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ぬこ尻ryo
2024-12-26 20:55:19
2676文字
Public
ワンドロ企画など
聖剣ワンドロワンライお題19回
聖剣ワンドロワンライお題19回
雨と赤
このふたつの単語から妄想捏造した、みにぐれ小話二本立て
雨の日の、デュランとウェンディ兄妹&みにぐれ
ほのぼの日常系
※に見せかけて紅デュ脳をもつヤツが書いた小話なのでどうしてもなにがなんでも根本的なベースは紅デュありきになっています。多分
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2
3
雨 赤
雨の日が続いていた。
ここ数日、ぐれんまは、日がな一日窓ガラスに張り付いては、連日振り続ける雨を恨めしげに眺めていた。
外出のほとんどが制限されて、毎日家に閉じ込められている。
この雨のせいで散歩に連れて行ってもらえないし、こっそり遊びにいくこともできない。
なぜならば、雨に濡れて帰ってきたら、こっそりと抜け出したことがバレてしまうからだ。
そうしたら頑張って作った抜け穴はあっさりと塞がれてしまうだろう。
デュランたちにとっては、ぐれんまが汗水流して作り出した抜け穴なんて、ネズミの通り道くらいでしかないのだ。
そんなことはなんとしても避けなければならない。
脳裏に浮かんだ最悪の結果を頭から振り払うように、ぐれんまはぶるぶるっと全身を震わした。
それから再び意識を窓の外の世界に向けた。
窓の外を降りしきる雨を再びにらみ見つけたぐれんまの口は、さらにへの字に曲がっていた。
「ただいまー」
「おかえり、ウェンディ」
玄関の方からにぎやかな声が聞こえてきた。
バタバタと騒々しく玄関の戸を開けてウェンディが帰ってきたようだ。
デュランが乾いたタオルを両手に、妹を出迎える。
「こう毎日雨が続くと、ホントいやになっちゃうね」
デュランから手渡されたタオルをうけとると、すぐにごしごしと髪の毛を拭きながら、ウェンディが居間に入ってきた。
この雨の中、傘を差さなかったのだろうか、ウェンディの髪の毛の先からは雫が滴っていた。
ぐれんまはほんのちょっとだけ意識をウェンディに向けるけれど、興味なしといわんばかりに一瞥をくれるだけで、すぐに視線を窓の外に戻した。
ウェンディがここ数日間、窓のそばにじっと座りこんですっかりと動かなくなったぐれんまを見て、ふふふ、と笑った。
「ぐれんちゃん、相変わらずご機嫌斜めだね」
「ああ、すっかりへそを曲げちまってるよ。」
困ったように眉を下げながら、デュランが肩をすくめてみせた。
「ぐれーん、ウェンディ帰ってきたぞー」
デュランがぐれんまに声をかけるが、ぐれんまは、つーん、とした態度のまま返事をしない。
その様子をうけて、デュランがお手上げだといわんばかりに苦笑した。
ウェンディは兄とぐれんまのやりとりを楽しそうに眺めながら、雨を避けるように上着の下にしまい込んだ鞄を取り出してダイニングテーブルの上においた。
そしてその鞄の中から、小さな紙袋を取り出した。
「ぐれんちゃん、お土産だよ」
ウェンディがニコニコと笑いながらぐれんまを呼ぶ。
けれどぐれんまは窓辺から動こうとしなかった。
好きなおやつを買ってもらえなくて拗ねた幼い子供のように、がんとして動かない。
呆れたデュランが猫の子を摘まみ上げるようにぐれんまの首根っこをひっつかんでダイニングテーブルの上に運び、ウェンディが取り出した紙袋の前にストンと座らせた。
ぐれんまはしばらくジタバタと暴れて抵抗を示したものの、憑き物が落ちたかのように不意にスン、と大人しくなった。
ぐれんまの興味関心が、抵抗することよりも謎の紙袋に移行した。
頭上に?マークを浮かべながら、目の前の紙袋をしげしげとみつめるぐれんまにウェンディが
「あけてみて!」
とニコニコ笑いながらぐれんまに声をかけた。
ウェンディのお日様みたいなニコニコ笑顔に戸惑いながらも、ぐれんまはコクリと首を縦に振った。
目の前に鎮座する、クシャクシャのしわだらけの紙袋を、そっと開けて中を覗きこんだ。
次に面を上げたとき、それまでへの字に曲がっていたぐれんまの口は満月のように真ん丸で大きく開いていた。
見開いたまん丸な両目のなかには、きらきらと星が輝いていた。
「お、いいもんもらったな」
ぐれんまが袋から取り出したプレゼントを見て、デュランが良かったな、と笑ってぐれんまの頭をなでた。
ぐれんまの両手にあるのは、夕焼けみたいに真っ赤なレインコートと長靴。
「これがあれば雨の日でもお外に出かけられるでしょ?」
ウェンディの笑顔に、ぐれんまはにっこりと笑って応えた。
への字に曲がっていたぐれんまの口が、ようやく、いつもの半月型に戻った。
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