sousakuyamamusume
2025-08-18 20:39:15
518文字
Public れいさんの二次創作
 

幻肢痛

戦争がフラバしている志郎くん


「ありぃ、ありぃ」
「僕はここだ、志郎。」
 焦点の合わない目をまっすぐに見返しながら、ゆっくり言葉をなげかける。
……ぁ、れ……ここ……
「僕の家だ。……落ち着いたか?」
……うん……ほんま、いつも、ごめんな……
 ガチガチに固まってた身体が徐々にほぐれてきた。……機体だというのに本当に人間のような反応だ。
「いいよ。……隠されるよりずっといい。」
「アリィはやさしいなぁ……なんにも、かえせへんのに……
 ああ、もう。
「かえしてほしいとか、そういう気持ちで助けてないよ。助けたいから助けてるだけ。」
 だから、そんな申し訳なさそうな顔しないで……って、言ったら隠されるから言えないけど。