kt
2025-03-03 01:58:10
3508文字
Public 感想
 

カリギュラ2の感想

プレイしたのは数年前だけど今書いておきたくなったので書いた。

●全体的な感想
前作でもそうだったけど(おそらく)作り手が想定したギミックとして、敵サイドの方が感情移入できる。アイドルや警察官やギフテッドの少年より、推しが燃えたドルオタとか、婚活に苦しむアラサー地雷女とか、承認欲求モンスターなんかの方が気持ちがわかるし、肯定したくなる。彼らの方がある意味では自分自身と向き合って、素直になっているということもあり。
一方、相棒枠の吟ちゃんが中立的だったり、小鳩先輩がずっとゴネてくれたりして主人公とプレイヤーが考える猶予をくれていたのが、前作の「みんなの味方でいられないなら裏切るか?」という極端さから緩和されてて良かった。考え続けなきゃいけないのが人生なのだなと思います。

人生はやり直せると肯定してくれていると思う。一時の逃げ場所や、自分を見つめ直すための場所として、それこそマリエのための世界みたいにリドゥは前向きな利用価値ありそうなので、キャラクターみんなが現実で元気でいてくれたらいいし、リドゥという優しい世界も二次利用の方法が用意されてたらいいなと思った。

●主人公について
異世界転生モノが流行る昨今、「どんなにつらくても現実を捨てたらだめなのか?」という疑問を、主人公越しにプレイヤーに投げかけるための本名プレイ推奨なんだと思う。
それでも主人公のデフォ名ある方が助かる。わたしのブッチョは「狩 牛良子/牛良太(かり ぎゅらこ/ぎゅらた)」だった。あと主人公くんの顔が好きなので、FAの検索性のため

男ブッチョ、すれ違っただけの人間を一瞬の視線だけで惚れさせてそうな美少年で好き。伏し目っぽいからか、視線が合いそうで合わなくて目が離せなくなりそう。

●劉くんについて
劉くんは現実でもイマドキのお母さんの趣味とかで髪染めてピアス開けてそう。

劉くんのキャラモデル(っていうのか?)、斜め後ろから見たほっぺの丸みがかわいい。

劉くん、現実でも高一ということで、少年を好きなオタクを裏切らないでくれてありがとう。ゲーム作ってくれた人。

劉くん参謀タイプなのに回避盾として前線に出るという、性能面でも彼らしさが表現されたキャラデザインでありがとう。ゲーム作ってくれた人。

劉くんはめちゃくちゃ賢くてこころざしも立派な若者で、マリアやマリエを助けてくれるかも、現実の未来もそんなに悪いもんじゃないかもと、リドゥに迷い込んでしまうだめな大人たちに希望を持たせてくれる光の存在なのだが、とはいえ子供にあんまり期待をかけすぎるのも大人として良くないなと、少年キャラを好きなオタクとして自戒している。将来有望な若者って公共の福祉みたいな感覚で安心して愛情を注げるけど、個人同士なんだよなふつうに

●小鳩くんについて
1周目は女主人公でやって、吟ちゃんが小鳩くんのことを「悪い人じゃない」とか言って庇うので、男の趣味悪いなと思ってたんだけど、2周目に男主人公でやるとたしかにカスなところもあるけど愛嬌あって悪い人じゃないなと思わされたのがキャラづくりの妙だった。

●ブラフマンとリグレットについて
ブラフマンはとんでもないヤツだと思ったんだけど、SNSで他のプレイヤー、子供がいる親のひとの感想では「自分の子供になんでもしてあげたくなる気持ちはわからなくもない」と言われてて目からうろこだった。リグレットがついぞブラフマンの正体を知らないままだったのが痛ましい。親子にしても他人にしても、現実で会話をがんばらなければならないなと思いました。

この二人、敵の中でも輪をかけて「なんじゃそりゃ」って脱力しちゃうような動機だが、モブの中にはおなじく「なんじゃそりゃ」な理由でリドゥに招かれた人もいて、人の悩みって人それぞれで比べられるもんじゃないなとあらためて気づかされた。じっさい彼らは家庭人としてはだめだめな父親だったけど仕事で一定の地位を得ていたり、性格ねじ曲がったヒキコモリだけど歌の才能があったりするし

リグレットの本性を知ってからのリグレット戦では、それまでリグレットの曲としてはイマイチしっくりこなかったSINGIの歌詞がバチッとハマって気持ちよかった。

曲にこめられている情緒を繊細に読み取って表現できるのはキィよりリグレットなんだろうなと思う。特に先生とマリアの曲とか。他のひとのレビューでも「そういうわけでキィよりリグレットの歌の方が好き」という意見があった。あんまり感情移入しないで無責任に大丈夫って言ってもらう方が慰めになる時もあるけど。
一方、Orbitの規模がデカすぎる人類愛、人間を超越した偶像そのものみたいな曲はすごい納得感のあるボーカルで、声優さんってすごい!と思った。リグレットのボーカルも曲ごとに別人みたいで、声優さんってすごい!

●心愛ちゃんについて
学園祭準備あたりで吟ちゃんと心愛ちゃんがギスるシーン、女社会らしすぎる。実質百合(吟ちゃんは社会的には女性として扱われていただろうからこの場では百合とします)。

心愛ちゃん×マキナくん(逆光源氏)はあり得るのかどうか?恋愛とかにならなくても婚活市場に疲れたアラサーを少年の純朴さで癒してやってほしい。純粋すぎるマキナ君が心愛お姉さんから学ぶこともあるでしょうたぶん。

心愛ちゃんって結婚相手に3K求めておきながら運命とか言っちゃって、ロマンチックを捨てきれてないところがカワイイ。

●ドククラについて
ダンジョンで流れる「祈っているだけ」が先生宛てのラブソングすぎて気まずかったんだけど、あれ聞いておいて先生はなんとも思わんの???マジ?????あれを聞かされる主人公たちはどんな顔すればいいの?????

先生がかっこよさげにしておいて実質捕らわれのお姫様でワロタだった。専用曲のボスアレンジのイントロがかっこよくて好き。

●パンドラとアイドルについて
いろいろ事情ある敵のなかでもパンドラねえさんは現実の鬱憤をただただ創作活動にぶつけていて、すなおに偉いと思う。

生身のアイドルに人生のモチベを支えてもらっていたオタクとしては、カリギュラ3があるとすればバーチャドールと併存する生身のアイドルの功の側面が描かれていたら嬉しい。彼女がアイドルという事以外、まったく面識のない赤の他人の年端もいかない少女に対して、勝手に応援したり心配したり夢中になったり祭壇作ったり救われたりするヤバイオタクの人生も存在している。オタクのヤバさを許されたい。無理か

なのでパンドラVS切子ではめちゃくちゃパンドラの肩を持ってた。さいしょにアイドルを名乗ってわれわれオタクに救いの手を差し伸べたのはそっちじゃん?ファンひとりひとり好きだよって言ってくれたのはそっちじゃないですか?あなたが許してくれたからオタクは安心してファンになったのに?裏切るのか?アイドルの嘘、オタクの愛の身勝手さは承知の上で、せめて卒コンとかのオタクを成仏させるための儀式を開いて、アイドルとしてオタクの前から姿を消してほしい。

さいきん道重さゆみさんが芸能活動を引退するという知らせを受け、彼女の人生を我々オタクの手から彼女自身の手の中に返す事ができるんだろうかと、そんな都合いい話あるわけないのにやはりまた身勝手すぎる安心をしていて、ほんまアイドルオタクというかアイドル文化って不健全で最悪すぎ!って思った。?????

そしてラストのリグレットとキィを見てもなお、人間は生身の人間を求めずにはいられないと思う。そもそもリグレットがあれだけウケてたのは、バーチャルな存在にはできない表現力があったからだと思うし
人恋しさを紛らわす会話の相手はチャットAIじゃだめだし、Vtuberはバーチャルキャバクラって呼ばれてるし、精緻なVRエーブイが開発されても風俗は無くならない(しかも望まず働いている人や違法な店もある)。
バーチャドールやアイドルにハマりすぎないよう、家族や友達などの身近な人たちを健康的に大事にしていかないといけないなと思いました。???

とオタクはパンドラ戦でごちゃごちゃ考えたが、ドルオタ経験の無い健康的な人は、パンドラの本性を知った時やリグレット戦でこの裏切られたみたいな感情を知るらしい。シナリオが手厚い。

●吟ちゃんとわたしの友情について
吟ちゃんのコミュで勝手にフラれた気分だった(涙)
くわしくないんですが、吟ちゃんが恋愛対象の属性や恋愛の可能性を明言してないってことはシュレーディンガーの失恋?わたしたち永遠に親友でいようね