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音無 馨(おとなし かおり)
2025-09-30 19:18:48
5364文字
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インジュナ怪文書(ホラー回)(言うほどホラーでもない)(⚠️ありとあらゆるキャラ崩壊注意⚠️)
読んでタイトルの字の如く。なんか私が今こういう感じの欲しい〜と思ってるだけのダラダラ書き留め文。
1
2
【神は死んだ(りしないのよ)】
アルジュナは父のインドラと物心ついた時から父子家庭。庭付き戸建て住まい。母親のことをそれとなく聞いたこともあるが、はぐらかされる事が多いので亡くなったから思い出したくないのか、あまりいい女ではなかったのか
……
とありきりたりな理由を当て込んで納得していた。よく気にかけてくれる父で、尊敬できる。やや己に過保護ではないかと思うこともあるが、生活に苦労もないし、別に母親のことを深追いする必要もなかった。高校生のある日、修学旅行で出かけた某地域でふと、デジャ・ビュを感じる。いつぞや、ここに来たことがあるような
……
そう思って自由行動の際に導かれるまま街を散策していると、幼い時にここに来たことを思い出す。しかし当時連れ立って歩いていた相手は何故か父のインドラではない。どこにでもいるような、一般的な男女。善良な笑みを浮かべ、幼いアルジュナを微笑ましげに見つめ、招き寄せる、手を引いてくれる。何者だろうか?親戚だろうか?と思うも父インドラに親戚付き合いはなく、己にもそのような記憶は覚えている限りない。なんなんだこの記憶は?幻覚や妄想にしては生々しい記憶に混乱に陥るアルジュナだが、何を確かめる術もなくその日は学校で貸し切ったホテルに帰って眠れぬ夜を過ごす。翌日、よみがえった記憶に引きずられる形で改めて自由行動時間に思い当たる場所を必死に巡っていたところ、観光地の中にあった写真館を見つける。何となく胸騒ぎがして入ってみるとそこにはその観光地を訪れた人々の写真が記念として貼り出されていた、目を凝らして見回すと、奥まったところに少し古ぼけた一枚の写真。そこに写っていたのは仲睦まじく肩を寄せ合う記憶の中の男女と幼いアルジュナだった、それはまるで本当の親子のように。ドッと冷や汗が出る。これが『あるべき姿』だと脳が警告を発する。では今、父と呼び慕う男は誰だ?焦燥のまま写真館の店主に「この写真は
…
」と指をさす。店主はアルジュナと写真を見比べながら「おや、あの時の坊っちゃんかい」と微笑む。「あの時、というのは
…
」思わず聞き返すと、店主はあの時は小さかったからね、と覚えていないこと前提に不審に思うわけでもなく写真の説明をする。この写真の三人は旅行でここに来たこと、旅の記念にここで写真を撮ったこと、仲の良い微笑ましい家族だったこと、アルジュナは近くの店でアイスを買ってもらって喜んでいたこと
…
そして最後に「それで、お父さんとお母さんは元気にしているかい」と。その場では咄嗟に「はい」と返事をしたが、そんな場合ではなかった。今となっては己の両親がこの写真の二人であることは明確だった、しかも己の妄想ではないことも。もうすぐ修学旅行も終わる。あの得体の知れない男がいる家へ帰らねばならない。その瞬間から、インドラの為に買っていたお土産すら厭わしくなる。生きた心地のしないまま学校に戻ってきたアルジュナはこのまま家に帰らず、どこかに逃げ出すべきではないかと煩悶する。いや、あまりにも持ち合わせがない、そもそもそんなことすればすぐ探されるだろう。それでもひとまず、心を落ち着けなければこのまま帰宅してもボロが出る──そう思って近場のファミレスに寄り道せんと校門を出たところでよりによってインドラが車で迎えに来ていた。「な、なんで」と声を震わすアルジュナにインドラは「何がだ、今日はお前が帰ってくるから迎えに来ただけだ」となんてことなく返す。アルジュナを助手席に座らせてインドラは車を走らせる。心の整理をする時間を失ったアルジュナは黙り込んでひたすら窓の外を見つめるほかなかった。インドラに「やけに静かだな、疲れたか」と気遣わしげに呼びかけられても生返事しかできない。もちろんインドラは迎えに来た自分を見たアルジュナの様子を確認したときから異変を察知している。自宅に帰り着き、アルジュナを先に家に入れ、インドラは玄関の鍵を、チェーンロックをかける。緩慢に、確かめるように、二度と開かぬことを確認するように。部屋に戻ってきたアルジュナは途端に薄ら寒い気持ちになる。この家に長く住んでいるはずなのに、まるで知らないところのような気がした。自分があの男女と
…
実の父母と暮らしていた時は一般的なマンションの一室で過ごしていたのだ。こんな家など『知らない』。感情が決壊したアルジュナはいよいよ叫んでしまう「貴方は、いやお前は誰なんだ」。「何を突然言い出す、アルジュナ、オレはお前の──」「嘘だ、私の父はお前じゃない、母だっていたんだ、どこに行ったんだ」「アル──」「これを見ろ!!」アルジュナがかざしたのはスマホの画面。写真館に置いてあった写真をスマホで撮影して保存していたのだ。「全部思い出したんだ、本当の父母と一緒にここに来たこと、昔はマンションで生活していたこと、こんな生活『知らない』!」思い出した記憶に駆り立てられ、インドラから距離を取る。「こっちに来るな、本当の父さんと母さんはどこに行ったんだ、どこに
…
!」「
……
落ち着けアルジュナ」狂乱する息子を見ても眉一つ動かさない、無表情で近付いてくるインドラに余計に不信が増す。いよいよアルジュナはキッチンに近付き、包丁を手に取ってしまう。これ以上そばに近寄らせないための威嚇行動だったが、インドラはまるで気にせず近付いてくる。刃物を向けられてすらいるのに動揺しないインドラにいよいよアルジュナの恐慌の方が上回り、思わず刃物を振り向けてしまう。案の定、刃物はインドラの腹部の辺りに刺さる。刃が肉を裂く感触にアルジュナは自分の仕出かしたことに慄き、刃物を持っていた手を離す。しかしそこに身構えていた返り血もなく、インドラは痛みを感じたような顔もせず、ただ『刺さっている』だけの刃物にアルジュナに別の方向から恐怖が襲い来る。「ごめんなさ
…
ごめんなさい
…
」腰を抜かして座り込んでしまうアルジュナを見てようやっと、インドラが『花が綻ぶように』笑った。「これしきのことでオレが死ぬわけがないだろう」アルジュナに目線を合わせるように膝をついたインドラはそのままこれ見よがしに腹に刺さった刃物を引き抜く。やっぱり血が流れることもなく、刃の抜けた腹に傷一つなく、ただ切り裂かれた衣服だけ。「オレとしたことがぬかったな。まさかそんなところに痕跡が残っていたとは」そう独り言ち、へたり込むアルジュナを抱き寄せる。「もう大丈夫だ、お前を苛むものを今度こそ念入りに潰してやる」「何を
…
私の両親は
…
両親はどこに
…
」「そんなにその答えが欲しいならどうせ最後だ、教えてやろう。案ずるな、別に殺しなどしておらん。お前の記憶だけ抜き取って放り出しただけだ。今ごろ別に家庭を築いているのではないか」愕然とするような回答を平然と投げ渡してくるインドラに、アルジュナもインドラの腕の中に閉じ込められたまま震えるほかない。「帰してください、私を、両親のもとに」「帰ってどうなる、おまえのことなどもう覚えてなどおらんのに」「それは
…
貴方が
…
!」「今の生活に何か不便があったか、言ってみろ、オレは吝嗇ではない。おまえの望むことならばいくらでも
……
」「ちがう、違う
…
」まるで話の建て付けが合わない。理不尽が人の形を成したように、アルジュナの真の望みは躱される。「もう少し待ってやろうと思っていたが、致し方ないか」そう呟いたインドラはアルジュナをそのまま抱えてアルジュナの部屋の方に入る。わけもわからぬままベッドに寝かされたアルジュナはインドラの腕が離れた瞬間跳ね起きようとするが、見越されてインドラから比べれば細腕を一纏めに掴まれる。「
……
最初の時点でおまえにかける暗示を甘く見積もってしまったな。もう手抜かりはなしだ」本気でいくぞ、と呟いたインドラは目元を翳らせる重い前髪をかき上げてその顔を露わにする。その瞳がおおよそ人の持つ色をしていないことに気付いたアルジュナは硬直する。いつのまにか左目から頬のあたりまで稲妻のような形をした傷跡のようなのも表れていた。その瞳がアルジュナの眼前に近付き──。
以降インドラの全開放された魅了効果と電気責め効果であれよあれよと快楽堕ちさせられて綺麗さっぱり忘れさせられるし(洗脳のためのエロ)、かつての父母と撮ってた写真が収められたスマホをあえて見せてアルジュナが『なにこれ』って顔したのを見て満足そうに「いや、何でもない」と囁いてそのスマホは後ろ手に壊すし、今後こういう事故起こるのやだな〜でアルジュナという存在そのものへの認識改変をガッツリかけて住んでた地域から引っ越すし、アルジュナの友達だった人も近所の人もみんなアルジュナのことサッパリ忘れる。この2人を見たものはもうどこにも
…
いないんだけど
…
なんか世界中を2人きりで回ってるかもね。な〜んだハッピーエンドだったか〜(滅茶苦茶)このインドラって何?神様なのはそう。意図は不明、ということにしておいて皆様の想像にお任せしよう。アルジュナが現世に生まれる前に何かあったのかもしれないね。
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