和泉 小夜
2021-06-20 20:47:59
860文字
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一文字則宗という刀剣男士

長谷部の前に書いた恐らく御前の初文章。いや分からん御前は最近書き始めました。
これから出していきたい。特命刀との絡みとか確執とか色々と書いていきたい。


一文字則宗。
最後の特命調査である、慶応甲府を担当した正月の監査官。対象は加州清光。
監査官個体は確定報酬、以降はドロップで入手できる。
加州清光とは特命回想がある。彼を連れて行くか否かで多少展開が変わる。
因みに大和守安定、南泉一文字、日光一文字とも通常回想がある。
南泉と日光からは御前と呼ばれる、自称じじいの刀剣男士。

審神者たちからは、恐らく此の様な印象なのだろう。
間違ってはいない。合っているかと問われたら其れはまた違うし別の話だが。

僕は此処の太鼓鐘貞宗が好きだ。
だって愛おしいじゃないか。
かつての相棒を神様と崇め称え奉り、盲目的な信仰を捧げ。
刀剣男士の、刀剣であった頃の記憶などは、政府から植え付けられた偽物で。
刀剣男士として顕現してからの記憶が、本物の記憶だと。
そう断言しながらも、燭台切光忠という神様に縋っている。
其の偽物の記憶すらも大切にしていて、神様の幸せを願っている。

此れを愛と呼ばずに何と云う。歪んでいようとも愛には変わりない。

嗚呼、可哀想で愛しい伊達の短刀。
屹度、自分も何が何やらと混乱しているのだろう。自分に自信が無いものな。

彼れは偽物の記憶や感情でも、愛だけは本物なのだと云っていたらしいが。
彼の様子を見ていると、本音なのだろうと思う。
そんな愛しい子には、此の唄を贈ってやろうかね。

命短し恋せよ乙女、紅き唇が褪せぬ間に。熱き血潮の冷えぬ間に。明日の月日は無いものを。
命短し恋せよ乙女、いざ手を取りて彼の舟に。いざ燃ゆる頬を君が頬に。此処には誰も来ぬものを。
命短し恋せよ乙女、波に漂い波の様に。君が柔わ手を我が肩に。此処には人目も無いものを。
命短し恋せよ乙女、黒髪の色が褪せぬ間に。心の炎が消えぬ間に。今日は再び来ぬものを。