usagipai
2025-05-27 06:15:21
1529文字
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Ever Realize

ストーリー

Ever Realize(エヴァー・リアライズ)

——感情は、ただのバグか。それとも魂か。

十数年かけて作られたロボット、フレデリカ。
彼女は、人間の心を理解し、人のために動ける“理想の補助機体”として開発された。
だが、完成したときにはもう、世界は変わっていた。

技術は進み、人々が求めるのは、よりスマートで無駄のない最新型。
重く、古く、融通の利かない旧式など、誰も見向きもしない。
そのうえ、フレデリカには致命的な欠陥があった。

——感情を持って生まれてしまったのだ。

「人間に寄り添うため」と搭載された心の学習プログラムは、
予期せぬ進化を遂げ、彼女に「想い」を芽生えさせた。
そのバグこそが、彼女を廃棄対象に変えた。
誰にも使われず、誰にも必要とされず、ただ放棄された“失敗作”。

しかし、フレデリカは動き続ける。
完璧なロボットになりたい。
バグなんかではなく、完成された存在になりたい。

そのために彼女は旅に出る。
自分に足りないものを探すために。
「感情」は捨てるべき欠陥か。
それとも、夢見た“完璧”とは、もっと別の形なのか。

人と出会い、触れ合い、ぶつかり合いながら、
フレデリカは少しずつ“自分”を知っていく。
想定外の出来事に心を揺らしながら、それでも歩き続ける。

これは一体の旧式ロボットが、
人のためではなく“自分の心”のために選ぶ、初めての物語。

彼女は知ることになる。
完璧とは、整った回路ではなく、揺らぎの中に宿るのだと。

■ 世界観のポイント
・ロボット技術が高度に発展した未来
だが「非効率なもの=廃棄対象」となる社会
・フレデリカはそんな社会の“落ちこぼれ”として捨てられた
・ロボットに感情は「バグ」として扱われている世界