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ろころころ
2025-05-03 16:30:00
1886文字
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信頼/pk擬
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2
日影を知らぬあの子の話/ルビー×ステラちゃん
「誰かを信じる
…
ってのはさ?ちょーっとルビーちゃんには難易度高いんですよね」
親を失い、家を失い。残ったのは弟だけ。
「確かにスピネルは唯一生きてる家族だし、あいつは真面目で律儀なヤツだからその辺のヤツよりは信じれるかもなー。でもよ?あいつにはもう他に、信用出来るやつがいるみたいだし?」
ルビーの弟スピネルは、とあるお金持ちの息子の従者をやっている。そのお坊ちゃんを彼は心の底から尊敬しているようだった。
「坊ちゃんは芯があって、行動力もある方なんです
…
!それでいて優しくて
…
」だなんて、興奮気味に話す弟の姿が頭の片隅に浮かんだ。
「
…
ん?リグ?あんなの一番信用ならんでしょ。あいつの言ってること、大半が嘘だぜ?」
彼の貼り付けたような笑みは本当に気味が悪い。なぜ世の中のガールズ共はあんな薄気味悪い笑顔にキャーキャー言うのか。あんな胡散臭いトカゲより俺にしておけば良いのに。
彼との関係性は別に親友でも戦友でも何でもない。帰る場所を失ったルビーとスピネルを助けギャングの手から守ったのは紛れもなくリグであったが、二人の両親を撃ち殺したのも彼なのだ。
「
……………
えー
…
かわい子ちゃんの話?お前なんかに言いたくないんですケドー
…
」
かわい子ちゃん
…
少し前に出会ったルナアーラの少女。現実離れした妖精のような美しい外見に、控えめだけど柔らかい笑顔。
最初はその可愛らしさに興味が湧き近寄って行ったのだが、どうやら彼女にも何かあるらしい。人混みとお喋りが苦手な少女は、小さな声をルビーに聞き取られたり話しかけられたりすることが嫌な訳では無さそうだった。
一緒にカフェに行ってケーキをご馳走したこともある。やっぱり女の子には甘いもの。とても喜んでくれたし、小さな口で甘いスイーツを頬張る姿はとても愛らしかった。
「あの子はさー?俺の事、信用してるっぽいのよ。俺なんかよく信じられるなーって感じ。人慣れしてないから騙されやすいのかもしんねーけど
…
いやなんか、騙してるみたいで悪いなって思うんよね」
別に彼女をどうこうしようというわけじゃないし、可愛いからという下心があることは認めるが、彼女がなにか言いたそうにしている時に聞き取って助け舟を出すのが善意であることは確かだ。
けれども、ルビーはきっと彼女が思っているような良い奴では無い。
だから世間知らずな少女に純粋な信頼をぶつけられると、まるで騙しているような気分になるのだ。
「あーあ
…
俺もステラちゃんに釣り合うような"良い奴"になんなきゃなぁ
…
」
いつな彼女の隣に胸を張って並べる"太陽"になれる日が──────
果たして来るのだろうか?
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