sousakuyamamusume
2025-08-02 23:08:25
569文字
Public ロイクさんの夢小説
 

手袋

疑似姉弟


「おい、イオウ。」
「今話しかけんな。」
 トゲのある声。
 ふむ、隠し事か。
「随分イラついてるな、そんなに暴かれたいか?」
「言い方キモいな、こっち来んな。」
 来るなと言われたので向かう。
 そこにいたのは
 両手が血まみれの、イオウ。
「なんだこれは。」
……手袋、直そうとして……。」
 は?
 自分で手袋直そうとしてここまで辺り一帯血だらけの硫黄まみれにしたと?
「二度と針持つなよ、テメェの裁縫は災害だ。」
「そ、そこまで言わなくても!」
「あと手袋直ったら床の硫黄とかはなんとかしろよ、俺は知らん。」
 言われて始めて足元の惨事に気付いたのか、イオウは気まずそうな顔で黙った。
 ったく、最初から俺に言えばよかったものを。
 どんな使い方したらこんな穴が空くのかを尋問しながらなおしてやったというのに。