万丈
2025-09-30 20:49:51
2623文字
Public 小説
 

行き過ぎた役作り

【AI生成】【二次創作】【天空戦記シュラト】
前回のドラマ天空戦記シュラトキャストインタビューで、インドラさんへ向ける視線が怪しいシヴァさん。
インドラさんの反応が微妙だった理由。

インタビュー→キャストインタビュー1
設定まとめ→偽ウィキペディア(芸能界編)


破壊神の遊戯 ~雷帝を手折るまで~(シヴァ視点)

……ああ、また、逃げられた)

私の指先から、するりと抜け出していく、あの気高い光。
雷帝インドラ。
私が、この撮影現場にいる、唯一の理由。

彼の、あの灰色の瞳。
普段は、氷のように静かで、誰にも心を許さない、孤高の光を宿している。
だが、私が少しだけ、その領域に踏み込むと、あの瞳は、面白いほどに揺らめくのだ。
恐怖と、困惑と、そして、その奥底に隠しきれない、微かな好奇の色。
たまらなく、唆られる。

衣装合わせの時など、最高だった。
カーテンの隙間から覗き見た、彼の、若く、しなやかな裸身。
鍛え上げられた、美しい筋肉の陰影。
そして、私の視線に気づいた時の、あの驚きと羞恥に染まった顔。

(もっと、見ていたい)

(もっと、触れてみたい)

衝動のままに、その背中に指を這わせると、彼は、まるで灼熱の鉄にでも触れられたかのように、飛び上がって逃げていった。
まるで、手折ろうとすると、指先からこぼれ落ちてしまう、幻の花のようだ。
だが、それがいい。
簡単に手に入るものなど、何の価値もない。

ベッドシーンの撮影は、私にとって、至福の時だった。
役という大義名分のもと、彼の身体を、心ゆくまで、合法的に味わうことができるのだから。
彼の唇の、その寸前で、私は囁いた。
「今夜、私の部屋へ来い」と。

もちろん、彼が来るはずなどないことは、わかっていた。
彼は、そういう男だ。
気高く、純粋で、そして臆病。
だからこそ、私は、この手で、彼を堕としてやりたくなるのだ。

あの夜、私の誘いを無視し、部屋で震えていたであろう、彼の姿を想像する。
きっと、眠れぬ夜を過ごしたに違いない。
私のことを考えながら。私の指先の感触を、唇の熱を、思い出しては、一人で悶々としていたことだろう。

……可愛らしい)

そう思うだけで、私の心の奥底が、じわりと熱を持つ。
焦らすのは、これくらいでいいだろうか。
いや、まだだ。
まだ、足りない。

彼が、完全に、私に心を許し、自らの意志で、私の腕の中に飛び込んでくる、その瞬間まで。
私は、この甘美な遊戯を、やめるつもりはない。

(待っているよ、インドラ君)

お前が、その気高いプライドも、何もかもを捨て去り、涙ながらに、私に「抱いてくれ」と、懇願しに来る、その日を。
その時こそ、私は、お前という美しい花を、根こそぎ、手折ってやろう。
そして、二度と、誰の元へも行けぬよう、私の鳥かごの中に、永遠に閉じ込めてやるのだ。

そう、心に決めながら、私は、明日の撮影で、彼にどんな「演技指導」をしてやろうかと、一人、ほくそ笑むのだった。
彼の、あの困惑した顔が、早く見たい。