンピースだった。
まさかの展開に頭が真っ白になったが、辛うじて「それが気に入ったのか?」と尋ねることに成功した。
変な間が出来てしまったが、何事もなかったかのように振る舞えたはずだ。
「着たいものを着ればいい」とだけ言って、そそくさとモアナを試着室へ導いてカーテンを閉めた。彼女が試着室から出てくるまでの間に、心を整えなければーー
(待てよ、なぜそもそも俺様がこんなに焦る必要があるんだ?)
自分の好きな系統のファッションを、妹のように可愛がってきたモアナがちょっとばかし試してみるだけじゃないか。そんなファッションをしたからといって、彼女が急にタイプの女性になる訳じゃないのだ。何も焦ることなどない。
存外に心の整理があっさり終わり、マウイはいつもの調子を取り戻せて安堵した。
あとは出てきた彼女を「馬子にも衣装だな」と揶揄って終わりだ。
ーーそう思っていたのだ。この時までは。
*****
「ねぇマウイ、これすごく良くない!?」
急にカーテンがシャッと開いたかと思えば、興奮気味のモアナの声が聞こえてきた。
咄嗟にそちらへ視線を向けると、目に入ってきたものに言葉を失うことになった。
恥ずかしいことに、一瞬誰なのか分からなくなった。
それくらい目の前のモアナが様変わりしていた。
化粧を変えた訳でもないのに顔色がいつもより明るく見えて、しっかりした目鼻立ちがさらに際立っている。癖のある黒髪もいつもより艶があるように見えた。
そして何より、彼女のスタイルの良さに目を奪われた。Vネックの胸元から覗く鎖骨、ベルトで締められて細さが強調されているウエストと腰のライン、スリットから覗く左脚。
どれも普段のモアナのファッションから認知していた。なのに装いが変わるだけで、ここまでの武器になるとは思いもしなかった。
彼女の全身が輝いているように見えた。
ーー間違いなく、目の前の彼女に見惚れていた。
確かに、いま自分の前にいるモアナは、妹のような存在じゃなく"女"なのだと認識してしまった。"女"と思ってしまった。
もうダメだと理解する。誤魔化しようがないほど、目の前のモアナに心が惹かれていた。
が、いつまでも黙っているわけにはいかないだろう。
とにかく、何か言わなければ。
「
…
そうだな。似合うだろうとは思ってたが、想像以上だ。それを着ていればどんなデートが来ても問題ないな」
我ながら気の利いたことが言えたと心の中で自身に拍手喝采を送る。変なことを口走らずに済んだことに心底ほっとした。
が、モアナの表情にわずかな翳りが見えた。
「そうだよね
…
でも、やっぱ今回は他のものにしようかな」
「なんでだよ?すげぇ似合ってるのに」
心底モアナの考えが理解できず、本心そのままに尋ねた。
先の発言にどこかマズいところがあったのだろうか、と急に不安になる。失言をしたつもりは微塵もないのだが、モアナにとって何か引っ掛かることを言ってしまったのか。
しかし、モアナの口から語られた言葉に脳内をかき乱されることとなった。
「
…
その、この姿を見せるのに抵抗があるの。この素敵なワンピースは、もっと特別な時に取っておきたいというか
…
」
(ーーなんて可愛いこと言い出すんだ、この巻き毛ちゃんは)
どうやら、この装いでクラスメイトの前に出るのは恥ずかしいらしい。そのクラスメイトとのデートは『特別』じゃないと言っているようなものだ。
そのことに、自分でも驚くくらいに喜んでいた。見たこともないその野郎に「ざまぁみろ」と言ってやりたくなった。
あまりの薄汚い己の感情に苦笑いしそうになったが、それよりも歓喜の方が上回った。
そういうことなら、喜んで他のコーディネートを勧めようとさえ思える。
「そうか。なら、他のやつにするか」
ーーこの美しいモアナを知るのは、今はまだ自分だけでいい。
そう心の中でほくそ笑んだ。
*****
今日の夢のような時間を振り返りながら、マウイは車のハンドルを操作していた。
モアナを異性として認識してからというもの、自制が効かない己に困りはしたが、その状況すら楽しんでしまった。
カフェでの、必死に苺を死守するモアナの行動すら愛おしく感じて、つい本心がダダ漏れてしまったが何とか上手く誤魔化せたと思う。
その後は上手く自分をコントロールして、程々にちょっとしたデートを堪能させてもらった。
マウイ自身も浮かれている自分に呆れる気持ちはあるのだが、こればっかりは仕方がないと開き直る。
(そりゃお前、あんなこと言っといてそのワンピースを着るんだもんな
…
俺の前で)
隣で寝ているモアナを一瞬だけ盗み見る。
彼女が『特別な時に着たい』と言ったあのワンピースを、いま着ているのだ。
そんなことをされては、勘違いしてしまいそうになっても仕方ないではないか。
俺は『特別』なんだと。自惚れてしまうのは当然ではないか。
が、この状況を俯瞰的に見る己がいるのも事実である。
(だが、急にこの関係性は変えられないな
…
)
いかんせん、兄妹のような期間が長すぎた。結局はモアナの気持ちが分からない以上、どうしても縮めることが出来ないのだ。
そこは、己の感情と行動に線引きをしなければならない。
ーーそんなことを考えているうちに、モアナの自宅に到着した。
名残惜しいが、彼女との楽しい時間に別れを告げなくてはならない。
「
…
巻き毛ちゃん、着いたぞ」
助手席で眠る愛おしい娘に声をかけたが返事がなかった。思ったより深い眠りについているようだ。
いつもであれば肩に手を触れて揺さぶって起こす。しかし、今日という日に彼女への気持ちを自覚してしまった以上、気安くその身体に触れることができなかった。
(ーー何を躊躇ってるんだ俺
…
いつも通りにすればいいだろう)
自分の気持ちが変わったとて、モアナにはどだい関係のないことだ。むしろ、今まで慕っていた歳上で頼りになる兄貴のような存在が、実は自分のことを好いていると分かったらあまりの気味悪さに戦慄するだろう。
だから、この気持ちは悟られてはいけない。
隠し通さなければ。
ーーそう、頭では分かっている。
なのに、モアナが寝ているのをいいことに不躾な視線を送ってしまう己がいた。
いつもと違う装いで、こうも雰囲気がガラッと変わるのだから女という生き物は恐ろしい。
昨日まではただの跳ねっ返り娘でしか無かったのに、服装が変わるだけで急に娘から女性へ変貌を遂げてしまった。
いつもと同じ豊かな巻き毛のはずなのに、シルクのように艶やかな美しい髪に見えた。
髪がかかった肩からのびる線の細さは、自分とは全く違う女性特有の曲線を確かに帯びていて、つい舐めるように上から下へと視線を移してしまう。
そして極めつけに、何度も見たことがある彼女の脚が、ワンピースのスリットからのぞいている状況に扇情的な気分にさせられた。
(ーーダメだ、これ以上見るな)
これ以上は見てはいけない。頭の中で警鐘が鳴り響いている。
だというのに、なぜ、こういう時に人というのは自分の想像もしないことをやってしまうのか。
肩に触れるのを躊躇った所為なのか、マウイが彼女に触れた箇所は左手だった。気がつけば己の左手で握って少し揺らしていた。
それでも、モアナは目を開かない。
ーーその先は、もう魔が差したと言う他ない。
深く眠っていると確信すると、マウイは残った右手でモアナの艶のある髪に触れていた。
豊かな巻き毛は見た目通りの触り心地で、それこそシルク以上の心地よい手触りだ。
こうして触れると、なんて小さな頭なんだと思い知らされる。己の掌よりも小さい。
その頭の一部である顔はさらに小さい。だというのに、瞼で隠れている目は落っこちそうなくらい大きくて、その目を縁取るまつ毛は長さも本数も申し分なく、彼女の目を彩る要素となっていた。
そして肉厚な唇はぷっくり艶々としていて、とても魅力的で心が惹かれる。グミのように弾力がありそうな唇を見て「美味そうだな」と、そんなことを考えてしまうくらいには不躾な視線を送ってしまっていた。
「んん
…
っ」
ーーと、モアナがみじろいだ。
さすがにやりすぎた、と心の中で反省する。
このモアナの声で正気に戻り、パッと両手を離して彼女の動向を見守った。
案の定、マウイが体に触れたことで目が覚めたようだった。閉じられていた瞼が何度か瞬きを繰り返して開かれる。
そして、隠れていた黒曜石の瞳と視線が交わった。相変わらずキラキラと輝いていて、食い入るように見つめてしまう。
(綺麗だな)
本当に美しい瞳だ。わずかに差し込む街灯の光だけでここまで輝く瞳が、マウイを捉えて離さない。
「
…
もう着いたのね?」
そう静かに尋ねる声はいつもの“妹"の声だった。そうであるはずだ。
こちらに期待をしているような、そんな色は決して宿っていないはずだ。
すでにマウイから視線が外れ、外の景色に目を向けているためこれ以上確かめようがないが、そうであったはずだと言い聞かせる。
ーーそしてマウイは、努めていつも通りに声をかけた。
「ああ、なかなかの眠り姫だったからな、どうやって起こそうかと考えてたんだ。目覚めてくれて何よりだ」
マウイ自身も、夢から醒めたような心地を覚えた。
1
2
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内