ミリメートル
2025-06-11 22:14:01
2347文字
Public スケ荼
 

スケ荼SS🛋️

仲良さげです。


 スケプティックの部屋は薄暗くて、明かりといえば無数のモニターがぼんやり光っているだけだ。目に悪くないのだろうか。スケプティックが眼鏡をしているところなど見たことがない。あの重たい前髪には似合わないのかもしれない、想像してみたら、少し間抜けで可笑しかった。
 用事があってここに訪れた荼毘だったが、家主が不在となるとどうすればいいか分からない。スケプティックがこの部屋に居ないなら、リ・デストロとか、表向きの会社とか、用事があって出掛けているのかもしれない。渡されている携帯端末で、彼にメッセージでも送るか、今日のところは出直すか……考えている内に面倒になった荼毘は、およそこの部屋には似つかわしくないふかふかのソファに座り込んだ。寝て待とう。スケプティックが帰ってきたらきっと小言を聞かせられるが、どうでもいい。
 ソファの肘置きに後頭部を預け、瞼を閉じると本当に眠れる気がした。どことなくスケプティックの匂いがするからだろうか。彼が香水をつけているのか、つけていたとして、その香りが荼毘に判別出来る代物なのか。身体のどの機能も鈍ってしまっている荼毘には、スケプティックの匂いで落ち着ける理由など、考えても考えても分からないだろう。

当方の二次創作が当方の手を離れて出回ることがないよう、複製や模倣は禁止とさせていただきます。