やや
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現パロアイドルビマ×社会人ヨダナ

Xと青空で載せてた現パロビマヨダ小ネタ。ゲーセンで出会うアイドルなビマとそのファンしてる社会人ヨダナの話。長くなったのでまとめて収録。
p.2(4/21追記)お付き合い後小ネタ


このビマ、ヨと恋人になって初めてヨの部屋に行った時に、ド派手な装飾の中にきらびやかに飾られてる自分のぬいぐるみを二度見することになるかもしれない。
異彩を放つそれから目を離せないでいると、それに気づいたヨが「素晴らしかろう?大切にしておるのだぞ」と胸を張ってきた。そんなヨの仕草に可愛いなと思いつつ、自分のぬいの扱いがやや心配なビマ。「飾っておかないで普通に接してやった方が、こいつも嬉しいんじゃないか?」とか言ってみる。
本人の言に、なるほど一理あると納得したヨ。それ以降、食事の時もテレビを見る時も寝る時もビマぬいを連れ回すようになる。「おやすみ」とか自分のぬいに優しく声をかけてるのを見るビマ、だんだん複雑な気持ちがわいてくる。
自分のぬいを大切にしてくれてるのは嬉しいのに、ヨの視線がぬいに向けられ、ヨの声がぬいにかけられ、あまつさえ優しく頭を撫でられているのは……なんだか……よくわからないけど……面白くなかった。

そんなある日。ヨがお風呂に入ってる間ソファでぼんやりテレビを見ていたビマ。目の前のローテーブルには自分のぬいが。手に取ってぬいを見つめる。これが最近どころか自分がこの部屋に来る前から自分の恋人の寵愛を受けているぬい胸がもやもやとしてくる。
しかし、ビマはぬいの髪部分に付いていた糸くずを優しく払ってやった。複雑ではあるけれど、やはり無碍にはできなかった。ふたりの出会いのきっかけなのだから。このぬいがいなければ、ビマはこんなに幸せな日々は送れていなかった。
感謝を込めてぬいを一撫でした時、
「ビ一マ」
突然ヨの声が。びっくりして振り向けば、そこにヨが立っている。
「もうあがったのか」
「うむ
歯切れの悪い返事だ。とりあえず様子を窺っていると、ヨが無言のままビマの隣に座ってきた。近くに来ると、風呂上がりのほかほかとした体温が伝わってくる。
「どうした?」
「んむ……
むぐむぐと何か言いたげに動く口。それがぎゅっと引き結ばれて、ヨの膝の上の拳がぎゅっと握られて、そして、

ゴロン

と、ヨがビマの太ももの上に頭を載せてきた。想定外のことにさらに心臓を跳ねさせるビマ。
「ドゥリ一……ヨダナ……?」
思わず名前を呼ぶ。ヨの顔は横向きで、テレビの方を向いていて表情が読みにくいし、何より初めての恋人の、初めての行動で、ビマの頭はまったく働かない。
……のか」
「ん?」
パニック状態の中、小さく聞こえてきた声に耳を傾ける。聞き返し、聞き逃さないように顔を近づけると、ヨの顔がビマの方を向いた。
「わし様の頭は撫でんのか?」
ツンと唇をとがらせて、風呂上がりの頬をほんのり赤く染めて、至近距離で言われた恋人からの言葉にビマの体に雷に撃たれたような衝撃が走る。
恋人が可愛すぎる。
そんな想いでビマも頬に熱を感じ始めた時、ヨの顔はまたテレビを向いてしまった。それでも頭をビマの太ももの上から動かさない。
ビマはドキドキしながら、持っていたぬいをソファに置いて、そろりと右手を動かし、わたあめに触るかのようにそっとヨの頭に触れた。ふわふわの髪をゆっくりゆっくり撫でていく。
まだ乾ききっていない髪の毛はやわらかくしっとりしていて、一緒にランニングをして汗をかいた後の弟の頭をわしわしと撫でた時の感触を思い出す。
でも相手は恋人だ。万が一にも痛いと言われないよう、でも、その心地よい触感を堪能しながらビマは優しくヨの頭を撫で続けた。
気になってヨの横顔を窺う。ビマから見えたヨの頬はゆるく持ち上がっていて、そのやわらかそうなまるい頬が可愛くて、自分に撫でてもらいたいと思ってる恋人が愛しくて、ビマ顔には自然と笑みが浮かんでいた。
愛を深めるおだやかな夜の出来事。