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和泉 小夜
2019-08-16 21:53:21
1460文字
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刀帳番号069番_太鼓鐘貞宗
初出 18/08/23 19:40 キャラベル
(うちの本丸事情シリーズ 表記がキャラベルとCaravelの二種類あるのは適当に打ってるからです。)
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太鼓鐘貞宗。
追加で実装された刀剣男士。
白金台のボスマスで稀にドロップする。
拡充にも来た。現在は鍛刀も可能。
初回ドロップと二回目以降ドロップでは台詞が違う。
初期実装の燭台切光忠から名前を呼ばれている。
その燭台切光忠に懐いている。
審神者や、他の刀剣男士たちの認識は。
恐らく、こんなものだろう。
間違ってはいないが。
大包平も、千子村正も、静形薙刀も、太鼓鐘貞宗も。
鶯丸が、蜻蛉切が、巴形薙刀が、燭台切光忠が。
名前を呼んでいたから、今、此処に、刀剣男士として存在できている。
俺たちの存在は彼等が在ってこそ。
彼等が居なければ俺たちも存在しない。
そういう、縁なのだ。
だから俺たちは彼等を嫌うことは決して無い。それは彼等も同様だ。
他の奴が彼等を如何に思っているかは分からないが。
少なくとも俺は、彼を神様だと思い、信じ、今を生きている。簡単に云えば盲目な信仰だ。
しかし実際は、俺は神様と同列の立場に居る。刀剣男士という立場だ。
そうして、親しい友人という関係になっている。
其れが、太鼓鐘貞宗という刀剣男士だ。
みなは自身の神様である刀剣男士と仲が好い。其れが、迚も羨ましい。
神様は誰にでも、等しくやさしい。
迚も綺麗で、格好良くて。強くて、優しくて、酷い刀だ。
彼の隣は俺の場所だと、ずっと、思っていたのに。
ずっと、彼の隣に居られると、思っていたのに。
簡単に他刃に取られて奪われて終う程度の価値だった。
容易く誰かに成り代わられる程度の立ち位置だった。
嗚呼、何て酷い神様なのだろう。
俺には、貴方しか居ないのに。
俺ばかりが、貴方に、執着して、依存して、愛して終っている。
貴方には、俺なんて。見えてはいない。
俺ばかりが。貴方に。なんて。
思いたくはない。でも。
貴方が情愛を注いでいるのは俺ではなく別の刀だ。
其れでも。貴方が幸せなら。
俺は、其れでも構わない。
貴方が幸せなら。
……
俺も嬉しい。
でも。俺は。
貴方に、愛して欲しかった。
優しく微笑んで、頭を撫でて欲しかった。もっと褒めて欲しかった。
顕現した時、貴方が俺の名前を呼んでくれていたと知って、凄く嬉しかった。
刀剣男士の、刀剣だった頃の記憶は、政府に植え付けられた紛い物で。
刀剣男士として顕現してからの記憶だけが。俺たちの、本物の記憶だ。
それでも、俺は確かに。
貴方が大好きで。たとえ紛い物の記憶であろうとも。此れが、偽物の感情であろうとも。
貴方を、愛していることに変わりは無くて。
貴方が居るから、俺は此処に居られる。
貴方が俺を太鼓鐘貞宗と呼ぶから、俺は太鼓鐘貞宗であれる。
俺は貴方に依存して、生きている。
酷くて優しい、俺の神様。
これからも、ずっと。そのままでいてほしい。
いつまでも変わらず、酷くて優しい神様でいてほしい。
俺のことなんて、見なくても良いから。
貴方の刃生に幸あれ、と。
願わくば貴方に幸多からんことを、と。
俺は、祈り続けている。
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