水脈から百花絢爛烏さんへ
その女の
児は、それはもうほんとに、ちいさな女の児で、その人形はまた、それはそれはすばらしい大きな人形だったのです。
――竹久夢二「人形物語」
桂木から心通振さんへ
「あなたは
好い
児ね。あたしは、お手手が、こんなに一ぱいなんでしょう。ほうら、だからここへねんねして待ってて頂戴な。かあさんすぐ来ますからね。いいこと」
――竹久夢二「博多人形」
一葉から白梅氷華さんへ
見よ、むこうには茶の花が咲き続いているではないか。そうだったか
――白い花だったか!
――種田山頭火「白い花」
久遠から兎羽志さんへ
「いかがでしょう、御多忙のところを甚だ恐縮ですが、少しお暇を割いて下さる訳には参りますまいか」紳士は、彼の職業にふさわしい、力のある、メタリックな声でテキパキと語った。
――谷崎潤一郎「途上」
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