蜂宮
2025-08-21 19:14:46
17722文字
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👯‍♀️の日🧲🦎🧪の3P・上🔞

今日までに間に合わないのと3P描写が難しくて匙を投げた結果セッ手前までになりました。
いつかやる気が出たら続き書きますが十中八九これお蔵入りです🤦‍♀️

荘園には時々新たな機能とやらが実装される。
当たり前ではあるが、それらは全て不備ないかを確認する最終工程のようなものが存在し、サバイバーやハンターは時折それに呼ばれる事があった。
魔トカゲもそういうものがあるのは知っていたので、こうして荘園側から「テスターになって欲しい。」と頼まれた時はなるべく了承するようにしていた。

次から二度と了承しないからな。」

しかし、頷いて飛ばされた場所の雰囲気と、己の体の変化を認識した魔トカゲは低い声で忌々しげに呟く事になる。

頭に付けられたカチューシャには見慣れない長い耳が付いていて、ガラスに映った自分がなんだか別の生物になったような気がしてしまう。
やけに涼しく感じると思い下を見れば人間であれば局部を露出することになる格好に早変わりしていて、手脚はスーツやシャツのようなものが纏われている。

だが本当に腕や脚のみで、これでは引っ掛けているのと大差ないではないかと魔トカゲは呆れてしまった。
ここに来たのが自分でよかった。もし普通のサバイバーやハンターであれば発狂しかねない格好だと思う。
一応、魔トカゲにも多少の羞恥心は残っているので尾で胸部周りを巻いて包み、誰が見ているわけでもないのに隠すことにした。

そうして苛立たしげにため息を吐きながら辺りを見渡すと、薄暗い部屋ににはバーカウンターがあり、あちらこちらに丸いテーブルと背もたれのない高い椅子が並べられていることに気付いた。まるでバーか酒屋のような場所だ。

……バニーガールとして給仕をしよう?」

壁にでかでかと書かれている馬鹿らしい文章を読み上げると同時に、入り口が開く音がして魔トカゲは反射的に振り返る。
入り口には、困惑した顔のままエコーがはみ出している袋を握ったノートンが突っ立っていた。



「だから、マップが正常に動くかのテスターをして欲しいって頼まれただけで!別にアンタにそういう事するつもりはなくて!」
「分かった分かった。お互い被害者ということで納得しておこうじゃないか。」

入り口から魔トカゲの姿を認めたノートンは、安心したような顔で駆け寄って来ようとしてこちらの格好を認識したのか聞いた事もないような声量で悲鳴を上げてカウンターの裏に隠れてしまった。
魔トカゲとしてもまさかそんな反応をされるとは思いもせず、カウンター越しに荘園側の運営に騙されただけでこういう趣味がある訳ではないと懇切丁寧に説明する羽目になった。
やはりここを出たあとであの悪戯好きな主には一度抗議する必要があるだろう。

それで?どうやら私の方は君を相手に給仕の真似事をしなくてはならないらしいが、そちらは何を指定されているんだ?」
え、えーとこのエコーで色んなメニューを頼んでみよう、だったかな。」

メニュー。確かにテーブル席には全てメニュー表のようなものが置かれていた。しかしその内容を見るより先にノートンが来たため、未だに何が書かれているのかは分からないままだ。
魔トカゲがテーブルを見つめている事に気付いたノートンが恐る恐るといった動きでカウンターから出てくるのを見て、この見た目では色々な意味で怖がられても仕方がないかと思ってしまう。
客観的に考えたら魔トカゲ自身もだいぶキツい格好をしている自覚がある。

すまないな、私も来た瞬間からこんな姿で困っているんだ。」
「えっ!いやうーんまぁ、俺も困るけど。主に目のやり場に。」

ノートンは段々と小声になっていき、最終的には殆ど囁くような声で呟くと視線を足元へと落としてしまう。
それを見た魔トカゲは、テーブルに着いたタイミングでさっさと指定された行動を終わらせて元に戻ろうとメニュー表をノートンに手渡しバーカウンターの方へと戻る。
どんな悪趣味な場所であってもやる事は飲食店と変わらない筈だ。客が欲しいものをメニューから頼み、店員はそれを運んで楽しんでもらえば終わり。

唯一の悩みであった金額も、どうやらこの部屋専用のエコーが配られるらしくノートンの持っている袋の中にあるエコーならどんな酒も買えてしまうだろう。ネックなのは、あまりアルコールを嗜まない魔トカゲに酒の種類や味を聞いてくる可能性だったが、ノートンはまじまじとメニューを見つめていてそちらに何かを聞く事はなさそうだった。

私の姿が見るに堪えないのなら視線は逸らしておけ。」
「は?いや凄く色気がある、と思うけど。」
「正気か?」

思わずカウンターからノートンの方を振り向くと、頬に赤みが差したノートンが慌てて目を逸らした。
本当に恥じらっているような反応に魔トカゲは思わず動揺してしまう。自分で見てもグロテスクな仕上がりだと自負しているのだが、どこにノートンのツボを刺激するような箇所があったのか甚だ疑問だ。
だが、やはり恋人には引かれるよりも好かれている方が嬉しいもの。動揺はすぐに霧散し、少しくらいノートンにサービスしてやっても良いか、なんて思考回路になってしまう。

さて、最初は何を飲む?一応オーダーされれば自動で作られるらしい、何を頼んでも味は保証されるだろう。」
「じゃあスパークリングワイン?ってやつを後このニップレス。」
…………は?」

シュン、という音と共にカウンターに現れるごく普通のスパークリングワインの白。どうやら給仕する側がきちんとメニュー表を確認していなくても客が指定するだけで良いらしい。
それ自体は別に良い。寧ろありがたい仕様だ。魔トカゲに酒を作る趣味も技量も存在しないのだから。

だがその次にノートンの口から飛び出してきた単語は流石に魔トカゲも一瞬理解できなかった。
ニップレス、と何度か脳内で復唱しているうちに尾の付け根辺りに何かが張り付いたような感触がして背が粟立つ。

「うわ、本当にできるのか流石荘園、なんでもありだな。」
っ、ちょっと待て!おい、メニューを見せ!」
「それじゃあこれも頼もうかな。お仕置き用の首輪?」
「がッ?!」

大股でノートンの傍へと駆け寄る魔トカゲの耳に、普通のバーでは絶対に聞かないような単語が羅列されていく。
ノートンの言葉から程なくして、パッと首元に何かが巻き付く感覚。思わず手を伸ばすと、確かにそれは首輪と言うに相応しいような感触がした。あくまで犬猫のようなペットに付けるようなものだが。

だが魔トカゲとしては、もうそれにかかずらわっているような段階ではなかった。
もしかしたらメニューを見るふりをしたノートンが悪戯で“そういう単語”を並べているだけかもしれない。
それならまだ、この部屋を出た後にいくらでも相手をしてやるから、で宥めればなんとかなる。だが最悪なのは、これが本当にメニュー表に書かれた単語だった場合だ。
ノートンは守銭奴ではあるが、こういう限定的な場で外に持ち越せない銭は一銭も残さず使い切ってみせるだけの強欲さも持ち合わせている。チラリと盗み見た袋の中身は殆ど減っていないし、これはこのまま放っておくととんでもないオーダーを出される可能性があるのではないか?
そう危惧した魔トカゲは背後のカウンターに酒を残したままテーブルへと戻った。

「あっ」

パッとノートンの手からメニュー表をひったくりその内容を改めて確認する。
上の方にはズラリとカクテルやワイン、ウイスキーにハイボールと酒の名前が陳列されていたのだが、下半分に目を向けた魔トカゲは、思わず気が遠くなるような感覚がした。

『♡えっちなオプション♡バニーガールに付けられるよ♡』という丸めの文字で書かれたその欄は、読むのもおぞましく感じる程にありとあらゆるアダルトグッズや、単語だけ見ればまだ理解はできるが果たしてそれが実現するのか?と言いたくなるような名前の機械や道具が並んでいた。
なんなら、パッと見で酒の種類よりも多い。
流し読みしただけでも寧ろノートンはこの薄ら寒い欄からよく首輪やらニップレスやら、まだまともな単語を見つけ出したものだと感心してしまう。
ディルドに尿道ブジー、媚薬、鞭、縄、蝋燭、ローター、触手オプション♡なんて書かれた文字に口元が引き攣った。隣にエコーの値段が書かれているが、道具では殆ど減らないような良心価格で逆に腹が立ってくる。
これでは絶対何かしらのオプションでステージやら大型の機械を使う羽目になるではないか。

と、そこでメニュー表を手にわなわなと震える魔トカゲを見上げたノートンが気まずそうに口を開いた。

まずは客に酒を持ってこないといけないんじゃない?」
「いや、今そんなことあぅッ?!」

バチン、と首元から電気が走るような音がして背筋を何かが駆け抜けていく。
思わず声を上げた魔トカゲが口元を抑えて目を白黒させていると、手放されテーブルの上に落ちたメニュー表を拾ったノートンが申し訳なさそうにオプション欄を指さした。

「お客様に失礼な態度をとった分だけ、快感が走る電流を流します!だって。」
っ、どれだけバカにすればんぎッ!」

バチン!バチン!と今度は二度鳴った音と共に改めて流れる電気は、確かに魔トカゲの全身に快感信号を伝えてくるものだった。
無意識のうちに丸まった尾がぶるぶると震え、ひ、ひ、と短く口から漏れる息は僅かに上擦っている。

それを真横で見ていたノートンは思わず生唾を飲み込んで再び魔トカゲにカウンターの酒を持ってくるよう指示を出した。
ノートンとしても半分おふざけで指定したオプションがまさかここまで効力を発揮するとは思いもしなかった。
魔トカゲ本人や教授からも言われていたのだ。
「この体は快感を拾いにくい。」と。精々が性器を直接刺激したり、腔内を刺激した時くらいしか拾いやしないと言われた声がノートンの脳裏を過ぎる。
こちらに来る時より酷く緩慢な動きでカウンターへと戻っていく魔トカゲの尾の付け根には、しっかりとハート型のニップレスで蓋がされていた。

っ、あ、はっ!」
ねぇ、そんなに気持ちいい?不感気味なんでしょその体?」
「こ、れが演技に見えるのかねっ!?」
「いや、全然。」

寧ろ凄く辛そうだ。
3回。たった3回電流が全身を駆け抜けただけでこの有り様では、この後何時間続くか分からない給仕の仕事が上手く終わるのか分からない。

それでもなんとかノートンの目の前まで戻ってきた魔トカゲが震える手でワインの入ったグラスをテーブルに置く。
その時ふと、教授に前言われた言葉を思い出した。
確かあれはデミの主催する宴会の席だっただろうか。
ウェイトレス達にはチップを渡す習慣のある国が存在する、とかなんとか。ポケットとかに入れてやると喜ばれるぞ、なんて言っていた気がする。
どうせこのエコーは全て使い切れる気がしないし、まず外に持っていけない。ここで使い切るか、満足行けば出ても良いと言われているが勿体ないのでできるだけ使用したい。
そう思ったノートンは何枚かの紙幣をひょいと魔トカゲの服と肢体の間に捩じ込んでみた。

なん、の真似だ?」
「なんでもないよ。ただ、お酒持ってきてくれたから?」

魔トカゲは呆れたような顔で溜め息を吐いて挟まれたエコーを回収していく。その顔が少し嬉しそうだったのは見なかったことにした方が良いのかもしれない。

それで、このふざけたものは
「あ、まだメニュー見てるってば。」

パッとノートンの手からメニューを取る魔トカゲに声を上げる。残念ながら、その首輪の効力は1回だけではなく一度部屋から出るまで続くらしいと教える前に鋭い電流の音が響いた。

「うァッ!ぁ、がッ!」
「え、ねぇルキノ大丈夫?苦しい?」
ひぅっ?!♡」

先程とは打って変わって、丸まっていた彼の尾はピン!と伸びて両腕をテーブルにつく。電流で筋肉が弛緩するのかガクガクと痙攣する体を見ているとなんとなく心配になってきて、思わずノートンは魔トカゲの腕に手を伸ばす。
指先が微かに魔トカゲの肌へと触れた瞬間、飛び上がる程の反応を見せた魔トカゲがたたらを踏むようにしてノートンから距離をとる。

ぁ、いやす、まな
「ご、ごめん。そうだよね敏感になってるよね。」

それこそセックスの時くらいしか聞いた事のない艶の乗った声だった。
確認するように見た未だにピクピクと震えている彼の尾の付け根に貼られている黒いニップレスの縁から、ポタポタと何かが垂れている。
透明なそれが愛液だと気付いた瞬間、ノートンは頭をハンマーか何かで殴られるような強い衝撃を覚えた。同時に、なけなしの良心がどこかへとすっ飛んでいくのを感じた。

あの、知性の塊のような人が。こんな馬鹿みたいな格好させられて、俺みたいな一端の炭鉱夫に酒の給仕なんかやらされて。首輪なんかつけられちゃって。ついでに少しでも反抗的になれば電流でお仕置きまでされちゃうんだ。
しかもあんなに膣濡らしちゃってさ。気付いてるのかな?多分気付けてないんだろうな。
そう思うと、ゾクゾクする。

知らず知らずのうちに口元に笑みが浮かぶ。
あの魔トカゲを好きにできる空間なのだと思えば、先程までの気まずさもなんとも言えない場違いな場所へと連れてこられた困惑も霧散していく。

ああ、そういえばこの人が飛び上がった時にちょっとだけお酒零れちゃったな。
どうやら指摘しないとお仕置きとして首輪のスイッチは入らないようになっているらしいし、随分とできたアイテムじゃないだろうか。

「ルキノ、お酒零しちゃったね。」
ぁ?」
「ダメだろ、お客様の注文したもの零したら。」
「あ、ま、待っ……ああァッ!♡」

バチッ!という音と共に上がった魔トカゲの声は本格的に快楽に襲われている音になっていた。
両手で体を守るように腕を掴むが、電流の為に意味はない。きっと本能的なものなのだろうが、無意味な抵抗をする恋人の姿はノートンの劣情を煽っていく。

「あッ!あァッ♡」

ぱたた、とニップレスでは受け止めきれない愛液とどうやら軽く絶頂したらしい白さの混じる体液が床へと零れていき、淫らに揺れる腰と震える脚が電流が流れ終わったあとも止まらない快感を表しているようだ。

ね、ルキノ。お漏らししてるみたいだよ。」
「ひ、ぐッ♡あ゙ッ!♡」

一気にワインを煽った後に動くこともままならない魔トカゲの傍に歩み寄って、ぐしょぐしょに濡れたニップレスの上から総排泄腔をなぞるように軽く触れてやる。
それだけでいじらしく声を上げ身を捩る魔トカゲは、そんなにされてもノートンを突っ撥ねることができないでいた。
下手なことをすれば、指摘されてまた電流を流されると賢い彼の頭は理解しているようだった。

それじゃ、次のドリンク持ってきてもらおうかな。」
「ぁ、あわ、わかっ
「かしこまりました、だろ。」
「んにゃッ!♡」

バチン!
言いがかりのようなクレームにもしっかり反応する首輪に苦笑が漏れる。これじゃあお仕置きは名ばかりで、ひたすら重箱の隅をつつくようなことを言って快楽責めをするのが正解の使い方なのかもしれない。
電流で一瞬跳ね上がる体とピンと伸びる尻尾。その後力なく垂れる尾の腹を伝うように滴る体液は、もう透明と言うよりも真っ白に近いものになっていた。

名前も聞いた事のないカクテルを適当に注文すれば、カタンという小さな音共に少し離れたところに位置するカウンターに酒の入ったグラスが出現する。青く綺麗なそれは、チェリーが丸ごと入っている。
それをふらふらと覚束無い足取りで取りに行く魔トカゲの後ろ姿を眺めながら、次はどんなオプションをつけてやろうかと手元のメニュー表へと視線を落とした。



っは、ァ!はっ!」
「結構頑張るね。」

あれから5往復くらいはしただろうか。
一度膣に手を伸ばして以来ノートンは目に付いた酒を頼んでは飲んで楽しんでいるようだった。
それを認識してからチラリと壁の文字を確認してみるものの、命令は変わらず酒の給仕を促すもので、時々思い付いたように言いがかりをつけられ首から快感が駆け抜けていく体だけが段々と余裕をなくしていく。
とっくの昔に脚に力は殆ど入らなくなっていて、普段であれば5歩6歩あれば辿り着くようなカウンターまでの道のりを今ではのろのろと10歩以上かけて歩く有り様だ。

「ァ、ぐッ
「ね、ルキノ。次これ頼んでいい?」
「な、んでも好きなものにすれば良いだろう!」
「そっか。じゃあ頼むね。ディルド挿れてみよっか。」
……ぁ?なに、を……あ゙っ!お゙ぉ゙っ!?♡」

メニュー表を指さされて美味しいかな?と聞かれるを3度は繰り返していたため油断した。
いい加減適当な返事をする余裕がなく、指さされていたものがなんであるのか確認もせずに好きにしろ、と言った途端に下半身に暴力的なまでの快楽が走る。
手をついていたテーブルに爪を立ててしまい不快な音が耳に届くが、正直それを気にしていられる筈もない。
ただ、そんなこちらの痴態を見ているノートンがこれを指摘する事はないんだな、と頭の片隅で安堵した。今の状況で例の電流まで流されてしまえばどうなるか自分でも分からない。

「ひっ♡あ゙っ!♡」
「ねぇ、ニップレス剥がれてたの気付いた?」
「お゙っぅ゙ッ♡ぁッし、らな!」
「だよね。えーと4個目のお酒だったかな?持って来てもらった時に電流流したら、ルキノのココ、凄い事になってさあんまり濡らすから剥がれちゃったんだ。」
「んあぁッ!」

ここ、と言いながら総排泄腔にずっぽりとハマっているディルドの持ち手に触れるノートン。
人為的な刺激に敏感になった体が跳ね上がって全身で快感を伝えようとする。
もう自分の耳にもぼたぼたと先走りや愛液が滴り落ちる音が聞こえる始末だ。本当は耳を塞いでしまいたかったが、ディルドの存在が現れた時の突き抜けるような快楽で腰が砕けてしまって、どうしても両手をテーブルについていないと立っていられない。
かと言ってこのまま座り込んでしまえば、自重で根元までこの玩具を咥え込むことになって今の比ではない快感を拾ってしまうだろう。それだけはどうしても避けたかった。

残った一欠片の理性でなんとかノートンの手元にある酒を零すのは避けたものの、自分で膣に咥え込む羽目になった異物を勝手に取り除けばそれこそそれを指摘されて追加の快楽を叩き込まれることは理解できる。
そんなことになってしまえば、きっともうまともに何かを思考する知性も残らないと内心震え上がる。さっさと規定の数酒を飲ませてこの部屋を出なくては。

腰抜けてる、それじゃあ給仕の仕事できないよね?」
「な、にが言いたいッ!」
「ヘルプ頼めるみたいだからさ、ちょっと高いけど。」
「へ、るぷ

ほら、と目の前にノートンが持ったメニュー表が差し出されて、右下の方に「特別メニュー!指定した人をヘルプとしてお店に招待できます!」となんとも馬鹿げた丸文字で書かれているのが見えた。
小さな文字で追加の説明も書かれていたものの、快楽で茹だった頭はそれを読もうという気にはならない。

ただその「ヘルプ」というのが給仕のものなのか、こうして客を喜ばせる為にあられもない姿を晒す為に客側へ協力するものなのかが分からない。下手を打つと倍の苦痛が襲ってくるのだと思い至って背筋が寒くなったのと同時に、ノートンは「頼むね。」とだけ言って手元の呼び鈴を鳴らした。どうやらヘルプの呼び方を小さな文字で説明されていたようだ。

チリン、という軽快な音と共にパッと目の前に大きなキングサイズのベッドが現れる。
何がどういう仕組みになっているのか、周りにあった筈の客のいないテーブル席の8割は消え去っていて代わりに何かをする為のステージのようなものまで一緒に現れていた。
先程流し見した時の「ポールダンス」やら「ハメ撮り」やらという不穏な単語が脳裏に過ぎって嫌な予感がじわじわと膨れ上がっていく。
まさか、本当にただひたすらに己を辱める為だけにもう一人誰か呼んだと言うのか、この男は。

ついでだからエコーこのままだと余りそうだし幾つかシチュエーション?って欄も使ってみたけどまぁ正常に稼働するね。」
「は、ァわ、私が使う訳ではないんだな?」
「どうだろうね。とりあえず使えそうなものは片っ端から使ってきちんと作動するか確認しなきゃテスターにならないだろ?まぁ今のとこそんな状態のアンタにポールダンスしろ、なんて言わないけどさ。」

本当にあのけばけばしいステージは「ポールダンス」を指定すれば出てくるらしい。
ろくに動けない状態の自分をステージ上に立てと言わないだけの良心がノートンに残っていることに安堵していると、少し遅れてパッとベッドの上に誰かが転送されてくる。

霞んだ視界をベッドへと向けると、どうやらそれがよく見知った人物であることに気付いた。

は?」
「教授。アンタが動けないなら、もう1人のアンタに頑張ってもらうしかないよね。」
正気か、君

現在の時間帯は23時。酒を飲む時間としては丁度良いのだろうが、記憶が正しければ教授はつい今日の昼過ぎまで研究で部屋に閉じこもっていた。
つまり今ベッドの中ですよすよと気持ち良さそうに寝息を立てている男は、研究明けのハイな状態とかなりの疲労を体に蓄積している事になる。
だがそれを説明したところで果たして何の関係もないノートンが思いとどまってくれるかどうかは分からない。

寧ろ、ここに連れてこられた瞬間よりも酷く加虐心のスイッチが入っているらしい彼は喜んで色々と指示を飛ばす可能性が高い。
教授にも、それこそ自分にも。

彼はついさっきまで研究を、」
「知ってる。それじゃ、ルキノはベッドまで行って?」
「おい!」
お客様に向かっての態度じゃないね?」

反射的に抗議の声を上げた瞬間、すっと目を細めたノートンが低い声を出す。
あ、と思った時には聞き慣れたくもないのにすっかり耳に馴染んでしまった電流の音と共に強い快感が全身を走る。

「がっ!あ゙、あァッ♡」
「ルキノって頭良いのに時々ぜんっぜん学習しないよね。もしかしてわざと?」
「そ、んなわけェァ゙♡」
「じゃあいい加減口答えするのやめない?」

おもむろに手を伸ばしてきたノートンがディルドを奥へと捩じ込んでくる快感にあっさり体が絶頂までのぼり詰めた。
ぐぷ、という音と共に忘れかけていたその玩具の存在を思い出す。何度か抜き挿しされるだけで抵抗の意思はすっかりなりを潜めてしまい、これ以上変な事をされる前にさっさと教授の元へと向かった方が良いと思ってしまう。

ふらふらとした足取りでベッドへと向かうと満足そうなノートンの声が聞こえて、それすら気持ちいいと感じてしまう自分はもう随分とこの部屋に毒されている。

っ、はつ、ついた、ぞ

そう言いながらベッドを見れば、目の下に濃いクマを残したまま眠っている教授の姿が目に入る。
自分であるからこそよく分かる、普段眠りが浅い教授はここまで疲労している時は中々目を覚まさない。

「それじゃあ、刺さってるそれ、動かしてそこで自慰して。」
じっ!?」
「勿論、教授起こしちゃったらお仕置きに何か別のオプションもつけてあげるからね。」

ピシャリと言ったきりテーブル席で酒を飲みながら、ノートンはこちらをじっと見つめている。
これは、彼が飲み終わるまでに終わらせないと半端に体に熱を溜めたまま酒の給仕もしなくてはならなくなるのではないだろうか。
それは避けたい。何度難癖と共にあの電流を浴びせられるか分かったものではないのだから。

逡巡したのは一瞬。
今後の予定を考えれば、不必要な言動でノートンの機嫌を損ねるべきではないし、さっさと終わらせなくては余計な快感を叩き込まれることはほぼ決定事項となってしまう。

ゆっくりとベッドに上がる。3メートルはある巨体が乗ったことでギシリと嫌な音を立ててマッドが沈むが、やはり教授はこの程度の刺激では起きなかった。
普段見慣れている、自分と同室の男があどけない顔で寝ている様を嫌でも視界に捉えながら、少しでもノートンを満足させることができるよう彼に向かって脚を開く。
その行為に羞恥心を感じるよりも先に、ゾクゾクとした背徳感と快感が走るのだからもう手遅れなのかもしれない。

緩慢な動きはもしかしたら、こちらの痴態をツマミに酒を嗜んでいるノートンにとっては遅く思えたかもしれなかったが、度重なる快楽責めによって気だるさが全身を包んでいるこちらとしては寧ろ頑張っている方なのだ。
大目に見て欲しい。

っ、はあ、あ!」
「結構壮観だな。アンタ、あまり俺にこういう姿見せてくれないし。」
「あ゙っ!ゔ、ぅ!」
「手の動き鈍いよルキノ。そんなんじゃイけないんじゃない?」

左腕で体を支え、右手を伸ばしてなんとかディルドをゆっくりと動かす。
掻き回すように、膣の中全体を嬲るように動かしていると、これに動くような機能がない事が救いのような気までしてきた。

すっかり濡れそぼっているナカは少し異物を動かしただけでぐちゅぐちゅと粘着質な水音を立てて、その音に聴覚まで犯されているような気分になる。
羞恥心と、己の半身や恋人が目の前にいるのに何故こんな無機物で慰めなくてはならないのかという理不尽への怒りや悲しみが強く、どうしても動きは鈍くなる。

それをノートンは目敏く指摘してくるが、今更どうしろというのだろうか。
大体、こんな姿をなんて言うが、普段人を押し倒して動けないようベッドに縫い止めながら好き勝手動くのはノートンの方だ。ひたすらに快感に喘いでいるだけで終わる普段の行為と、こうして自分のペースで快感を貪るのでは前提が違う。

ああ、そうだ。普段のノートンだったら、こんな緩やかな動きは絶対にしない。
総排泄腔を外から刺激して、こちらの抵抗がなくなった辺りで適当に解して捩じ込んでくる。
体格差から、濡れてさえいれば殆ど解すことなく丁度良い締まりが維持できるらしい。

お゙っ♡」
「あは、スイッチ入った?ほら、動かし方違うだろ?ゆーっくり抜いてその後思いっきり根元まで入れる。そっちの方がルキノは気持ち良くてすぐイっちゃうでしょ?」
「ひっ゙♡あ゙ぁっ!」

ノートンの声に導かれるように、ディルドを先端まで抜き取っていく。
膣の中を埋めていた楔が抜けていく感覚は快楽に浮かされた頭では交尾であると誤認してしまいそうになる。この後、いつものように、暴力的なまでの律動で、何も考えられなくなるまで蹂躙されてしまう。
歳下の、人間としては体格はそれなりだが自分よりも小柄な、男に、まるで女のように脚を開いて、好き勝手貪られる、あの感覚。

じわじわと上がる熱に浮かされて引き抜いた玩具を再び根元まで、勢い良く挿入する。普段自分のナカを蹂躙するノートンの動きを記憶からなぞりながら。

そうすると、ぐるぐると腹の底に渦を巻いていた熱が、じっと見つめてくるノートンの視線の熱と耐え切れずに逸らした先にある教授の顔を見ることで弾けて、全身に溢れる。

あ゙っ、やっ!」
ん、」
「ひっ゙♡イ゙っゔぅ゙〜〜〜っ♡」

激しく痙攣する腰とナカ。やっと思い切り絶頂できたことへの安堵と快感に思わず右手で玩具を握ったまま奥へとぐり、と先端を押し付けて腰を跳ね上げた。
心は歓喜に包まれるのと同時に激しい快感をなんとか逃がそうとする肢体が暴れ、顔をシーツに押し付け情けない事になっているであろう膣をノートンに見せつけるように差し出して。
そんな自分の無様な姿を見てノートンが何を思うのか、それを考えるよりも先に微かに身じろぐ教授の姿を確認してそちらに目を向けてしまう。

魔、トカゲ?」
「あ゙っお゙♡」
「おはよう、教授。ごめんちょっとノリで連れてきちゃった。」

目を開いた教授ときっと蕩けた顔をしていたであろう自分は目が合い、教授は困惑したように名前を呼びながらこちらに向かって手を伸ばしてくる。
その途中でノートンが声をかけたことで酷く敏感になってしまった肌に触れられることはなかったが、これは果たしてノートンの言っていた「自慰の最中に教授が目覚めてしまったらお仕置き」の判定はどうなっているのだろうか。
このまま気付かず、なかったことになれば良いのだが

「なるほどなぁ新しいペン先のマップ
「そうそう。酒はもうちょいメニュー飲んだら終わりで良いと思うんだけど、下のオプション欄が凄い数でさエコー勿体ないし、色々試してみたくて。」
大変申し訳ないが、私は先程まで研究に明け暮れていてね。あまり頭が働いてない。」
「それは知ってる。すんごい理解不能なとこをスルーしてるとことか普段と全然違うし。」

ベッドの上で息を整えようと必死なこちらを後目にノートンと教授が何かしらを話している。
途切れ途切れに、バニー姿がどうの、そういう系のお店だからどうの、この後どうしようかという相談まで始めているようだ。

教授もバニーになってるね?」
「もう言及する気力もなくて放置していたがそうだな。その上、これを見るに下準備は部屋に入ると自動でやってくれる最初から性的な欲求を満たすための部屋じゃないか?ここ。」
「俺ずっとサバイバーは客でハンターが給仕なんだと思ってた。」
いや、どちらかと言うと最初に客として入ってきた奴を満足させろという部屋だろうな。私の格好は君が“そういう意味”のヘルプを呼んだからじゃあないのか?君たちカップルのあれこれに口出しするつもりはないが

チラリと教授の視線がこちらに向けられる気配がする。
それに反応するだけの気力は未だに回復しておらず、ただ玩具を咥えたままベッドの上で悼ましく震え、時折襲ってくる快感に肩を跳ねさせることしかできない。
メニュー表を見るためにであろう、いつの間にかノートンの隣へと移動していた教授の格好を見れば確かに今の自分と大差ないバニーの格好になっていた。

随分、だな?」
「案外楽しいかも。アンタもやる?」
んっ!おい、見境がなさすぎるだろう。」

露出した教授の尻を撫でながら何やら不穏なことをノートンが言っている。
も、という事は、この後まだ自分は何かやらされるのだろうか。

「アンタもルキノさんでしょ?なら俺の恋人みたいなもんじゃん。」
後で君が自己嫌悪に陥らないのであれば、まァ私としてはさっさと帰りたいし協力するのも吝かではないがね。」
「じゃあ決まりね。」

はぁ、と溜め息をついた教授は再びこちらへと向かってきて、気遣うようにゆっくりと肩に触れる。
いつの間にかかなり体温が上がっているらしく、触れた教授の指先は冷たく感じて心地よかった。

それで、君は動けそうかい?」
「う、ごけるとおもうのか
「いや、随分辛そうではあるがふむ、では私が給仕をするから君はキャンベルくんの相手をしてやるといい。」
いま、なんて?」
「恋人の相手をしてやれと言ったんだ。酒のノルマは7個、オプションのノルマは10個だ。給仕があと2回で、オプションは後5回か。ほら、その状態ではグラスを運ぶのはキツそうだし、彼の隣で楽しんでいると良い。」

先程まで何をさせられていたのか知らない教授はより効率的に動こう、と腕を引いてくる。
一方でこちらとしては、ノルマについては今知ったところで、ここまでされてまだ折り返しという現実に思考が追い付いていない。

そうしてしばらく固まったままの己の方に、ふとノートンが目を向けてにっこりと微笑んだ。

お仕置き、されたい?」
「そんなわけっ!い、いま、いく
「ディルドは抜いていいよ。」
「あ、あぁ

ゆっくりと上体を起こしたところで、ノートンがメニュー表を指さして2つ、何やら酒を注文しているのを見た。
それを取りにカウンターまで歩く教授の背を見ていると、現実感は全く湧かない。一体休日に自分は何をさせられているのだろうか。

言われた通りに深々と刺さったままのディルドに手をかけてズルリと引き抜くと、その感覚だけでまた一瞬頭が真っ白に染まる。

「ひぐっ♡♡」
「あーあ。凄いドロドロだね、備品なのに。」
「き、きみがッ!♡」
「はいはい、俺のせいね。でも綺麗にしなきゃ
まずいかな?あ、いい事思い付いた。」

ノートンがメニューを見る。何をされるのかとひゅ、と喉が鳴ってしまった。これ以上おかしな事をされると、最悪本当に理性を全て捨て去って獣になるかもしれない。

「舐めて綺麗にしよっか。」
は?」
「自分の先走りと精液でしょ?ほら、俺の前で舐めて見せてよ。」

どうやらノートンの良くないスイッチが入っている。
加虐的な笑みを浮かべたノートンに手招きされるまま、すっかり従順に躾られた体はフラフラと彼に歩み寄ってしまう。

なんとか彼の隣に立つと、栓を失ったことでぽたぽたと愛液が滴る尾の根元にノートンが指を這わせる。
普段触れられ慣れている指の感覚に、こちらの意志とは無関係に喜んで迎え入れるように穴が収縮してしゃぶりつこうとした。

えろ。」
ふ、ァ♡さわ、るなァ♡♡」
「ほら、早く舐めて。きちんと綺麗にできたら抱いてあげるから。」

別に抱かれたい訳じゃない、と口に出してやりたかったが、体はというよりも下半身の方が既に彼の熱に貫かれたくて仕方ないようにくぱくぱと穴を動かしているので説得力が微塵もないだろう。
それを向こうも分かっているからか、いくら睨んでも笑みを絶やすことはない。そうこうしているうちに、カウンターから教授が酒の入ったワイングラスとウイスキーのグラスを持って帰ってきた。

「そういう趣味なのか?」
「そ、なわけっ!」
「でもルキノ、結構いじめるとすぐ濡らすよ。」
ふむ、被虐趣味なんて私にあったかな。」

ノートンに尾の付け根を弄られ身悶えているこちらを見てそう言いながら教授はノートンの前に2つのグラスを置く。
そして教授にはありがとう、と言いながらもこちらの膣の入り口を弄る手は止めない。
こんな浅い所を刺激されているだけなのに、腰が蕩けそうな程に気持ち良くて、思考はどんどんと鈍っていく。さっさと舐めてしまえば、ノートンが抱いてくれると言っている。ならもう見られている羞恥心は置いておいてやってしまった方が早いのではないか?

仕方ないなァ。手伝ってやろう。」
ぁ?♡」
「ほら、口を開けなさい」

ノートンと手に持ったディルドを交互に見ていたこちらに業を煮やしたのか、しばらく眺めていた教授がひょいと玩具を取り上げると、ぴとりと口元に押し付けてくる。
躊躇いがちに舌を這わせたそれは性の匂いがして、頭がクラクラとする。

一度始めてしまえば躊躇いも恥もかなぐり捨ててしまえた。
美味しいわけでもないのに、無心で綺麗にしようと舌を這わせて潮や精液を舐めとっていると教授が耳を疑うような提案をする。

さて、キャンベルくん。オプションの左下の方に「味覚改変」というものがあっただろう?」
「え……あ、本当だ。よく見つけたねこんなの。」
「対象を私と彼の2人にした時、ノルマは何個減るのか気になるのだが
「まぁアンタがいいなら良いよ。」

ノートンが頷いてメニュー表から名前を読み上げた瞬間、パチンとテレビのチャンネルが切り替わるように舌に感じる味に明確な違いが出た。
先程まではエグ味さえ感じていた筈の舌に乗る精液が、途端に美味しく感じるようになったのだ。
背を快感が突き抜けていき、無我夢中で自分を慰めていた玩具を舐めて奉仕するように舌を絡めてしまう。

それを見ていた教授が逆方向から舌を這わせて舐めるのを手伝い始めた。
その顔はまるで愉快そうで、この状況をめいいっぱい楽しんでいるようにも見える。

っ、は凄いな!」
「美味しい?」
あァ、信じられないが味蕾に何か影響を?それとも知覚情報を
「教授って凄いよね、こういう時でも考えるの止められないんだもん。」
「んむは、まぁそういう人間だからね

ふぅん、と言ったノートンはメニュー表を眺めながら何事かを考え込む。
嫌な、予感がする。あれでいてノートンは少し負けず嫌いなところがあるから、このままだと教授の余裕を削ろうと余計なものを頼む可能性が高い。

そんなこちらの危惧に気付くことなく、教授の舌が掠める感覚と熱にじわりと思考を削ぎ落とされていく。

「ディルドはそれでいいかな。ね、次は俺の舐めてルキノ。」
「はっァ、の、とんの
「そ。きっと美味しいよ。」

その声に促されるまま、ディルドから口を離してノートンの足元に跪く。
そうしなさいと言われた訳ではないのに、彼の股間へと顔を埋めて歯を使って前を寛げていく。散々こちらの痴態を見たおかげか、ノートンのモノは程よく固くなっていて酷く美味しそうに見える。

それと教授。」
「うん?」
「ノルマ1個しか減らないや。」
「あァ使用回数ではなく純粋なオプションの数でカウントされるのか。」
「だから追加ね。淫紋って知ってる?」
「なんだって?」

パッと、晒されたままになっていた教授の白い腹にハート型の、子宮を象ったような趣味の悪い紋様が浮かぶ。
自分の腹についたそれをまじまじと見つめている教授は「なんでもありだなァ」と感心と呆れが混じったような声を出していた。

「セックスしたくて仕方なくなるんだって。」
これ、本来であれば女性につけるべきものではないかね?」
「でもアンタもそんな格好してるし良いでしょ。」
んぁッ?!♡」

ぐり、とおもむろに手を伸ばしたノートンが教授の淫紋の上から薄い腹を押す。
途端に先程までの余裕そうな顔は吹き飛んでいき、甘い声がその喉から絞り出される。
反射的に仰け反るような格好で、ノートンの手に腹の紋様を差し出すような格好だった。なんともふしだらな有り様だ。

っ♡はっ♡」
ルキノ、舐めて良いよ。」
「んんっ♡はっぅ、ん♡♡」

ノートンの陰茎へと頬擦りしながら己の痴態を眺めていると、ノートンからの許しが出る。
その声と同時に熱へと長い舌を這わせ、絡ませるように巻き付けて扱きあげるように舐めていく。
随分と下品なじゅるじゅるという音が口元から鳴っているが、そんなことが気にならない程に舌先に感じるノートンの味が美味しくて堪らない。
もっと味わいたい、もっと舐めたい、もっともっと。
そんな衝動に塗れた脳は遂に正常な思考を全て放棄してしまった。



ビリビリと脳天を突きぬけていく快感に視界に星が散る。
自分の体がすっかり一瞬で書き換えられる恐怖が過ぎって一瞬だけ怖じ気付くが、どうせこの部屋の中だけだろうと一旦思考は放棄することにした。
まず、3日はろくに寝ていない自分の思考で上手い答えが導き出せるとも思わない。

「ひっ!あっ?!♡」
「へぇ、凄これルキノにも効果あるのかな。」
「んぅっ♡き、きゃんべぅ♡待っ!♡」
結構いいね。こんなんで俺にろくに言い返せない教授見るの、きもちいいかも。」

ぐ、ぐ、と何回も押される度にぱちぱちと火花が散るような快感が襲ってくる。
ないはずの子宮が疼く感覚に、触れられもしていない陰茎がゆるゆると持ち上がっていく。それを見たノートンの顔の、なんて憎らしいことか。

「あぁっ!」
「ほら、こんなすぐ反応してる。気持ちいいんだ?腹押されるだけなのに。って言うか、下とか足とか、毛生えてないんだ。」
「ふ、ぅッ!あ、あ、あ!ち、ちがっこれは、変異の一環、で!」
?あぁそっか。ルキノも生えてないし、抜けちゃうんだ。」

自分の下で必死になって美味しそうに陰茎をしゃぶっている魔トカゲの頭を優しい手つきで撫でるノートンは、しばらく彼の痴態を眺めた後に口を離すように促した。
どうやらこのまま本番にでもなるのだろうか、と思って一旦休憩を挟もうとすると伸びてきたノートンの腕が腰に巻きついてきて逃げられないように抱き寄せてくる。

っ、ひぅっ!」
「あ、ごめんお腹弱いんだっけ今。どこ行くの。」
「ど、どことは君達がまぐわっている時に私がいると気まずいだろう?」
「いや、そんなことないし一緒にやろうよ。」

は?という声が漏れるよりも先に、ノートンはテーブルに広げられたままだったメニュー表をいくつか指さして注文を飛ばす。
それは酒ではなくオプションの方で、発情期がうんたらという声と共にノートンの足元に蹲っていた魔トカゲの背が波打つように跳ねる。

可哀想に、どうやら淫紋でこちらを好き勝手出来たことに味をしめてしまったらしい。
小さな声で断続的に嬌声をあげるだけになってしまった魔トカゲを見てその頭を撫でたノートンは、続けてぼんやりとしていたこちらを見上げて笑う。

この短期間でその笑みの意味を理解してしまった私が距離を取ろうと身動ぎした瞬間に、ノートンが「母乳」なんて単語を呟いた。

は?えうぁ゙っ?!」

途端に外気に晒されたままになっていた胸がずくん、と重くなったような気がして抵抗が止まってしまう。
その一瞬を逃すこと無く、ノートンの手が下から包むように胸を揉む。痛痒いような感覚が乳首に走ったかと思えば、その先端から真っ白な液体が飛び出した。

ひっ♡あ゙っ!♡なっ?!♡」
「うわ、甘

ぎゅう、と力を込められる程に太く強く母乳が胸から噴き出していく。
チカチカと点滅する視界ととんでもない快感が襲ってくる感覚は、気持ち良さと惨めさと恐怖が綯い交ぜになった不思議な気分にさせていく。

足が震えて力が抜けそうになる瞬間にパッと手を離され、思わずテーブルに手をついて体を支える。自分の意思とは関係なく腰が跳ねて、手を離されてもしばらくぽたぽたと垂れる母乳の甘い匂いが鼻腔を擽っていき正常な判断能力を奪っていった。

はっ、はぁっ!のぉとん♡も、抱いて、くれ!♡」
ねぇルキノ、教授としたことある?」
?な、ないが
「じゃあさ、ルキノが教授に挿れてあげなよ。そしたら俺、ルキノのこと沢山抱いてあげるから。」
「なっ!キャンベル、君なァ!」

信じられない言葉に思わず抗議の声を上げて、パチリと魔トカゲと目が合った。
理性を無くしている、というのはよく分かる。多分私が目を覚ますより先に好き勝手されていたのであろうなというのは理解できるし、今はそこに追加で性的な欲求を随分増幅させられているだろうから。
だが、一切の説得の余地なくこのままでは食われるとわかっていて抵抗しないで身を差し出せというのは無理がある。

引き攣った口元を見て何を思ったのか、ノートンは愉快そうにケラケラと笑ってこちらを見あげてきた。

「じゃあ、3人で楽しもっか。」