とこり
2025-08-21 01:22:03
5611文字
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現パロ②

続き。
高校生の生活がわからず平成の高校ベース、もはや家庭家部は勢いのみで書いた歌さに♀(自我)
会話も全て地の文に組み込んであるので読みにくい。
雰囲気で読んでください。

さて、付き合うことになったが、付き合うというのが何をするのかよくわからない。
連絡先は交換した。
よくわからないので、普通に日常を過ごしていたら、帰ろうとした時、正門で捕まった。
何故、一人で帰ろうとするのか聞かれたので、なぜ一人で帰ってはいけないのかと尋ね返したら、付き合うというのはそういうものだ、と返ってきた。
別に一人で帰っても付き合ってますって事実があれば良くない?
主張してみたが、駄目らしい。
付き合うのが一緒に帰ることなら、五日前から付き合っているのでは?と聞いたら笑われた。
では今日から付き合ったので、手を繋ごうと言われたので、遠慮したけど繋がれた。
意思が伴ってないと連行では?
私、連行されているのでは?
遠慮してヤダって言ったの聞こえた?

夏休みに水族館にでかけようと言われて、考える前に行くと返事をしてしまった。
水族館が好きすぎた。
しかし、二人で行くの?
それってデートじゃないの?
そう聞いたら、デートだと言われた。
そうか、付き合ってたらデートをする。
それは知ってるが、何で付き合ってるのか、いまだにわからない。
付き合ってるから、しかたないのかな?
というか、受験生なのに大丈夫なのか聞いたら、息抜きは必要だろうと言われた。
私、息抜きばっかしてるけどね。
ちゃんと勉強してるんだね。
してそう。
さっさと日程を決められて、その日を空けとくように言われた。
予定が入ってれば断ろうと思ったけど、普通に空いてた。
水族館……
水族館なら良いか!

当日は当たり前だが私服だった。
歌仙さんは私服もかっちりしていて、制服とあんまり印象が変わらない。
でも私服だけあって、似合ってる。
私はTシャツにジーンズにキャップなんだが、隣を歩いていいものだろうか。
本当は真ん中にでっかい猫のキャラクターが書いてあるTシャツを着ようと思ったんだけど、魚がびっくりすると悪いからやめた、とかそんな話をしながら水族館に向かう。
入場チケットを勝手に二人分、買われて、料金を受け取らない。
なんとかして財布を盗んで、お金入れて返そうチャレンジをしてみたが、全部かわされた。
尻ポケットに財布が入ってるのは分が悪い。
私、触られたら嫌だもん。
向こうも絶対、嫌だと思う。
本気を出せたら、勝てたかもしれない。
いや、無理か。
水族館に来てるんだから魚を見ろと言われる。
見たいよ!
だからお金、受け取って、って言ってんじゃん。
ちゃんとお小遣いもらってきたよ。
最初のすったもんだが長すぎて、魚を見始めた時には疲れてた。
頭の上から、頑固者……と不機嫌なつぶやきが聞こえてきたけれど、そのセリフそっくりそのまま返す!
しかし、魚は楽しい!
水の中をただ生きているだけなのに、なんでこんなにいつまでも見ていられるんだろう。
色んな魚がいっぱいいて、どれも綺麗だったんだけど、説明を読んだ端から忘れるので、何の魚を見たのかがよくわからない。
その点、海獣はとても覚えやすい。
アザラシは目を開いて泳いでても、目を閉じて泳いでててもかわいいし、イルカは頭がいい。
好奇心旺盛で、ガラスに体当たりして人間を驚かすことがあります、って書いてあった。
良すぎてこれは覚えてられる。
ペンギンもかわいい。
歩いてても、泳いでても、動かなくてもいい。
でも泳ぐ姿はちょっとかっこいいね。
クラゲは大体、平たい丸い水槽で回されているけれど、ここは小さな円柱の中を揺蕩っている。
クラゲに足を止めてる人は多い。
深海のピカピカひかるクラゲもいたけど、そっちは回されてなかった。
ミズダコの水槽では、ミズダコが水槽のガラスいっぱいにドベーンと張り付いていた。
でっかい!!
振り返れば歌仙さんはあさっての方向を見ているので、慌てて裾を引っ張って、名前を呼んで、見た方が良い!と言ったら、ものすごくにこにこ笑う。
ミズダコが好きなのか聞いたら、初めて名前を呼んでくれたと言われた。
うっそ!
今まで呼ばずに会話してたのか。
全然気付かなかった。
どうやってしゃべってたんだろ?
自分でしゃべったんだけど。
しかし、本名はいまだ知らず。
ちょっと急いで調べないと。
さすがに本人には聞けない。
ところで、ミズダコは?と聞いたら、別段、感動はないそうだ。
水槽全部、タコ足吸盤なのに?
でかくない?
すごくない?

二時間くらいで見終わって、売店で弟への土産を吟味する。
弟にだけは土産を買っていこうと思っていた。
チンアナゴのシャーペンか水族館の名前が入ったメンダコのピンバッジか大分迷って、ピンバッジにした。
お昼は水族館に併設したレストランでと言われたが、お値段的に食べられるものがポテトしかなさそうなので、場所を移動しようと言った。
すんなり頷いてくれたので、よかった。
お手頃価格で友だちとも行けるようなイタリアンでお昼をいただく。
来たこともあるらしいが、あまり来ないという。
理由を聞くと、家族では来ないし、男友だちと行くと量が足りないらしい。
量が足りないのは大変なので、心配したら、今日は足りるという。
何故、今日は足りるの!?
思わず昨日と明日はどうなってるのか聞いたけれど、来ないから関係ないと、にべもない。
ドリンクバーをたくさん飲むの?と尋ねたら、ドリンクバーがあるのも知らなかった。
何故!?
何故今日は、足りるの?
そもそもよく知らないから、おすすめを教えてほしいと隣に座ってきた。
ソファー席じゃなくて一対一の椅子にすれば良かった。
狭い。
メニューが決まれば戻るかと思い、優しい私は追い返さないでいてあげる。
お勧めを聞かれたので、一番安くて量があるドリアを勧めた。
熱弁をふるったのに、安くなくてもいいからと他のお勧めを聞かれた。
何で!?
何で安さを無視するの!?
大事じゃん!?
何から何まで理解に苦しむ。
というか、いつもこれ一択だ。
記憶をたぐりにたぐって、家族で来た時、マルゲリータがおいしかったのを思い出す。
歌仙さんはマルゲリータに前菜を二つも頼んでいた。
千円とかしちゃうんじゃない?
大丈夫?
パスタよりピザが好きなのかとか、聞かれて、答えたりしていたが、自分の席に戻る気配がない。
そこにいられるとドリンクバーを取りに行きにくいし、トイレにも行けないと苦情を言ったら、外側を譲ってくれた。
違う。
そうじゃない。
狭いと、苦情を言ったが、狭くないと返された。
試しに歌仙さんの座る窓側に、ぎゅうぎゅうに詰めたら、さすがに狭いと言われた。
席に戻るかも思ったけど、押し返されただけだった。
なぜ、広い席に戻らないのか。
後、考えられる理由は一つだけだった。
恐る恐る、聞いてみる。
歌仙さんって霊感ある?
面食らった顔をしていて、返事がない。
あんまり深く聞きたくないが、対面の席に幽霊が同席してるとしか考えられなかった。
怖すぎて歌仙さんの袖をちょっと握って、大人しく座っていた。
マルゲリータ、二切くれた。
不可解だけど、悪い人じゃないな。

お昼食べて解散かと思ったら、ついでに買い物でもするかと聞かれた。
買い物は苦手分野だ。
あんまり好きじゃない。
それに幽霊と同席して精神力を全て使い果たし、ヘトヘトだった。
できれば帰りたいと言うと、一軒だけ付き合ってほしいと言われた。
やたら敷居の高そうな和菓子屋に寄って、何やら持っていた。
お家のお使い物らしい。
どういう家なんだろう。

家まで送ってもらった。
バイバイって言ったら、そこに立っててほしいと言われて後ろにまわられる。
きみはアクセサリーに興味がなさそうだねえ、と言う声が聞こえてなんか首のあたりがごそごそする。
何?
何されてるの!?
怖い!
あと、お使い物そんなところに置いていいの!?
大混乱している間に用は終わったらしい。
何か、何か首につけられたけど見えない。
お土産だと言われたけど、私、歌仙さんに何も買ってない。
何だか呆然と後ろ姿を見送っていたら、わざわざ三回も振り返って手を振る。
律儀だ。
後ろ姿が見えなくなってから、家に入る。
玄関に大きい鏡があるので、そこを見れば首にはTシャツには不似合いな華奢なネックレスが付けられ、細工の細かいイルカが揺れていた。
自分で取ろうとしたが、取れない。
弟にこっそり取ってもらおうと思ったが、外し方がわからないらしく、お母さんに頼んで外してもらった。
彼氏ができたのがバレた。
家の中がちょっとした騒ぎになった。

連絡できるようになってから、めちゃくちゃマメに連絡が来る。
ほとんど毎日連絡がある。
内容はほとんど日常のことで、人の日記を読んでいるような気分になる。
習い事多いし、部活忙しそうだし、でも楽しそうだし、なんでその上で私と一緒にいようとするんだろう?
帰りも回り道しないで、帰った方が良くない?
送ってくれなくていいんだけど。
さすがに今日は、お礼を言った。
ただ急につけるのはびっくりするし、怖いからやめた方がいい、とアドバイスをしたら、正面から渡したって受け取らないだろうと返事が来た。
買う前にいるかどうか、聞くんだよ!
いらないって答えるから、買わないんだよ!
あと家族にバレたことも言ったら、笑ってた。
笑い事じゃない。

夏休み、時々、部活ではお昼ごはんを作って食べたりする。
焼きそばとか炒飯が多いけど、今日はチーズナン焼いた。
意外と簡単。
インドカレーも簡単らしいけど、前日からのマリネがいるらしく、今日はナンだけ。
チーズいれたから、結構お腹いっぱいになる。
それから文化祭の話。
いつもクッキーとマフィンをメインに販売するんだけど、部長は今年はもう一種類、増やせないかと考えているらしい。
真面目で偉い。
アレルギーに対応したものも作りたいらしい。
図書室でアレルギー対応のレシピが載ってる本を借りてくるよう、ご指名を受けた。
ご丁寧に文芸部、今日、活動してるよ、と情報付きだ。
私、喋ってないのに、何故知ってるの!?

文芸部が活動しているという、いらん情報を手に入れてしまい、人生最大の猫背で歩く。
図書室に入ると、怒声が響いた。
何やら歌仙さんがめちゃくちゃ怒っていた。
〆切がどうのと言っている。
怖い。
こんなん怖かったのか、この人。
気配を消してアレルギーレシピの本をいくつか見繕う。
こそこそと貸し出し手続きを終えたら、後ろから声が聞こえた。
部長、彼女さん、びびっちゃいますよ〜って聞こえた。
こっちでも身元がわれてる!
びっくりしすぎて、走って逃げた。

家庭科部用の本はむぎちゃん先生の名前で貸し出ししてるから、むぎちゃん先生には報告をする。
家庭科部は本を借りに行く時点でお開きになってたから、残ってるのは部長と数人だった。
思ったより、ちーんってなってたらしく、心配された。
むぎちゃん先生なら付き合ってるのバレてもいいか、と思って理由を話した。
よくあることだ、気にしなさんなと言われるかと思ったけど、しばらく考えて、もう起こらないと思うと言われた。
小首をかしげていると、あんたの相手は豪腕の和泉だろうと言われた。
誰ですか?
いや、そんな奴は知らん、と話がかみ合わなかったけど、よくよく聞くと歌仙さんの本名らしい。
あんた、名前も知らずに付き合ってるんかいと、つっこまれたが、名乗らない方が悪いと思う。
私も名乗ってないから、もしかしたら向こうも、私の名前知らないかもしれないよ、と言ったらそれはない、と言われた。
何で言い切れるの?
豪腕が苗字で和泉が名前かと思ったら、豪腕はむぎちゃん先生がつけた二つ名だった。
文芸部にも名前つけてんの?
和泉兼定だって。
なんか四角い漢字の名前だった。
よし、本名を手に入れた。
なんでもう起こらないのか聞いたら、和泉は怒らすとおっかないよ、と言われた。
見た。
おっかなかった。
やっぱ、からかわれるのは誰だって嫌だよねえ。
納得。

むぎちゃん先生とまったりしすぎて、校門で待ち伏せされていた。
一緒に帰ろうと言われ、連行される。
もうああいうことはないから、安心して本を借りにおいで、と言う。
シバいたの?
シバかれるの怖すぎて、付き合うのにも〆切ってあるの?と思わず聞いたら、不機嫌な顔された。
ぴぃ。
スーパーに寄りたいから、今日は別々に帰ろう、そもそも約束してなかったし、と何とか逃げようとしたが、スーパーにも付き合ってくれるそうだ。
ワザワザ、アリガトウゴザイマス。
スーパーに行くと、物珍しそうにあれこれ見ている。
あんまりスーパーに来ないのかと聞いたら、数えるほどしか来たことないらしい。
友だちも自分で食料品買ってる子はいないけど、小さい頃、誰か大人と一緒に来たりしなかったのかな。
鮭の粕漬をしげしげと眺めている。
まあ、いいや。
バターチキンカレー。
バターチキンカレー。
チーズナン三枚作ったから、出来合いのやつ買ってって、お母さんと弟のお昼ご飯にしてあげよ。
と、思ったが、そういや、弟、今日部活だった。
お昼いらないな。
お母さん、ナン二枚も食べないなあ。
いらないからあげるというのも、悪い気がするけれど、歌仙さんに余ったチーズナン食べるか聞いたら、思ったより食い気味に食べると言われた。
チーズナン、好きなのか。
意外。
まあまあお腹にたまるしね。
文系の部活でもお腹は減るよねえ。
わかる。
前に水族館おごってもらったし、二百円のバターチキンカレー(二個入り)もつけてあげる。
ルンルンで帰ったけど、夜にナンは美味しかったけど、カレーは味が濃かったと連絡が来た。
二百円返せって、返事した。