九条空
2025-08-28 01:59:18
4403文字
Public Other
 

【CoCシナリオ】方舟未満

プレイ時間予想:15分〜1時間(ボイセ) 
推奨人数:1〜4人 
推奨技能:とくになし 



【シナリオ概要】

探索者は婚活中の深きものに見初められ、海底の住居につれさられようとしている。
作為的に海の上までつれてこられ、海底まで導く魔術のかかった救命ボートに乗せられた。
このままでは、深きものどもの仲間入りを果たしてしまうだろう。

しかし、かつて探索者と同じように海底に連れ去られようとた人間が、こっそり救命ボートに細工をした。
その人間は魔術の心得があったため、ボートに積んだライフジャケットにエルダーサイン(退魔の印)を刻んだのだ。

生存条件:ライフジャケットを着てボートから離れる



【シナリオギミック】

このシナリオには時間制限が存在する。
KPに提案する制限時間の設け方は2種類だ。

まず、実際の経過時間で行うもっとも簡単な方法。
4人でプレイする場合ならば、60分程度でいいだろう。
3人なら40分、1人か2人ならば30分程度を推奨する。

もっと手早くシナリオを終えたいというKPに向けては、シナリオ内で『60分』経過すると海底に引きずり込まれるという方式を提案する。
探索者が行動を起こすたびに明確な単位で時間が経過する。
どの行動で何分経過するかは下記に記載してある通りだが、記載の無い行動に関してはKPの判断で経過時間を決定すること。
よほど時間がかかるものでなければ、5分と考えて良いし、一瞬のうちに終わる行動であれば、時間の経過はなくて良い。
また、海底に引きずり込まれる時間はなにもしなければ『60分』だが、探索者の行動によって猶予時間が伸びることがある。

KPは消費した時間をメモし、シナリオ内の残り時間を把握しておくこと。



【 時間経過による描写 】

《20分》
このボートは、ある一定の方向に流されていることに、あなたは気がつくだろう。

《40分》
ボートの流されていく先には、うずしおが見える。このまま流されていけば、あの渦に呑まれてしまうだろう。

《50分》
うずしおの中に、魚がいるのに気がつく。いや、それは魚ではなく、魚の顔をした人形の異形であった。SANチェック0/1

《60分》(時間切れ)
あなたはうずしおに呑まれてしまう
→バッドエンドへ



【導入】

ゆりかごに揺られているかのような心地よい感覚と共に、あなたは目を覚ますだろう。
気がつくと、あなたは救命ボートに乗っていた。
ボートの中には、鏡、釣り道具一式、ライフジャケット、小冊子が落ちている。
直前の記憶は、モヤがかかったかのように曖昧だ。
周囲を見渡しても、大海原しか目に入らない。どうやら、遭難してしまったらしい。
突然の修羅場にSANチェック0/1d3



【ボートの中】

鏡(5分)
鏡で自分の姿を確認したことで、あなたは突然、自分がなぜここにいるのかを思い出す。
あなたは商店街の福引でクルージングが当たり、その船に乗ったところ、突然「緊急事態が起きました」と言われ救難ボートに押し込まれたのである。

〇目星、さらに詳しく思い出そうとする、再び鏡を調べようとする(どれも5分)
福引を開催していた人達や、クルージングの船員たちは、皆魚顔だったことも思い出す。ふと鏡を見ると、自分の顔が魚に近づいているように錯覚し、恐怖するだろう。SANチェック0/1


釣り道具一式(5分)
まったくなんの変哲もない釣り道具。生き餌はなく、疑似餌のみである。


ライフジャケット
ジャケットの胸元に不思議な模様が描かれていることがわかる。それは、星型の中央に目が書かれたようなデザインだ(エルダーサイン)。

〇ライフジャケットを装着する(5分)
無事に着ることができた。これで水面に浮かぶことができるだろう。

〇目星(5分)
裏地に文字が書いてあるのに気がつく。急いで書いたのか、殴り書きのような字で『とびこめ』と書かれていた。


小冊子(5分)
表紙には「生存指導書」と書かれている。
ページをめくると、このような文章が書かれていた。
『船が沈んでも世界はある。何も恐れることは無い。過去の犠牲者は海の為に死んだのではなく、恐怖のために死んだのである』

さらに、釣りの方法、救難信号の出し方、イルカとの遊び方が書いてあった。


釣り(5分)
芸術(釣り)、もしくはDEX×5に成功すれば魚が1匹釣れる。
魚を釣った場合、1d2を振る。
1でイルカ、2でサメがボートに寄ってくる。

《イルカ》
魚が欲しいのかキュイキュイと鳴いている。
魚を投げ渡すと、ボートを額で押して泳ぎ、どこかに連れていこうとしている。しかし海流に逆らう形になっており、うまくいかないようだ。
▽KP情報
うずしおに飲み込まれる時間が10分遠のく。

《サメ》
あなたに向かって、なにかが猛スピードで近づいてくる。あれは……サメだ!
魚を狙っているのか、探索者を狙っているのか、ボートに突撃してくる。
幸運に失敗するとボートが転覆し、探索者は海に投げ出される(【ボートが転覆した場合】参照)。
幸運に成功すれば運良くサメはボートに当たらずにどこかに泳いでいく。


救難信号(10分)
鏡(日光信号鏡)を用いて、いるかもしれない周辺の船に助けを求める。
すると、ある方角からチカチカと光が返ってきた。さらにどういうことか、ボートが波に流され移動する速度が早くなったようだ。
▽KP情報
ある方角とはうずしおのある方角、つまり深きものどもの住処のある方角である。
探索者がはやく海底に来たいのだと思った深きものどもは、ボートを引き寄せるスピードを早めた。


イルカと遊ぶ(5分)
本に書いてある通りにすると、何かが体から抜けていく感覚がした。あなたはMPを2失う。
気がつくと海面からはイルカが顔を出しており、あなたにキュイ! と鳴いた。

イルカはあなたのおねがいを聞いてくれそうだ。

〇おねがいごとをしない場合
イルカはボートについてくる。

〇助けてくれ、人のいるところに連れて行ってくれ、うずしおから遠ざけてくれ、など
イルカはボートを額で押し、海流に抗ってくれる。 しかし流れの方が強いようで、イルカがボートを押す方向には進んでいないようである。
このとき、あなたは猛烈な虚脱感に襲われるだろう。MPが残り1になる。
▽KP情報
(消費したMPの値)分だけうずしおに飲み込まれる時間が遠のく。




【ボートが転覆した場合】

ボートが転覆した場合、KPは探索者に「ボートにしがみつくかどうか」を必ず尋ねる。

《しがみつく》
判定無しで成功して良い。
ボートに乗っていた品物は、運良く近くの海面に浮いているため、水泳(5分)に成功すれば手に入る。
ライフジャケットを着ている場合、水泳の判定は自動成功(ただし5分は経過する)。

《しがみつかない》
〇ライフジャケットを着ていない
水泳で判定し、成功した場合は立ち泳ぎで転覆したボート周辺に留まることが出来る(時間経過なし)。失敗した場合は溺れ、(5分)あがいた結果、なんとかボートにしがみつき溺死を免れることが出来るだろう。

〇ライフジャケットを着ている
→ライフジャケットを着てボートから離れた場合を参照




【ライフジャケットを着てボートから離れた場合】

経過時間によって処理が異なる。

《50分未満の場合》
ライフジャケットを着て海に飛び込むと、不思議なことに、泳いでもいないのに、ボートが流されていく方向とは逆の方向へと君は流されていく。このまま流されていけば人里につき、グッドエンド。

〇ボートに戻ろうとする、うずしおに向かって泳ごうとする
水泳の判定に成功すれば可能である。
うずしおに向かって泳ぐことに成功した場合、バッドエンドへ。


《50分を超えている場合》
うずしおの呑み込もうとする力は凄まじい。これに抗うのは至難の業だ。

水泳に成功すれば、うずしおに呑まれることなく人里の方へと流れていくことができる。

→イルカが救助してくれるかどうか
イルカと遊んでいた場合は幸運1/2、イルカに魚をあげている場合は幸運、どちらも行った場合は幸運+20で判定
判定に成功した場合、イルカに捕まってうずしおから逃れることが出来るが、探索者を追ってくる深きものどもを見てしまいSANチェック

→サメが救助(?)してくれるかどうか
サメに食われそうになっていた場合、幸運で判定
判定に成功した場合、サメに食われて生きているかどうか判定
1撃を耐えられれば、ズタズタの状態ではあるものの岸に打ち上げられて生還

水泳に失敗、もしくは助けがない場合、うずしおに呑まれてバッドエンドへ



【エンディング】

《グッドエンド》
条件:ライフジャケットを着てボートから離れる

あなたは、水面に浮かんでいるだけで、幸運なことに陸まで流れ着くことができた。
▽KP情報
深きものどもの手から逃れ日常生活に戻ることができる。
希望があればイルカに乗って帰って良いし、面白そうであればサメに襲わせても良い。

生還報酬 1d3


《バッドエンド》
ボートに乗ったままうずしおに呑まれ、海中で異形のものを見ることになる
そのままあなたは深きものどもの巣に引きずり込まれ、交配を強要される
元の生活に戻ることは二度とできないだろう
ロスト

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