sousakuyamamusume
2025-09-07 12:00:48
978文字
Public れいさんの二次創作
 

小さいものたち

ちいこいのちと志郎くん

……すまんな、堪忍な……。」
「きゅい、きゅ……。」
 先ほどから。
 一時間ほど。
 ずっと志郎がこの状態。
「志郎、そろそろ行かないと遅れる。」
……くっ……。」
 志郎も随分表情が出るようになった……ではなく。
「名残惜しいのは分かるけど今生の別れではないからさ。」
「やけどこんな、こんなきゅるきゅるおめめで俺のこと引き留めて……!」
 彼等(?)は皆、ζの破片から生まれた『志郎の弟』だ。
 小さな命に罪はない、という結論に至り、殺さずに育てることにしたのはいい。
 撫でられ待ちの列ができた結果彼等が寝るまで無限に撫でてたのも、まぁいい。……腕が痛くなったが。
……でもいかなあかんな。」
「うん、気をつけて。」
 何度も振り返りながら、志郎が部屋を出た。
……帰ってくるから大丈夫だよ。」
 今の志郎は、勝手に死のうとしたりしないから、さ。