能 狂言『鬼滅の刃』-継-
観世能楽堂
2024年12月27日(金)18:00開演
2024年12月29日(日)11:30開演 ※楽日
原作
『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
(集英社ジャンプ コミックス刊)
監修
大槻文藏(能楽シテ方観世流人間国宝)
演出/謡本補綴
野村萬斎(能楽狂言方和泉流)
作調
亀井広忠(能楽大鼓方葛野流家元)
出演
〈シテ方〉大槻文藏:妓夫太郎
大槻裕一:竈門炭治郎
竈門禰豆子
〈狂言方〉野村萬斎:煉獄杏寿郎
堕姫
鬼舞辻無惨
野村裕基:我妻善逸
魘夢
野村太一郎:嘴平伊之助
猗窩座
〈ワキ方〉福王和幸:宇髄天元(交互出演)
福王知登: 〃 (交互出演)
他
12/27夜の出演者はコチラ⬇️
※妓夫太郎が文藏先生じゃなかった
…🥺
配役の変更がある時は、普通のお能の会みたいにちゃんと告知して欲しいです。
しれっとサイレント修正はやめて欲しい😣
前居たジャンルでも絵師をサイレント変更されて、そのやり口が嫌で離れました。
作品は素晴らしいのに、そういうつまらない事で不快にさせないで欲しい。
ちゃんと理由を明記してくれれば、配役変更でも納得出来るんですから。
12/29昼の出演者はコチラ⬇️
※昼夜の配役を逆に掲載していたらしく、開演前と終演後で差し替わっていました💧
こちらは、正しいものになります。
*・*・*
有り難いことに御縁あって、2回拝見させていただきました。そして、これが今年の観劇&推し活納めとなりました。
※以下、来年の観劇予定のある方は、閲覧は自己責任でお願いします。文句は受け付けません😂←
※内容はほぼ原作通りなので、その辺のネタバレは含みます。
【当方について】
前作の能狂言鬼滅も観劇済。
原作は全巻読書済み(でも記憶薄れてる😂)。
アニメは遊郭編まで視聴済。
観能歴は2年9ヶ月。
萬斎沼歴はドクエク🐝から!
余談だか歌舞伎も好き。
大体こんな感じ。
【構成・演出面について】
通い慣れた観世能楽堂ですが、この日だけは客電が落ちると一気に鬼滅の世界へ。前半50分は無限列車編、途中休憩時間を挟んで、後半50分で遊郭編を描く構成になっていました。前半後半合わせて、ちょっと長めの能一本分ってところでしょうか。
駆け足ではありますが、笑いどころも含めて重要な部分は漏れなく入っていたので、ほぼ原作通りと言って良いでしょう。
今回は普段の能楽では使わない和楽器を取り入れることで世界観を補強し、土台となる無限列車編と遊郭編をしっかりと再現。その上で能楽ならではの手法を当てはめていっている印象でした。
列車の作り物も、能に出てくる車の作り物の手法に則っていたし、役を演じ分ける為の専用面の存在も、普通の能狂言にもあるものだし、伊之助の夢の中なんか、そう来たか!と思ったし(笑)能楽ならではの手法で描かれてる部分は流石だな、と思いました。
逆に煉獄さんと猗窩座の戦いのシーンでは、ライトセーバーのような現代ならではの機器を使っており、ちょっと驚き(能狂言にしては意外過ぎて若干笑いが😂でも振り回した時にリアルな炎に見えるのよ!😳✨)
歌舞伎の世界では、躊躇なく最先端技術を取り入れるので違和感無いのですが(元々派手だし)、これ能楽では珍しいパターンかも。攻めたなー!😳✨
後半の遊郭編では、花街を象徴させるものとして花魁道中は欠かせない。
…が、これも歌舞伎が得意とする分野で、能楽にはないもの。なので、歌舞伎でよく見る花魁道中を、能楽でやると
…というか狂言で演るとこうなります!ってのが観れます😂
個人的には、能舞台では花魁下駄が履けないから、萬斎さんと月崎さんの身長差を活かして、花魁と肩貸しをそれっぽく見せてるの、上手いこと考えたなーと思っちゃいました😂
花魁の歩き方も勉強されたんだろうね。
でも真似るの大好きな人だから、楽しげに練習してそう🤭
すり足が基本の橋掛かりで、足袋だけで花魁の歩き方をする姿はなんだか逆に新鮮でした😳
メディアの写真にもあった、堕姫ちゃんと無惨様が一緒のシーンは、こちらも歌舞伎でよく使われる手法(吹き替え)ですね。1人で何役も早替りで掛け持ちする演目とかありますから。あの無惨様は誰が演ってるのかなー?🙄
視覚に関しては前作よりも2.5次元味が強くなった印象もありましたが、イヤホンガイドも謡本も要らない能楽の世界が出来上がっており、原作さえ知っていれば、容易に脳内補完ができる世界。多くを語らなくても、キャラクターの心情が伝わってくる世界。それが、そこにありました。
【キャラクターについて】
萬斎さんの無惨様が鉄板なのは言うまでもないとして、今回は女無惨様(もちろん直面)が観れたことが嬉しい。美人で全く違和感ねぇの凄いわ😍(たぶんなで肩だから🤭)
煉獄さんは、前半のノリがめっちゃ狂言方でした😂ウマイ!ウマイ!
でも後半はカッコ良くて、最期は能ならではの演出で良かった🥲。これは、狂言方でありながら、シテ方も出来てしまう萬斎さんだからこそ、上手くハマったんだろうな、と思いました。煉獄さんの人生、生ききっていたよ🥲
てか、裕一くんは萬斎さんのこと大好きだからさ、中の人の相乗効果もあって、炭治郎と煉獄さんのシーンは、じ~んとくるものがあった。うん🥲
そして堕姫ちゃんはクライマックスで泣き出した時、普段、萬斎さんが型で泣く時に声が子供っぽいところがあるので、そこがリンクして、凄いしっくりきました。これはまさに狂言方じゃないとできないね(声を出して泣くのは狂言方だけ。シテ方は型のみ)。
んで、そこへ文藏先生の妓夫太郎が絡んでくるんですよ(ちなみに代役の方も負けず劣らずで凄かったです😳。だからこそサイレント変更はやめて欲しい。舞台に立ってる方を正しく讃えてあげたいじゃないですか😣)。
累は繊細な感じでしたけど、妓夫太郎は雄々しいというか、荒々しい感じで。記憶を取り戻してから、めっちゃお兄ちゃんしてるのがサイコーでした🥲
そして、兄妹のやり取りを見守る炭治郎が、この時だけワキ方に徹してるのも含めて、あの場面は良いお能でした。二人で地獄に向かう場面が、まさに能らしくて印象的でした✨
あと裕基くんの善逸が更に磨きかかって可愛さがアップしてた🥰。そして、地毛でイケたのは善逸の方だった(インスタで匂わせてたのコレか〜笑)。魘夢も再現度高くて、裕基くんのコピー能力の高さに驚きました😳✨
てか、どちらも現代語を使う役。しかもイケボ(アニメに似てる)。そりゃ観客の心を掴んじゃうよねぇ😏。もっと声優とか、ストプレも演ったら良いんじゃないかと思いました。
そして、息のあったフカターカのムキムキねずみ🐭も大好評で🤣笑
あと宇髄さんはキャラ的に、こんなワキ方、普段はなかなか観れないよ!って感じで良かったです😂<特別賞あげたい(笑)
特に背丈のある和幸さんは似合っていました。
というか見た目はイメージ通り?🤔😏
弟さんバージョンも観てみたかったなー🙄
どなたも皆さんの持ち味とキャラクターが合っていて、見事な配役でした✨
【最後に】
以前、宝生流シテ方の辰巳満次郎先生は、無表情のお能は
引き算、表情豊かな狂言は
足し算の演劇だ、と仰っていました。
能というものは余計なものを削ぎ落とし、表情には頼らず、面と身体と声とオーラだけで演じる。そこへ、
足りない部分は観客が自由に想像力で補うことで、舞台を完成させる。逆に言えば、演者がどれだけ観客の想像力を掻き立てられるか、が求められる世界。
だから初見時は普通の能楽に見慣れてしまっていたため、視覚的情報量の多さに、ちょっと圧倒されそうになりましたけど(苦笑)、解像度が上がった2度目の観劇では、その
“引く”ところは引く、
“足す”ところは足す、の塩梅が絶妙なバランスで出来ていることに気づきました。良い舞台でした✨
ちなみに私は、過去に原作ファンとして『新作歌舞伎ファイナルファンタジーX』を観た時に、あれもパッと見2.5次元に寄ってますけど、
“これは普通の歌舞伎じゃないから、普通の歌舞伎も観たくなった”という経緯があって現在に至るので、、、
今回の鬼滅も原作ファンの方々が、今回の観能をキッカケに、
“普通の能狂言も観てみたい”という気持ちになって、そして行動に移してくれたら、いち能楽ファンとして嬉しいなァと思います😊
*・*・*
あと、このシリーズを続けていって、最終的には裕一くんの炭治郎と萬斎さんの無惨様の決戦が観たいよねぇ😏
今回の各々のバトルシーンとラストを観ながら、ふと、そう思ったのでした。
初演『能 狂言 鬼滅の刃』東京公演 感想⬇️
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/25902
追加公演『能 狂言 鬼滅の刃』神奈川公演 感想⬇️
https://privatter.net/p/10450406
シアター版『能 狂言 鬼滅の刃』感想⬇️
https://privatter.me/page/66cc5d92e1698
過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
『能 狂言 鬼滅の刃 展』トークイベントの感想はこちらから⬇️
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.