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enuk3815
2024-12-29 13:01:24
660文字
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無題
お題ガチャ「疲弊したあの子」より
『「フィンさんは細くて羨ましいなぁ〜!私、甘いもの大好きだからすぐ太っちゃうんです🥺」って言うあまり知らない女の子。どう繕ったって乾いた笑いしか出てこない、食べたって肉がつかないどころか食べられないフィン。』
かなり改変してます。すみません。
急に始まって突然終わる。
「変なこと言いますけど、先輩細いですよね」
細くて白い腕で、長くて軽い髪を束ねながら、後輩がふと呟いた。
「何、急に」
「結構甘いもの食べてる印象あるのに細くていいなぁ、って」
「
……
あー、まあ」
「ダイエットとかしてます?」
「いや、特には」
「食べても太らないってやつですか、女子の敵ですね」
「
……
かもな」
曖昧な肯定を挟んで、はぁ、と乾いた笑いにもなりきれない空気を吐き出した。
違う。そもそも食べられないだけだ。普段の食事が碌なものじゃないから、甘いものに頼りでもしないとエネルギーが足りない。それだけだ。
「食べても太らない」、
……
食べられないから、そうなのかどうかも分からない。それでも周りからはそう見えるわけで、ライにもそんなようなことを言われたことがある。
いやでも『アイスとレトルトしか食わない奴』という評価に比べれば、『甘党なのに細い人』の方がマシだな、かなり。
「私甘いもの好きだからすぐ太っちゃうんですよ、学生時代なんて何回ダイエット失敗したことか
……
」
……
食えるなら好きなだけ食えばいいのに。
なんてもちろん言わないけれど、食べたくもないのにもっと栄養を摂れ、と言われる面倒さをこの人は知らないんだろう。てか普通知らないよな。知らなくていい。本当に面倒だから。
「体質ってほんとにありますよね、羨ましー」
「俺が細いって言うより周りがデカいんだよ」
「あぁ
……
それは確かに」
あっさりと納得してくれたのをいいことに目線を手元の資料に戻せば、相手はそれ以上話しかけてはこなかった。
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