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こꯓレ)ろ🌟🦄🌈🌟
2025-04-26 14:13:08
4138文字
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飼い主の葛藤2
猫耳尻尾付成人男性ノチャと飼い主ハの話
1
2
⑫
ノイマンとチャンドラは基本的にいつも仲が良く、滅多にケンカをしない。平素は程よい距離感を保って穏やかに過ごす。
サプリの影響で発情した場合もまず二人で触れ合ってイチャついて、それでもおさまらない時はハインラインに助力を求めてくるが、二人まとめて抱かれることにも抵抗は無い。
人化した猫は味覚が人間と大分違っているようで精液を美味しいと言って飲みたがるので、発情するとフェラをしたいとねだられる。
最初は多少の抵抗があったものの、断りきれずに許してやるとハインラインのペニスを二人一緒にぺろぺろと舐めてくれる。二人の舌は人間のものと異なっており、少しざらざらしていて大した技巧が無くともただ舐められるだけで気持ち良い。
顔に射精してやれば美味しいと大層喜んで、二人は取り合う様に精液を舐めあうという非常に刺激的な光景となる。
抱いてやる時も、ハインラインがどちらかの相手をしてやっている間、片方は顔舐めをしたりキスをしたり、フェラをしたりと順番待ちができるお利口な猫達だ。
しかし、稀にケンカする時もある。
しかもケンカの理由が、ハインラインからすると極めてどうでもいいことだったりする。今日のケンカの理由はどちらが先に毛繕いをするかだ。
「お前はふわふわなんだから先に毛繕いしないと絡まる!」
という主張のノイマン。
「ノイマンは昨日ブラッシングしてもらってないだろ! 先にヤらせろ!(毛繕いを)」
という主張のチャンドラ。
寝室のベッドの上で抱き合って顔を舐め合っていたかと思えば、いつの間にか突然激しく言い合いが始まる。
ハインラインはベッドの上でヘッドレストに背中を預けて脚を伸ばして座り、膝の上にノートパソコンをのせて仕事をしていたので「どうせ二人とも毛繕いするならどちらが先でも良いのでは?」と仲裁したが聞き流された。
二人の喧嘩は何かの拍子にお互い意地を張りあってツンツンしてしまいヒートアップしていく傾向だ。
「もっと舐めさせろ! 艶々の毛並みにしてやる!」
チャンドラがノイマンを押し倒そうとする。
「いや、俺はグルーミングだけじゃない、ブラッシングもマスターしたから任せろ!」
ノイマンはチャンドラ用のブラシを片手に抵抗する。
「なら俺はシャンプーしてやる! 風呂に来やがれ!」
チャンドラは風呂が好きなので、風呂嫌いのノイマンにマウントを取ろうと服を脱ぎ始める。
「ぐっ
…
! 風呂はずるいぞ!」
風呂の話を持ち出され怯むノイマン。
そんな二人を見つめるハインライン。猫だった時ならまだしも、人間の姿になってからどうせ二人ともグルーミングするところなんて知れている。頭と尻尾にしか毛がないのだからぺろぺろと顔を舐め合って盛り上がって発情してセックスするだけだ。なぜこれでケンカになるのか。
本当にケンカの内容がくだらないし、揉めるようなことか?と首を傾げてしまうような言い合いである。
そして最終的になぜかいつもハインラインの取り合いになる。
「じゃあ今日はチャンドラと寝ない! アルの上で一人で寝てやる!」
言うが早いか、ノイマンはハインラインの右腕に抱きついて言い放つ。かなり勢いよく突進してきたので如何なコーディネイターといえど衝撃で身体が傾いだし、タイピングしていた指があらぬキーを叩いてしまった。
デリートキーをタップして修正していると、今度はチャンドラが左側から腕に抱きついてきた。
「何だと! アルの上で寝るのは俺だ!」
左側からドスン! とチャンドラが抱きついてくる。これもまあまあの衝撃だ。
二人とも、体重三キロと少しの猫だった時の勢いでのしかかってくるので息が出来なくなった。二人に挟まれウグッ、と呻いて腕や脇腹の痛みをやり過ごす。
膝の上のノートパソコンは衝撃で膝の上から落ち、ベッドの端でひっくり返っている。
「ダメだね! アルの上は譲らないからな!」
「俺だって!」
言い合った後、しばし無言で睨み合ったかと思えば二人とも同時にハインラインに詰め寄ってくる。
「アルバート、俺と寝るよな?」
「アル、俺だよな?」
左右からノイマンとチャンドラに詰め寄ってこられて返答に困る。選べない。
二人の尻尾がすりすりと脚を撫でてくる。チャンドラがいつものようにぐりぐりと額を擦り付けてくるし、ノイマンがペロリと頬を舐めてくる。
物理的キャットファイトの間に挟まれるというあまりにもご褒美シチュエーションすぎて夢か現かわからなくなる。愛猫たちが自分を取り合って揉める日が来るなんて。
特にノイマンはいつも塩対応なのでチャンドラに張り合っているとは言えハインラインにスリスリしてきたり、顔舐めしてきたりなどありえない。推しからのファンサの情報量にさしもの天才も処理落ちして上手く頭が働かない。この多幸感に包まれて正常な思考を維持しろという方が無理な話だ。
「なぁ、アル。どうなんだよ」
「俺と寝るよな?」
「俺だよな?」
「ぼ、僕の上で寝るのは全然良いが二人で仲良く寝てくれないか
…
」
顔の距離が近い。左右十センチくらいのところにチャンドラとノイマンの顔がある。吐息が頬にかかるし、チャンドラは舐めてくる。
「はぁ?」
「ヤダ! 今日はノイマンと寝たくない気分!」
機嫌を損ねている二人。困り果てるハインライン。いつもこれに頼るのはよくないと思いつつもこうなってしまっては仕方ない。ハインラインは部屋着のポケットに忍ばせておいた小さな包みを取り出す。
「二人とも少し落ち着け。気分転換にマタタビジャーキーでも齧るのは?」
二人の返答を待たずにマタタビジャーキーの袋を開けて取り出す。二人はピクッと身体を震わせたかと思えば目を見開き、耳がピクピクっと反応する。ハインラインの脚を撫でていた尻尾が嬉しそうにくねくね揺れた。
マタタビ成分多めのササミジャーキーは二人のお気に入りである。
一袋に二本入っているジャーキーを一本ずつ渡すと二人は当たり前のように二人でくっついて寝転がり、にこにこしながら齧り始める。一瞬で事態は収拾。マタタビジャーキー偉大なり。
さっきまでハインラインを取り合って揉めていたのが、ジャーキーの登場によりすっかり用済みの存在感になってしまったが、二人が仲良くジャーキーを齧っている姿を見るのは至福である。
ペロリとジャーキーを平らげた二人はマタタビで酩酊し気分が良くなったのかグルーミングを始めた。
ぺろぺろと舐め合っていたかと思えば、服を脱ぎ捨てチャンドラがノイマンを押し倒してニャンニャン(隠喩)し始めた。マタタビのせいで興奮して軽い発情状態になってしまったようだ。
「はぁ
…
アル〜。アルもきて
…
」
「アルバート
…
」
二人からうるうるの上目遣いでおねだりされては否とは言えない。チャンドラの頬を撫でるとぐるぐると喉を鳴らし始める。
ノイマンの頭に手をやって耳の間をぐりぐりと撫でてやるとうっとりと目を細めて「ミャア
…
」と甘えた声を出すだけだ。いつもの猫パンチすらない。
この様子では軽い発情ではおさまりそうにない。かなりしっかりめの発情状態になるだろう。一人で対応しきれない可能性が高いと判断し、コノエに連絡を入れて可能なら来てもらえるように手配してから愛猫達の火照る身体を慰めてやるのだった。
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