sousakuyamamusume
2025-07-06 13:41:25
556文字
Public ボイルドワンの夢小説
 

奇跡

ボイルドワンの夢小説


 おかしいな。
 僕は君を視ている間は君は動けないはずなのだけど、うーん。
 考えていたら夜になったみたいで、医者も看護師もいなくなった。部屋の中には、僕と君の二人きり。
 君はいろんなところに寄りかかりながら、よろよろと立ち上がる。転んだら大変なのに、何がしたいのだろう。
……ん?」
 立ち上がった君は、ゆっくりと僕に近づいてくる。
 近づいたことで、君のかすれた小さな声が聞こえた。
「お腹、どうなってるんだ。腕はどこから伸びているの。黒いその部分って服?肌?さわりたい。ねぇ、だめ?」
「熱烈だね……。」
 そんなに僕に触ってみたかったのか。
 僕は君に沢山触れていたのに、君は、自分から僕に触れたかったのか。
「だめ?」
「いいよ。」
 勿論、君にならいくらでも。