こꯓレ)ろ🌟🦄🌈🌟
2025-04-26 14:13:08
4138文字
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飼い主の葛藤2

猫耳尻尾付成人男性ノチャと飼い主ハの話


 ハインラインの猫達は警戒心が強く、知らない人が苦手である。
 チャンドラは好きな人にはとことん甘えんぼだが、知らない人には絶対に近づいて行かない。
 家猫なので飼い主以外で会う人間は、ハインラインが唯一家に招くコノエか動物病院のスタッフくらいだ。病院は苦手で、獣医師はチャンドラにとっては知らない人。触られるのを怖がって無表情になるが、ハインラインが抱いて撫でながら病院の必要性を説けば一応納得はしてくれるのか獣医師の前で暴れたりはしない。
 しかし知らない人間に触らせたことを静かに怒るので、帰宅後は不機嫌MAXで飼い主に延々と撫でを強要するネコハラをする。かわいい拗ね方なので、ハインラインとしてはご褒美である。
 ノイマンはチャンドラに輪をかけて触られるのを嫌がるし、頻繁に家に来て顔を合わせているコノエですら抱っこはおろか撫でることすら許さない。
 病院も大嫌いで、まず移動用のペットキャリーに入れる段階で暴れてハインラインの腕が本気の猫パンチの爪で抉られ負傷する。
 やっとのことで病院に連れて行っても、獣医師の前で大暴れする。猫パンチ炸裂の診察を経て帰宅後に大好きなおやつをあげるも、おやつは一応食べるが飼い主のことを二、三日は無視する。
 無視と言っても、絶妙な距離のところで背中を向けて座って尻尾で飼い主の身体のどこかをぺしぺし叩いて不機嫌アピールをする程度のかわいい仕草。ハインラインも抱っこするタイミングを見計らって猫パンチされながら謝って、健康診断は必要なことだから許してくださいと説明するまでがルーティンである。
 ハインラインからすれば、猫パンチも尻尾ぺちぺちもご褒美なので全く苦ではない。
 二匹ともたまらなくかわいい愛猫だ。

 しかしそれも猫時代の話。
 現在、猫耳尻尾付き成人男性と化した二人のために、ハインラインは医者の確保が必要だと考えた。
 二人は健康だが、いつ何時体調を崩すかわからない。猫耳尻尾付きの人間となった二人は普通の医者に診せる事ができない。存在がバレれば、捕まって実験動物にされる危険性もある。
 遺伝子に手を加えることに忌避感があるナチュラルに存在が露見することは特に避けたい。
 ハインラインが面倒を見れれば一番良いので、いっそ仕事を何年か休んで獣医師免許と医師免許を取得しようとしたが、ネット上で見つけたペット向け違法サプリで人化した猫を飼っている人々が作ったコミュニティの匿名掲示板で動物専門の医者がいるときいて事なきを得た。
 人化した猫を診る医師は所謂闇医者となるので診察代は法外だが愛猫の為ならどうということもない出費である。