sousakuyamamusume
2025-09-06 23:25:42
775文字
Public れいさんの二次創作
 

いのち

赤ちゃんペリジッドを見た志郎くん


 多くの命が鳴いていた。
 志郎の足をよじ登り、ボクの足にもすがりついて、鳴き声を上げていた。
……あかん、殺せへん……。」
 志郎の声が、震えていた。
「わかっとるんや、殺さなあかんって、生かしたらどうなるかわからんって、でも、俺、おれ」
……志郎。」
 身体を引きずるように、かつ足元に居る命を踏まないように慎重に。
「アリィ」
「一人で難しいことは、二人で。二人でも難しいなら、他の人も頼ろう。この数を満腹にさせるのは大変だろうけど、不可能じゃない。そうだろう?」
……ごめん、ごめんなアリィ……この子らに罪はあらへんっておもったら、俺……
「いいって。見方変えたら全員志郎の弟みたいなものだろう?殺さずに済むなら、それが一番だよ。」
「おとうと……そうか、お前ら、おれの、おとうと……
 小さな命を奪うより、慈しむ方が似合うよ、志郎。