貴方はドイテットレッドを認識することが出来ません。しかし、その存在を感じることは出来るでしょう。例えば”ものがたりの中にいる”貴方は会うことができます。それを画面の外の貴方が視認できるかはわかりませんが
……。
貴方は科学者のたまごです。「よろしくおねがいします」。この通りとても模範的かつ面白みのない至って平凡なモブ以上主人公未満のキャラです。真面目であることが取り柄、派手過ぎないのが持ち味。そういうことにしましょう。
貴方は今日ドイテットレッドに会います。緊張しますか?──そうでしょうそうでしょう。でも怖がる必要はありません、狼男ではないので、突然貴方を取って食べるという事はまずないでしょうから。
まずは扉を鳴らします。トントントン。鍵は恐らくかかってないし、勝手に入れとは言われていますが、まあ念の為。私は礼儀を重んじますので。
はい、はい。それでは失礼しますね。
では行きましょうか。
「彼が──ドイテットレッドその人です」
貴方は暫くの間を我々のボスと語らって過ごした。暫く、とは言いましたがそこまで長い時間でもない。あっさりとしていて、さくっとしていて、とても本質的な。でもやはり貴方は人間らしい、好みの傾向を知りたがるあたりが。いえいえ、こちらの話で。
「──ところで、どうでした?」
きょとんとされていますね。もちろん、彼とあってみて貴方が抱いた感想です。
「貴方はドイテットレッドを
普通の男だと思いましたか?それとも
不気味な男だと思いましたか?」
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