【能楽鑑賞】#215 華宝会

狂言「花盗人」 能「角田川」

華宝会

宝生能楽堂
2025年7月6日(日)14:00開演

狂言「花盗人」(大蔵流)
  三位:山本東次郎
  何某:山本則孝
花見の衆:山本則重
     山本則秀
     寺本雅一
     水木武郎
     山本凜太郎
  後見:若松隆、山本修三郎

能「角田川」(金春流)
狂女:高橋忍
渡守:野口琢弘(華宝会)
旅人:野口能弘(華宝会)

 笛:藤田貴寛
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:安福光雄

*・*・*

ワキ方主催の「華宝会」に、2年ぶりに行ってきました。

春に萬さんの「花盗人」が観れなかったのを引き摺っておりまして(苦笑)、ならば東次郎先生に癒やして貰うしかないと😂

まぁ元々、大蔵流の「花盗人」も気になっておりましたしね。

しかも、能は思い入れのある「角田川」。

これは是非観たいと思って伺ったら大当たりでした!🥹✨



狂言「花盗人」

下屋敷の桜が盛りになったので、一同揃って花見に出掛けたところ、 一枝折られてしまっていました。また盗みにやって来るだろうと待ち構えているところへ現れたのは、近くの寺の出家。通りがかりに見事な桜を見つけ、稚児へ贈ったところ、もっと大きな枝をねだられ、再びやって来たのでした。捕まって桜の木に括り付けられてしまった出家。しかし、自分は盗人ではないと言い張り、その理由として古歌を詠みます。(公演HPより)


花盗人が歌を詠んでその風雅のゆえに許される話ですが、大蔵流の場合、筋を読んで分かる通り、和泉流とは登場人物も演出も大きく異なります。

「今日は胸騒ぎがするけれど」と言いながら盗みに入る花盗人。いや、そのカン当たってるから止めとけばいいのに🤣

花の枝を折った瞬間、現行犯逮捕する為に隠れていた花見の衆たちが一斉に取り囲む場面は凄い迫力。そしてオロオロする東次郎先生が、これまた可愛い🤣

その後、なんだかんだで花盗人が歌を詠んで許された後は、図々しくも花盗人自ら、昔から花盗人には酒を振る舞うものだと言い出し、その由縁を聞いて納得した一同は、そこから打ち解けたように楽しい酒宴となります。

和気あいあいとした雰囲気に、このままハッピーなまま終わるのかと思いきや

最後に長い舞を所望された花盗人は、既にすっかり酒に酔っておりましたが、フラつきながらも舞い終えると、徐ろに花に近づきます。

ま、まさか!と思った瞬間、そう、そのまさかです。

躊躇なく花を一枝折って「もらっていくぞー♪」と気分良さげに逃げていくのでありました🤣


まさかの勝ち逃げ🤣
ちゃんとオチがあったとはw

盗人は最後まで盗人のままだったオチに、思わず声を出して笑ってしまいました🤣(しかも最初に折った枝よりも、更に大きな枝を持っていくんだもんw)

でも東次郎先生が、とってもチャーミングなので何だか憎めないのよね😂

いつも主催公演などでは、解説の後に小舞を披露しているなだけあって、舞もお見事で、そのキビキビとした年齢を感じさせない所作の美しさには、年下の私が逆に元気を貰った気分になりました🥹


にしても、これが和泉流になると「罪を憎んで人を憎まず」な世界が展開されて、風流に全振りしてるんですよね🤔

そういう意味では、和泉流ってなかなか洒落てるなァと思いました。新たな発見😊


※長くなったので、能「角田川」の感想は次頁にて。