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roku
2025-09-09 08:11:24
5973文字
Public
松エジ
デートしよう!【松エジ】
・デートがしたいという沢北の願いをかなえる話
・動物園ではしゃぐ沢北はいると思います
pixivから移動(2024.9.24掲載 松エジ処女作)
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着信を知らせる音がけたたましく鳴り響く。
「
…
おい沢北、スマホ鳴ってるぞ」
「
…
いや、松本さんのでしょ?」
ベッドの中でもぞもぞしながらお互いが自分のスマホに手を伸ばす。表示された名前にやばい!と飛び起きたのはどっちが先か。
◇
「随分と遅かったべ」
「すまん!!」
「これには深い事情があるんす!」
沢北は謝罪を口にするでもなく松本を一瞥する。
「オレじゃねぇだろ」
「は?松本さんじゃん!」
また罪のなすり付けを始めようとしたふたりに、「どっちでもいいけどさ、沢北が秋田の料理が食べたいって言ったから予約したんだけど?」
東京で秋田料理の提供があって、なおかつ個室完備の店を探すのは一苦労だったようで、目の前に座る一之倉は苛立ちを顕にしている。我慢の男はどこへやら。
「
……
それは、ごめんなさい」
「まあまあ、とりあえず始めようか」
野辺がそう声をかけ宴が始まれば、それまでの気まずい空気は消え去って、近況を報告したり、昔話に花を咲かせたりと、楽しい時間を過ごしてた。しばらくして顔をほんのり赤くさせた深津が「それで、遅れた理由はまだ聞いてないピョン」と切り出した。
「いや、だからそれは松本さんが
…
」
「あ?オレは何もしてねぇだろ」
手にしたジョッキを勢いよく置き沢北を睨む。
「はぁ?したじゃん!玄関入ってすぐ!!」
「あれはお前が煽るからだろ!?」
「いつもそうやってオレのせいにする〜!」
「最初に人のせいにしたのはお前だろ?」
学生の頃から「まあまあ、」と止めに入っていた野辺や河田だったが、今となっては完全に放置だ。
「だめだって言ったのに!!」
「その割に腕も足も絡めてきたじゃねぇか」
「お前ら何の話してんの?」
ドスの利いた低い声。鋭い眼光がふたりを突き刺す。
「
……
遅れた理由っすよ」
そっちが聞いてきたんでしょ、と言わんばかりの不貞腐れた態度で返した沢北。
「今のところオレたちはお前らのイチャイチャを見せられてるだけピョン」
それには野辺と河田も深く頷いている。
「あ?別にいちゃついてねぇだろ!」
「そーっすよ!!」
「なら簡潔に、1年ぶりの再会で盛り上がった勢いのままヤッたら寝ちゃって起きれなかったんです。って言いなよ」
細い目をさらに細め、その唇は綺麗に弧を描いていた。
「
……
なっ!!」
「ちょ
…
!イチノさんっ!!」
「何?違うの?」
違う。けれど違わない。
「もぉ〜松本さんのせいじゃん
……
」
「知らねぇよ!」
強く否定できないふたりはお互い顔を真っ赤にしてテーブルに突っ伏した。
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