sousakuyamamusume
2025-09-30 22:24:04
812文字
Public 悪魔博士の夢小説
 

乾杯

悪アリ 『運命共同体』とつながってる気がする


 久しぶりに義手がない生活だ、と思う。
 義手が出来るまでと、出来てからリハビリが終わるまではこうしてアクマが家の事ほぼ全てやってくれていた。
 今もその恩恵は残っている。例えば掃除はロボット掃除機がだいたい終わらせてくれる、とか。
「アリシアちゃんと違うて俺ぁ凝ったもんはつくれねぇけどな、ごめんな。」
「いいんです、貴方が作ったってだけで嬉しいですもの。」
「そうかぁ?」
 リビングからキッチンが見える。
 魔法、便利ね。本うかせて料理してるわ。
「んでええと……ああここで調味料か。ぱっぱっぱ~っとな。」
 ふふ、独り言。かわいいわ、貴方って人は。
「できたで。」
「ありがとうございます、アクマ。……懐かしいですね。」
 左手でも食べられるように練習した日々をふと思い出した。
 今では、割とうまくできるけど。
「ごめんな、不便かけて……。」
「ああ、違うんです。私からすればあの日々も、貴方と一緒に歩んだ楽しい日々だった、それだけなんです。」
……そうか。」
 そう。
 だからどうか、笑って。
「んじゃ、お互いの生存を祝って。」
「ええ。」