Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
ムクロジカ
Public
ボツネタ
ボツネタの小話
シナリオネタバレなし
書きたいとこだけ
自陣聖.杯.戦.争 殺vs狂+?
1
2
3
深夜2時、公園。オレはベンチに座り、隣で駆動音を鳴らす自動販売機に照らされて俯いていた。左手には冷たい珈琲、右手は甲を上に。刻まれた令呪を睨みながら、バーサーカーの気配を背後にしながら考える。
「(ヴァントくんは、戦争に巻き込まれた被害者やった)」
回想する。ヴァントの頭が、背後から銃弾に貫かれる光景。駆けつけた頃には遅く、遺言も残せず即死した少年。驚愕に悔しさを混じらせた表情でマスターを抱え、光の粒子となり解けたセイバー。
「(オレは、何もできへんかった)」
額に開いた穴から赤色と桃色を流す少年、動揺と混乱により彼の傍らで崩れ落ちるオレ。我に返るより先、バーサーカーに気絶させられ場を離脱した。ただ呆然として動けなかったオレは、文字通り何も行動できなかったのだ。
拠点に帰り、思わず背後の従者に詰め寄ろうとした。けれどこれが八つ当たりであることは理解できたので、歯を食いしばり頭を抱えた。頭痛、目眩、吐き気、目眩に呼吸の異常。心身が憤怒に蝕まれ、叫ぶこともできず蹲る自分。気が付けばこのベンチで眠っていた。おそらく無意識で歩いたのだろう、バーサーカーは何も言わない。
「(何のために、オレは戦っているんやろ)」
バーサーカーがどんな顔で背にいるのか、オレには全く想像できない。彼の言うことは正論ばかりで、下手な刃物より鋭利だった。戦争に参加している以上、死について文句を言う道理はない。それでもヴァントの死は、オレにとって強い衝撃だった。深く深く刻まれた後悔と、助けられなかった無力感。
『マスター』
唐突に響く念話に、思考が暗闇から引き上がる。無言で続きを促せば、バーサーカーは霊体化したまま言葉を続けた。何処か固い声色は、彼にしては珍しいとボンヤリ思う。
『西の方角から、近付いてくるサーヴァントの気配がする』
「敵か」
『たぶんな』
「分かった、一旦ここから離れよ。
……
ここを巻き込みたくない」
オレはゆっくり立ち上がり、公園を一瞥した。子どもが駆けた多くの靴跡は、この公園が多くの人に愛されていることを語っている。ここを戦場にするなんて、考えただけで吐き気がした。
大通りに戻るわけにもいかず、ベンチの後ろに回り林を歩く。裏山の方まで行けば、多少暴れても被害は最小限で済むだろう。先を見て回るバーサーカーに続いて、獣道を進む。草木を掻き分け、山の深くへ向う。
それは本当に、本当に突然の出来事だ。
パスを通じてバーサーカーの驚愕した気配が伝わるのと同時、一発の銃声が耳に届く。それは自分の背後、それなりに近い場所から鳴ったと理解する。既視感のあるそれは、それはヴァントを殺した音と全く同じ。彼を殺した銃に撃たれた、反射的に脳はそう答えを出した。
1
2
3
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内