和泉 小夜
2022-02-14 23:32:02
1245文字
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2022/02/14

バレンタイン!なのでうちの貞とみっちゃんを!書いたよ!°˖☆◝(*⁰▿⁰*)◜☆˖°

今日はバレンタインデーだ。
みっちゃん……燭台切光忠は、そりゃあもう沢山のチョコレイトを抱えている。
旨いと評判のチョコレイトや、めちゃくちゃ高級なチョコレイト、手作りであろうものまで。
誰から貰ったのだろう。良いな、狡いな。俺だって渡したいのに。

料理は多少大雑把でも出来るけど、菓子は調味料の割合が命だと聞いた。
だから恥を忍んで、小豆長光に菓子作りを習ったのだ。
愛している相手には、自分が作るものを旨いと思って欲しいじゃん。
火傷もして、チョコ切り刻む時に手も切って。
普段なら有り得ない位に手を酷使して、包帯や絆創膏塗れにしてまで。
慣れない菓子作りを、必死に頑張ったのになぁ。
何でこんなに頑張るんだろうとか、思ったりもして。
だってそうじゃん、ちょっと金出せば旨い既製品が幾らでも買えるわけで。
それも愛情のひとつだとは思うけど、俺は手作りしたかった。
それが答えなんだよなぁ、実際。
俺が作ったものを、笑顔で美味しいって言って欲しいんだよ。
つまりは俺のエゴなわけです。

でもやっぱり上手くは行かなくて。
ただ溶かして固めるだけなのに、めちゃくちゃ難しかった。
結局、大して可愛くも派手にも出来ず、無難な形に落ち着いた。
但し最後の抵抗として箱だけは無駄に華美にデコレーションした。

「あのー、みっちゃん……。」
『どうしたの?貞ちゃん。』
「あー、コレやるよ。あげる。」

それだけ貰ってれば、要らないかも知れないけど。
なんて、小さな声で呟いてみる。

『本当?有り難う!』
『実は僕もね、貞ちゃんに沢山のチョコを用意しててね!』
『美味しいって評判のチョコも、お高いチョコも買ってみてさ。』
『何なら小豆に習って手作りもしてみたんだけど……。どれがいい?』

は?何を言ってるんだ?
「其の抱えてるの。誰かから貰ったんじゃないの?」

『え?全部ぜーんぶ貞ちゃん用に僕が用意したものだよ?』
『でもよく考えたら、貞ちゃん全部これ食べられないよね……。』

確かに。あれが全て俺に用意されたものならば。
俺は全て喰うのに数ヶ月は余裕で掛かるだろう。

「じゃあさ、二振で食べようよ。そうすれば直ぐに減るよ。」
『そうだね。ふふっ、どれが美味しいかなぁ?』
「ま、みっちゃんの手作りは俺が全部喰うけどな!」

何だ、俺の勘違いだったのか。
嬉しい、うれしい。あれ全部、俺へのチョコレイトだったんだ。
そんなに、俺のことを考えてくれて。
こんなに、幸せなことはない。

みっちゃんも、俺と同じように思っててくれたら。
もっと嬉しいし、幸せなんだけどな。