ろころころ
2025-05-03 16:30:00
1886文字
Public
 

信頼/pk擬


伝えたいのは/ホムラ×ライドくん


「なぁ、ライド」
「ん?どうしたんだ?」


ボロボロになったスタジアムを改装すべく、瓦礫や倒れた木々を退かしていたホムラは、隣で同じように倒れた看板を抱え上げたライドに声を掛けた。


その、さ。今更かもしれないけど俺は知らない世界に迷った時にお前に助けられたし、スタジアムの問題もお前含めた救助隊に助けられたし……そして、こうして今もお前達が助けてくれるおかげで片付けがスムーズに進んでるんだ」
「?おう、そりゃあオレ達は救助隊だからな!困ってるポケモンがいたら助けるそれがオレ達の成すべきことだぞ!」
……うん、知ってるよ。沢山目の前で見てきたから」


ホムラは救助隊の元で世話になっていた時、彼らの任務に同行することもあった。ホムラは選手として選ばれただけあり戦闘能力は高かったが、「誰かを助ける」という点では全く経験が無かった。

助けるというのは、とても難しい。
相手が望んでいるか否か、正しい結果を招くか否か様々な判断の上で"救助"を行わねば、最悪の場合は自体を悪化させることもある。


だから、お前達には感謝してるし同時に尊敬もしてる。お前達は俺の戦闘能力を褒めてくれるけど、強さっていうのは何も力だけじゃないだろ?」
「そうだけどいきなりどうしたんだ?」


首を傾げる異国の救世主に向けて、ライドは穏やかに微笑んだ。


「お前達の持つ"正しい強さ"をエオス島でも………いや、エオス島だけじゃない。試合を通して、俺達の世界に伝えていきたいと思っただけさ」



試合で伝えたいのは、楽しさだけじゃない。