とこり
2025-09-02 23:08:15
7752文字
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現パロ③

続き。
高校生の生活がわからず平成の高校ベース、もはや家庭家部は勢いのみで書いた歌さに♀(自我)
会話も全て地の文に組み込んであるので読みにくい。
雰囲気で読んでください。

夏休みはあっという間に終わった。
部活はゆるゆるだけど、講習とかもちょいちょいあって忙しかった。
私たちでも受験に、むけて発破かけられる。
しかし、二学期が始まってしばらくは学校は文化祭一色になる。
クラスでも出し物の希望がまとめられたりしていた。
お化け屋敷は人気だけれど、人気すぎて大体三年生に割り振られる。
部活も文化祭の時はみんな張り切る。
部長のゼリーをぜひ出したいとかいう意見も出たが、あれを作れるのは部長だけなので却下された。
ある程度の数を作れなきゃいけない。
マフィン意外に、パウンドケーキかシフォンケーキなんかを増やせないかという案が部長を中心に出てきた。
アレルギー対応を中心に話を持って行ってたけど、数を増やすのはきついんじゃないか派と意見が拮抗。
ゆるゆる部活だけど、だらだら部活ではないらしい。
クッキーとマフィンを今までのものとアレルギーに配慮したものを作るというのが、落としどころだった。
部長、ごめんね。
私も力なさすぎて、品数そこまで作れないと思う。
みんながみんな、部長やみるちゃんみたいな力があれば良かったね……
クラスの出し物は、写真コーナー作りに決まった。
私の所属は、クラスもゆるゆるなのだ!
楽!

話し合いは割と白熱し、むぎちゃん先生に追い出されてみんなで、部室を後にする。
と、久しぶりに被服部の帰りにかち合った。
何か知らないが、被服部と家庭科部は仲が悪い。
被服部のクラスの友だちもいるし、クラスでは普通に話すのに、何となく集団になるとバイバイ、と手もふれない。
何か嫌だよね。
こういうの。

下校ギリギリだったので、歌仙さんは正門で待っていた。
私は家庭科部の友だちと帰る気満々だったので、意気消沈もいいところだ。
みんな、空気を読んで、私にバイバイと手を振る。
誰か。
空気の読めない子はおらんかね?
心で呼びかけたが、一人もいなかった。
家庭科部、優秀過ぎる。
文芸部はシバかれた人がいたのに。
仕方がないので二人で帰る。
文化祭の出し物を聞いたら、文芸部は本の販売をするらしいが、クラスでの出し物を言いたがらない。
後でわかるよ、と脅せば、コスプレ喫茶と口を割った。
死ぬほど嫌そうな顔を見て、手をたたいて喜んでしまった。
当日、その顔してコスプレしてて!!
絶対行く!
その嫌々やってる顔、絶対見に行く!!

嬉々としてコスプレ喫茶、友達と行く!と宣言したら、腹いせについに部室まで迎えに来るようになった。
なんでそんな早く来れるの!?
文化祭前の文化部の部長でしょ!?
ちょっとアントシアニンの魔術師を見習った方が良い。
早く終わってもどこかの出口で、捕まるから友達のあいるちゃんのいる部室に逃げ込むことにした。
あいるちゃんはスーパーガールで、美術部、演劇部、チア部、英語部の四つの部活を掛け持ちして、尚且つ、バイトもしている。
本人は私なんか普通だよ、というが他に部活四つ掛け持ちして、バイトしてる人間知らない。
許婚がいても普通だし、水族館の代金出して、お昼たくさん食べて、土産まで買っても普通だし、部活四つ掛け持ちして、バイトしてても普通だし、この世に普通は存在しない。
とにかく、あいるちゃんのところに行くだけで、選択肢が四つに増えるのだ。
歌仙さんが別の部室をうろうろしているうちに、逃げるのだ。
もちろん、ただとは言わず、ちゃんと作ったものを差し入れている。
でもクッキーかマフィンになっちゃう。
変わり映えしなくてごめんね。
それなのに。
4つの部活、ランダムなのに、百発百中で迎えに来る!
間者がいる!
絶対、間者がいる!
しかし四つも部活あったら、誰が誰だか覚えられない。
あいるちゃんと四つ部活被ってる人はいないらしいし、というか四つ掛け持ちできないだろうし、どうなってるんだ。

大失敗をした。
誰も食べなかったけど、ラッピングの時にアレルギー用でない普通のマフィンに、アレルギー対応のシールを貼ってしまった。
部内にだってアレルギー持ちはいる。
本番だったら致命傷だ。
むぎちゃん先生が、コラッと言ったかと思うと、ぐわっと体が浮いて、視界が反転して、私の頭のてっぺんが床についていた。
痛くなかったから、ポーズだけだったんだけど、ジャーマンスープレックスをかけられたと後で知った。
そのビジュアルのあまりの凄さに、みるちゃんが気絶した。
後で聞いた話だが、私が死ぬと思ったらしい。
みるちゃん、良い子。
同じクラスの子がみるちゃんの彼氏を呼びに行って、入れ替わりに私を迎えに来たらしい歌仙さんが部室に入ってきた。
まだ終わってませんけど。
と、思ったらスルーされた。
代りにむぎちゃん先生の口から、げえっ、和泉!という台詞が飛び出す。
むぎちゃん先生、その台詞、横山三国志だったら結構な確率で死ぬからやめた方が良い。
次のコマで場合によっては首とか飛んでる。
歌仙さんがむぎちゃん先生を持ち上げて、何か技を決めている。
一時的に腕が52cmくらい太くなってない!?
むぎちゃん先生を心配しようと思ったけど、待って、先生に暴力的な技かけてる受験生もどうなの?
後々を考えると、結構、危険行為じゃない!?
え、これ、どっちを心配すればいいの?
どっちが危ないの?
……………………
むぎちゃん先生だな!
むぎちゃん先生の方を心配する。
むぎちゃん先生、がんばって!と声をかけた瞬間、むぎちゃん先生がにゅるんと液体みたいになって、歌仙さんの腕から逃れた。
そのままホワイトボードの下に手を入れると、カチッと音がして、ホワイトボードと棚の間の壁が、パカッと開くと、隠し階段が出てきて、むぎちゃん先生は目にも止まらぬ速さでそこに飛び込んだ。
次の瞬間には壁が閉まり、何事もなかったかのようになっている。
ん!?
何!?
今、何かすごいこと起きなかった!?
歌仙さんを見れば、忌々しそうに壁を見てるので、夢ではなさそうだ。
ちょっと待って驚かないの?
知ってたの!?
びっくりしすぎて、ホワイトボードの下を探っていると、歌仙さんに止められた。
隠し階段の下には毒ガスと痺れ粉が充満していて、まきびしも撒かれていて危ないから入るなと言うことだった。 注:ここは学校です。
そんなところに入ったむぎちゃん先生はどうなっちゃうのか、心配すぎてベソをかきはじめたら、あの先生はああ見えて、忍者でサイボーグだから大丈夫だと言われた。
情報量が多すぎる。
みるちゃんの彼、きよみっちゃんとやらが来て、みるちゃんが気がつく。
みるちゃんはそのまま保健室に連れて行かれ、顧問もいなくなったので解散になった。
アントシアニン部長が歌仙さんに、今回のことの顛末を話したら、複数人で確認するようにと、建設的な意見を出していた。
その後、アントシアニン部長が歌仙くん、今回は逃げられたね、なんて、世間話を始めたので、目を丸くしてしまった。
1年生の時、同じクラスだったらしい。
その時の副担がむぎちゃん先生。
知らなかった!
あんまり簡単そうに人間を持ち上げるので、帰り道で腕の筋肉を指でつついてしまった。
エスカレートして最終的にぶら下がってしまったが、二秒くらいぶら下がれた。
全然、気付かなかったけど、筋肉すごくない?
え、文芸部?
なんで文芸部にいるんだろう。
さっき技かけてたしプロレス部でもいけると思う。
今日のあまりの出来事に、うちの学校は実は忍者養成学校だったんじゃないかと、入学の時にもらった学校案内を探して、横書きをすべて縦読みしたが、忍者養成学校の文字はなかった。

お母さんの仕事シフトが変わるらしい。
一か月くらい朝、早めに出かけるからお弁当は自力でと言われた。
買ってもいいとお小遣いはもらった。
お弁当、作れなくないけど、毎日はきつい。
購買……
購買苦手……
混むの苦手。
コンビニも朝、私が学校行きながら寄る時間って、微妙に品数が少ない。
工事に向かうおっちゃんたちにいつも負けるんだ。
うううぅぅぅ。
そういうわけで購買チャレンジをしたが、ただでさえ慣れてないのに、人の多さに勝負する前からグロッキーだ。
人に埋もれながら、もたもたとパンを探す。
売り場に辿り着いた時、惣菜系のパンはコーンマヨとソーセージの二種類しか残っていなかった。
お昼は甘いパンよりしょっぱいパンの方が良い。
できるならタンパク質を取りたいのでソーセージパンに手を伸ばしたが、タッチの差で攫われた。
見れば同じクラスの鈴木だった。
くそう、鈴木め!
恨む!
心の声が聞こえたのか鈴木が私の顔を見て、パンを押し付けてきた。
え、ごめん。
嘘だよ。
そこまで恨まないよ。
一瞬、恨んだけど。

ちょっとヘロヘロになって購買を出ると、鈴木が少し遅れて出てきたので、礼を言った。
同じクラスだが一回もしゃべったことない。
聞けば図書室で茶化した詫びだという。
あの時の声、鈴木だったのか。
クラスでは大人しいからあんなことすると思わなかった。
その時の詫びだとは思わなかったから、お礼にジュース買っちゃったよ。
安くて一番量が入ってるやつ。
レモンの炭酸で結構おいしい。
買っちゃったので、あげたら、思った以上に喜んだ。
文化祭前でいつも一緒に食べている友達もそれぞれの部活に散り散りになり、誰と食べる約束もしていなかった。
鈴木はどうか知らないが、何となく流れで初めて話したのに、並んでパンを齧っている。
鈴木になんで歌仙さんに気に入られたのか聞かれるが、私にもさっぱりわからない。
鈴木は歌仙さんに憧れてるらしく、気に入られたいと話してきた。
ん、それなら一個思いあたる節がある!
鈴木、やってみる?
よし、任せとけ、鈴木!

というわけで善は急げ。
サクッとパンを食べ終えて、図書室に行く。
文芸部は活動していないようだったが、今日に限って歌仙さんはカウンターにいた。
放課後、部活にいてくれれば事足りるのになあと思いつつ、こそこそと鈴木を和歌の棚に連れていく。
鈴木が歌仙さんに勧めてもらったわけではないが、おそらく背伸びをして、こそこそするのがポイントと見た。
しかし鈴木の身長だと本に届いてしまう。
同じ和歌の棚だし、一段上げれば丁度よさそうだ。
鈴木は文芸部だけあって、踏み台の場所とかもよく知っていた。
踏み台を運ぼうとしている時、歌仙さんが話しかけてきたけど、ちょっと今見られたくないので、しっしってしたら、カウンターへ戻っていった。
振り返ったら鈴木がすごい顔をしていた。
いや、鈴木のためにやってるんだけど。
かわいい後輩が増えるんだから、ひいては歌仙さんのためにもなるよ。

放課後、部活にちゃんとむぎちゃん先生がいた。
無事で良かった!!
本当に忍者でサイボーグなの?って聞いたら忍者だけど、サイボーグじゃなくて人造人間らしい。
何が違うの?って聞いたらカッコよさらしい。
人造人間の方がかっこいいの?
人造人間も毒ガスと痺れ粉大丈夫なのかと聞いたら、大丈夫じゃないからガスマスクが隠してあるらしい。注:ここは学校です。
毒ガスと痺れ粉があるのは本当だった!!
あとむぎちゃん先生、忍者なのはわかったけど、人間じゃないのも確定なの?

今日こそ、お弁当作ろうと思ったのに寝坊した!
今日も購買でパン買わないと。
購買に行ったら、鈴木に声をかけられた。
まだパン買ってないから、後にしてほしいんだけど。
昨日のあれは何だったのか、としつこい。
どうだったか聞くと、特に何も起こらなかったという。
おかしいな?
好感度、爆上がりのはずなんだけどな。
まだ何か聞きたいらしいが、とにかくパンを買いたい。
そこで待っててと走ったが、時すでに遅し。
甘いパンしか残ってなかった。
鈴木が足止めするから!!
ドーナツとたまごタルトを買ってすごすごと鈴木のところへ行く。
自分はちゃっかりやきそばパンとカレーパンを手に持っていた。
いいな。
少し威嚇したら、ビクッてなったけど、昨日と同じく何となく一緒にパンを齧る。
甘い。
命綱なんだけど、家庭科部の試作とでお腹を満たしているから、昼はしょっぱいもの食べたい。
鈴木への恨みが募る。
昨日の話の続きで、本をこそこそ借りてるのが好きだって言われたから、背伸びとこそこそが歌仙’s萌えポイントだと思うと言う話をしたら、しきりに首を傾げている。
それがいつの話かとまじめに聞かれるが、厳密な日なんて覚えてない。
一学期と大雑把に答えたら、それはないと断言された。
今度は私が首を傾げる番だった。
だって部長、去年からだったし、と言われて、鈴木が何を言ってるのかわからなくなった。
いや、今年初対面だしと反論すると、少なくとも文芸部の個別説明会には来てただろうと言われた。
行った。
しかし、その時、歌仙さんは部長じゃなかったし、私だって、別に説明会で爪痕残してないし、でも鈴木が覚えてるような何かしたの?
恐る恐る鈴木に聞いたら、してないと言った。
鈴木は文芸部が本命だったから、同じ学年の希望者を覚えていたらしい。
勤勉だな、鈴木。
見直した。
しかし、そのあと接点なんてなかったのでは?と聞いたら、信じられないものを見るような目で見られた。
何かあるね?
あるんだね?
私の気付いていないことが。
鈴木に詳しく聞かせてほしいとせがんだけれど、部長のプライバシーだしやめとくわ、と口を割らない。
なんで、ここで気を遣えるんだよ、鈴木!
あの日、空気が読めなかった鈴木はどこへ行っちゃったの!?
ここは空気読まないでよ!

しかたがないので帰りながら、歌仙さん本人に聞いてみた。
聞いた瞬間、饒舌がピタッと止まって、誰が言ったのかと問われた。
どういうことだ、いつからだ、という私と誰が言ったのかという歌仙さんとでずっと平行線の会話をしていたが、根負けして私が折れた。
鈴木の勘違いだろうの一言で会話を切られた。
駄目だ。
これ教えてもらえないやつだ。
案の定、話が変わった。
昨日も今日も鈴木といたのかと。
お母さんの話をしていなかったので、お弁当の話をした。
今日は甘いものばかりで散々だった。
早起きしてお弁当を作ればいいんだけど、寝たい。
購買の必勝法とか知らないか聞いてみたけど、購買で買ったことはないそうだ。
朝早そうだし、モーニングコールを頼んでみたけど、断られた。

朝、クラスに行ったら鈴木がなんか、ちょっとよれてた。
大丈夫か、鈴木。
朝から歌仙さんにお仕置きされた!?
私が売っちゃったから?
なんとかとりなせるよう、頑張る。
ごめんね!

それはそれとして今日も購買チャレンジである。
もう嫌だ。
夜のうちに作ろうかな。
自分の分だし。
同じ時間に授業が終わるから鈴木がどうやってやきそば&カレーパンをゲットしているのか見ていたら、あいつ、終わる前に抜け出してた!
席の利がありすぎる。
くう。
私は自力で頑張るしかない。
購買に向けてGO!と思ったところで、誰かに声をかけられたが無視をした。
すまん。
私の昼がかかっている。
後にしてくれ。
と思ったのに、腕を掴まれた。
振り返れば、歌仙さんだった。
私の食事事情を知っていながら、邪魔をするとは、許せぬ!
鬼みたいな形相で睨んだが、弁当を余分に持ってきたから、一緒に食べないかと言われた。
う、ぐ、あ……食べる!
しかし、何となく鈴木が待っている気もする。
約束しているわけではないが、とりなしもしなければならないし、鈴木も誘えば丁度いいんじゃない?
というわけで購買の入り口まで、歌仙さんを引っ張って行ったら、案の定鈴木がいた。
が、私たちを見るなり、走って逃げた。
なんでだよ鈴木。
歌仙さん、何したの?

結局、二人で食べることになった。
鈴木に何したか、問い詰めたが、何もしてないの一点張りだ。
そもそも昨日の帰り道だけで、鈴木の名前を十三回、今日はもう六回私は言っていたらしい。
どうしてそんなに鈴木にかまうのかという話だったが、何で回数数えてるの!?
怖いんだけど。
あんまり目撃されたくないので、校舎端でひっそりと食べる。
歌仙さんは不服そうだったけど、何も言わなかった。
余分と言っていたが、お弁当は二個あった。
明らかに二人分だ。
丁寧に包まれている布をほどくと、曲げわっぱのお弁当箱が出てきた。
曲げわっぱ!
テンションが上がってしまう。
ワクワク、キラキラしながら蓋を開けると、ごま塩が降られた梅干しのご飯に、ふわふわの卵焼きと鮭が入っている。
にんじんは飾り切りしてお花になってるし、緑のブロッコリーも入っている。
え、これ食べていいの?
蓋を開けてから三回聞いてしまった。
どうぞと言われて何から食べようか真剣に悩む。
たまごにする!
うまっ!
何もかもが信じられないくらいおいしかった。
米まで美味しい。
お弁当、お母さんに作ってもらったのかと聞いたら自分で作ったという。
自分って歌仙さんのこと?と思わず聞き返してしまった。
料理もするそうだ。
なんで文芸部にいるの!?
家庭科部に来なよ!
めちゃくちゃ熱心に誘ってしまった。
熱弁をふるったので、二回くらいぐらっと来ている様子がうかがえた。

教室に帰って鈴木に声をかけてしまった。
歌仙さんになんかされたのかと聞いたが、なにもされていないらしい。
ただあの時は、歌仙さんの後ろに般若が見えたと。
何それ、背後霊!?
鈴木、霊感あるの?
背後霊が般若だから怒るとあんなに怖いんじゃない?
鈴木も初めて見えたらしい。
霊力に目覚めた瞬間に立ち会ったかもしれない!

今日は演劇部で捕獲されて、一緒に帰ることになった。
帰り道で一人分作るのも、二人分作るのも一緒だから明日もお弁当を持ってきてくれるという、魅力的すぎる提案を受け、帰り道中、ずっとロダンの考える人みたいになって歩いてた。
いや、さすがに悪いという気持ちがある。
明日って言ってるけど、これ続きそうな感じがするし。
しかし、購買で買わなくていい上に、あの美味しさに屈する。
とりあえず、明日だけと念押ししたが、笑っていた。
あと、鈴木に優しくしてあげて。
鈴木をどうぞよろしく頼む、とちゃんと念を押しておいた。
家に帰って、お母さんに事の顛末を話す。
どうしたものかと相談したら、歌仙さんのマメさに心底関心していた。
お弁当作るの大変なのは、わかる。
彼氏が作ってくれるなら、あんたも頑張って作りなさいよ、とけしかけられてしまった。
あー……、家庭科部としての矜持もないわけじゃないんだよねぇ。
お返しに作るかぁ……

朝、クラスに行ったら鈴木がなんか、しぼんでた!
大丈夫か、鈴木。
また、歌仙さんに何かされた!?
昨日、頑張って売り込んだんだけど、駄目だった!?
ごめんね!
明日、鈴木が縮んで消えたらどうしよう。
寝覚めが悪すぎる。