和泉 小夜
2021-10-15 22:41:21
1485文字
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加州清光と鶴丸国永

相互さんの誕生日祝い。これでいいのか分からない。


くじ引きでペアを決めて、何かしらすることになった。
主催は燭台切光忠と太鼓鐘貞宗と大倶利伽羅。あとへし切長谷部と宗三左文字。
太鼓鐘は兎も角として、他の奴等は主催に回るほど誰かと組むのが嫌なのか。

いやまぁ嫌だよね、くじでペアが決まるわけだし。
仲の良い奴だったらいいけど、全く話したこともない奴がペアになるかも。
それどころか、苦手な奴とか嫌いな奴がペアになるかも。
そう考えると主催に回りたくなる気持ちは分かる。
九十七振いるから、此方を偶数にするには主催が奇数にならなきゃいけない。

で、俺のペアは鶴丸国永。
一週間後に何かしらをしなくてはいけないとのことらしい。
他ペアの邪魔をしたり、巻き込んだりしなければ何をしても大丈夫。
ネタ被りも良いよって言ってたし、割と気楽に考えられそう。

『なぁ、加州。これの主催は貞坊と不動らしいぞ。』
「へぇ、でも不動は主催に居なかったよね?」
『不動はな、日向や貞坊と一緒に司会をするそうだ。』
「ふぅん。でも何で太鼓鐘がこんなことを?」
『ほら、何だかんだ俺たちは関わりのある刀としか絡まないだろう?』
「まぁね。」
『で、だ。それではよくないと、貞坊が不動と日向と一緒に企画したらしい。』
「そうなんだぁ。で、俺たちは何をしよっか?」

強制的に話を進めていく。
そうでないと話が進まないから。
どうやら鶴丸は、こういったものが苦手らしい。人見知りかよ。
何がやりたいとかも特に無いみたいで、正直めちゃくちゃ困る。
俺も特にやりたいものが無いのだ。
しかしやらねばならないので、やるしかない。

とりあえず、色々な案を出した。全部却下された。
理由は、まぁ、ネタ被りがどうだの驚きが無いだのと、適当に付けられて。
太鼓鐘からネタ被り大丈夫って言われたじゃんと言うと黙る。
どんだけやりたくないんだよ。

「あーはいはい、鶴丸はそんなに俺のことが嫌いなわけね。」
『は?』
「だってそうじゃん。全部却下してくるし。だからペア変更してもらお?」
「確か太鼓鐘に言えばペア変更できるみたいだし、してもらおうよ?」
『いやいやいや、俺は別にきみを嫌いなわけではない。』
「俺が嫌いじゃないならせめて全却下は止めろ。案を出すのも面倒なんだよ。」
「却下するごとに代替案を出してよ、そしたらペア変しないであげる。」
『うぅ……。』

結局は前日まで決まらず、決まったと思った出し物も棄権する羽目になった。
まぁ鶴丸が駄々をこねたからなんだけども。
伊達の刀には謝られたけど、まぁ、おやつ多めで許したげる。

しかし鶴丸って人見知りだったんだ。
色んな刀と仲が良いから気付かなかったが、よく考えたら。
内番を含む当番は伊達刀や織田刀としかやってない。
それ以外にも自分と関わりのある刀としかつるんでない。
顔が広いから気付かなかった。なるほどなぁ。広く浅くタイプなのか。
俺とは随分と違うなぁ。なんて、思ったりもする。

後日、鶴丸からも菓子折り持参で謝られたが別に怒ってないし。
他の刀には『おこじゃん笑』とか言われたけど、怒ってないし!
出し物決まったのに直前で棄権しても俺は心が広いからね!怒ってないよ!

とりあえず菓子折りは受け取った。
でも今後、同じ企画があっても二度と鶴丸とは組みたくないと思った。