河童の皿箱
2025-04-02 09:13:47
3723文字
Public 旧作
 

煤を吹く

ワゴンと燐廻の三弦猫のお話。



「あー、美味かったな」

「うん。ワゴン、意外と料理上手。それに寒い日のお鍋は、最高」

「な。さぁて、そろそろ搬出準備って、あ? なんか落ちてんな。……んん、なんだこれ。スプレーガンか? なんだってこんなところに」

「うーん、もう空っぽになって、る?」

「あぁ、インクは空だ。壊れてはいないか?」

『いっぺん、私預かりまひょか?』

「いや、これなら俺でも分かるから大丈夫だ。変だな俺使ってねぇし、誰かの忘れもんか? 一応どっか落書きされてないかだけ見に行くか