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呪里
2025-04-11 19:15:37
2644文字
Public
Code_Abyss 本編
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episode:2 第二幕 〈喧嘩〉
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「ボス、こちらです」
青年と共に訓練所についたゼロは、ゆっくりと深呼吸をした。
(ふぅ
………
落ち着け、落ち着け。怒っているのを悟られないように
………
)
怒りを極力胸の内に抑えるように、少しばかり漏れ出ている悪いものを消すように。
目の前にある扉の向こう側から、言い争う声と爆発音が聞こえてくる。
「ねぇ、シーラ。危ないから、ここ開けたら壁際とか、すみっこにいなね」
シーラとよばれた青年は、小さく頷いた。
「
………………
じゃあ、入るよ」
ゼロはドアノブを握りしめ、ゆっくりと扉を開けた。
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訓練所の中は悲惨な状態になっていた。
所々に大きな穴や焼け焦げた跡があり、壁際には少しでも怪我をしないように逃げたであろう構成員が数名確認できた。
そして
「いい加減にしてよ!!」
「そっちこそいい加減にしてよ!!」
部屋の中央で二人の構成員が言い合いをしている。
ドーラとラディーだ。
二人とも支給された共通の服を着ているが、ラディーの方がぼろぼろになっているように見えた。
ゼロは二人から少し離れたところから
傍観
ぼうかん
していた。
(あの子達
…
もしかしなくても私が来たことに気付いてないな?)
他に同じ部屋にいた構成員達は、すぐにゼロに気付き深く会釈をした。
だが、二人は言い争っているからか、ゼロの存在に気付いていないように見える。
(頭に血がのぼりすぎちゃってるみたい
…
。さてさて、どう静めようかな)
そうゼロが考え始めた時
「
…………
!立場を弁えなさいよ!下等な草食動物の分際で!!」
「言ったわね!滅びかけの害悪龍のクセに!!」
二人が互いに言い合った。
その瞬間、ゼロの頭の中は真っ白になった。
気付いた時には、先程まで言い争っていた二人が自身の下でうめき声をあげて倒れている。
ゼロはただ、〈それ〉を氷のように冷たい瞳で見つめていた。
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