【能楽鑑賞】#221 第111回 野村狂言座

狂言「伊呂波」「丼礑」「右流左止」「茸」

第111回 野村狂言座

観世能楽堂
2025年8月29日(金)18:30開演

解説 野村萬斎

狂言「伊呂波」
 子:中村慶一
 親:中村修一
後見:内藤連

小舞
「家土産」福田成生
「蛸」  深田博治

 地謡:石田淡朗、月崎晴夫、石田幸雄、
    竹山悠樹、金澤桂舟

狂言「丼礑」
  勾当:高野和憲
  菊市:野村裕基
使いの者:野村太一郎
  後見:岡聡史

素狂言「右流左止」
塩飽藤蔵:野村万作
   女:野村萬斎
  後見:深田博治

狂言「茸」
山伏:飯田豪
何某:石田幸雄
 茸:金澤桂舟、野村裕基、松川美韻希、
   中村修一、三藤なつ葉、内藤連、
   石田淡朗、岡聡史、竹山悠樹
後見:月崎晴夫、福田成生

*・*・*

いつも狂言座の時は、会社を午後半休にしているのですが、流石に時間が空くので、今回はテアトル新宿で映画「六つの顔」(2回目)を鑑賞してから、銀座へ。

(ちなみに銀座の映画館は時間が合わなかったので新宿まで行ったのですが、とても見易く音響も良い映画館でした。これを機にミニシアター巡りをするのも良いかもしれない🤔)




今回も解説は萬斎さん。第111回ということで、「1」が揃っている=いろんな意味で初々しい演目揃いにしたとのこと。

今回も安定の時間オーバー🤣
てか、最近はもう開き直ってるよね🤣👍



狂言「伊呂波」

父が子供にいろは四十八文字の読みを教えようとする。ああ言えばこう言う子供に、父は一字一句自分の口真似をするよう命じると・・・(公演チラシより)


初見。慶一くんが元気良くてとっても可愛い!😆
登場時、パパンの中村さんからは少し緊張感が伝わって来たけど、会話をしている内に馴染んできた感じ。

内容はクレしんみたいな生意気さが😂
口真似以降のくだり、オチはいつものパターンでした🤣

子方が靭猿でデビューした後に、初めて台詞のある演目として演るのが、この伊呂波であるとは前々から聞いてはいたけど、短い曲とはいえ、想像していたよりも結構な台詞量があったので、ちょっと驚きました😳



小舞「家土産」「蛸」

福田さんはカッチリと型にハマっていて、深田さんはキレイに舞っていた(でも詞章が🤣)のが印象的でした。



狂言「丼礑」

盲人の匂当が同じく目の見えない菊市を連れ都へ上る途中、「平家」を教えながら歩いていると川にいきあたる。深さを確かめるため、ある場所に石を投げるとドンブリと沈み、別の場所に投げると、今度はカッチリと底にあたるので、菊市に背負って渡れと命じるのだが、そこへ来合わせた男がちゃっかりと背負われて渡ってしまう。わけのわからぬまま、呼び戻された菊市はまた匂当を背負って渡るのだが・・・(公演チラシより)


レア物で初見。盲目の中でも位の高い勾当を演じる高野さんの格好と所作がとてもカッコ良く、それだけでも裕基くんが演じる菊市との身分の差を実感。声が良いので、とても貫禄がありました。

途中、ユニークな平家語りがあるのですが、戦で切り落とされたアゴとカカトを取り違えて付けてしまい、その結果カカトにヒゲが生えた!?のくだりで思わず想像してしまった🤣笑

ちなみに萬斎さんは解説で「アゴとカカトってそんなに似てますかね?自分のアゴは尖ってるから間違えないと思いますけど」と言っておりました😂

後半は通りすがりの太一郎さんが盲目の二人に対してやりたい放題。川渡りのくだりでは、置いてけぼりをくらった高野さんの菊市を呼ぶ声が面白かったです😆

でもイタズラにしては、打擲する辺りから、流石にやり過ぎでは??という気分になってきました😅

月見座頭もだけど、こういう部分から盲人に対する当時の時代背景が見えてきますね。



素狂言「右流左止」

塩飽の藤造という男が明石の浦に来て、ふとしたことから茶屋の女と “うるさし”という言葉について言い争いになる。藤造は菅原道真の配流に因んだ故事を語り、うかつに“うるさし”というべきではないと言うが、女は「伊勢物語」の歌を引いて反論する。すると藤造は・・・(公演チラシより)


超レア物で万作家ではお初という演目。それを前半の科白劇部分は素狂言(装束を着けず、座って言葉だけで演じる形式)で、というこれまたレアな形式で。

少し前に万作さんが映画の番宣でトーク番組に出られた時、「右流左止」の稽古中だということで、94歳で初めて挑む演目で科白を覚えるのが大変だから、倅に相談したら「台本持って演ったら?」と言われたけど、流石にそれはイヤなんで💧なんてお話されてましたけど、とりあえず今回はお試しも兼ねて、こういう形に落ち着いたんですね🤔

萬斎さんは淡〜〜い薄黄緑色のお着物で、万作さんはライトグレーのお着物で登場し、見た目はシンプルながらも、とても爽やか。

台本を台に置いて、言葉だけで演じる姿は少し講談や落語のようでもあるけれど、萬斎さんの方は台本を殆ど見ておらず、恐らく科白は覚えているのでしょう。万作さんを引き立てるような所作を少し付けての上演形式で、何となく、ハムレットのリーディング公演を思い出しました。

一方、万作さんも表情は完成されており、言葉だけで動きが無くても情景が伝わってくる。改めて、狂言における話術の重要度の高さ、そして、それを実行出来る二人の力量の凄さを実感しました😳✨

てか、映画を観た直後ってのもあるかもしれないけど、装束なくても、ちゃんと萬斎さんが女性に観えた😳😳😳✨スゲェ

後半の舞の場面も、素晴らしくて、やはり万作さんは足腰がお強いなァと。声の調子も良かったし、まだまだ元気なお姿を拝見出来て嬉しくなりました😊

いつか、本狂言でも観れたら良いなァ😊


狂言「茸」

屋敷中に茸が生えて困っているという男に、茸退治を頼まれた山伏。もったいをつけつつ男の家に行くが、人ほどもある大きな茸にびっくり仰天! さっそく祈祷を始めるのだが、 祈れば祈るほど茸は減るどころかますます増え、山伏や男にいたずらをするものまで現れる。山伏は最後の気力を振り絞って祈るのだが・・・(公演チラシより)


演目自体はレアではないですが、飯田さんがシテに初挑戦とのことで、これまた初々しいの部類に入るのでしょうか。🍄役も若手が中心で😊

飯田さんの山伏姿はとても似合っているし、何より実力もありそう感があるのに、実際はの見た目と現実のギャップが笑いを誘います🤭🤭🤭

この演目、以前は薪能で拝見したので、能楽堂で観るのは初めて。能楽堂みたいな小さな空間だと、後半のワチャワチャ感に圧倒されますな!🤣



第110回 野村狂言座 感想⬇️
https://privatter.me/page/6803390142f1c

過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
.