万丈
2025-07-14 08:27:03
2238文字
Public 小説
 

星屑の髪飾り

【AI生成】【二次創作】【天空戦記シュラト】
インドラ様×ヴィシュヌ様。相変わらず仲の良い2人の話。

前の話→女神の探求


その夜、ヴィシュヌは自室で一人、窓の外に広がる星空を眺めていた。静かに扉が開く音がして、振り返ると、そこにインドラが立っていた。

「インドラ……?」

彼は黙ってヴィシュヌのそばまで歩み寄ると、小さな布の包みを彼女に差し出した。訝しみながらもそれを受け取り、開いてみて、ヴィシュヌは息を呑んだ。中に入っていたのは、あの日、工房で彼女が名残惜しそうに見つめていた、あの星屑の髪飾りだった。

「貴女によく似合うと思いまして」

静かに告げるインドラ。その不器用な優しさに、ヴィシュヌの胸が温かいもので満たされていく。

「ありがとう……インドラ……

彼女は込み上げる愛おしさを噛みしめるように微笑むと、インドラの胸に顔をうずめた。
インドラは、そんな彼女の背を優しく抱き返すと、その金色の髪をゆっくりと梳いた。そして、まるで壊れ物に触れるかのように、その髪に星屑の飾りをつけた。
燭台の光を浴びて、髪飾りがキラキラと輝いている。それは、まるで夜空に瞬く無数の星々が、彼女の髪に舞い降りたかのようだった。

ヴィシュヌが顔を上げると、インドラは言葉もなく、ただ静かに彼女を見つめていた。その灰色の瞳の奥に宿る、穏やかな光。やがて、彼はぽつりと、彼女の名前を呼んだ。

……ヴィシュヌ」

たったそれだけの言葉に、彼の想いのすべてが込められていることを、ヴィシュヌは感じ取った。彼女は幸せそうに微笑むと、再びインドラの胸に顔をうずめ、夢見るような声で語りかけた。

……ねえ、インドラ。もしも、もしもですよ? わたくしが調和神でなく、あなたがデーヴァの総司令官でなかったら……

「ただの男と女として、この天空界のどこかで出会っていたら……私たちは、どうなっていたでしょうね」

それは、彼自身も何度も考え、しかし決して叶わぬ夢として心の奥底に封じていた問いだった。
インドラは一瞬言葉に詰まったが、やがてヴィシュヌの髪を優しく撫でながら、静かに答えた。

「きっと、同じことになったでしょう」

「どこにいようと、何をしていようと、私は必ず貴女を見つけ出す。そして……必ず、貴女を愛したはずだ」

その答えに、ヴィシュヌは幸せそうに瞳を閉じた。

「ええ……わたくしも、きっとあなたを見つけます」


今は叶わぬ「もしも」の話。だが、二人の魂は、運命を超えて惹かれ合うことを知っている。誰にも知られず、ただ月だけが見守る部屋で、二人はほんのひととき、甘く切ない夢に微睡むのだった。