和泉 小夜
2019-04-06 01:03:52
1394文字
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長船(小竜大般若+長義)

リクエストいただいてずっと書けてなかったもの。遅れてすみませんでした……!


やばい。何がやばいって長船に囲まれている。頼りの貞はいない。やばい。

ことの発端は、貞から『長船部屋に行こうよ』との誘いがあったからなのだが、肝心の貞は光忠様と一緒に茶を入れに行ったのだ。
ちなみに小豆と謙信は二振で茶請けを作ってる(らしい)。
なので目の前には小竜と大般若が居る。
何だこの組み合わせ。

『そういえば長義は太鼓鐘と仲がいいよね、なんで?』
小竜に聞かれる。貞と仲良い理由……?何でだろう……?相州だからかな?

『相州だからじゃないか?』
『そっか、長義は相州備前だっけ』

答える前に答えられてしまった。
『ねー太鼓鐘もいいけどさ、俺らとも仲良くしようよ。ね?』
『そうそう、同じ長船じゃないか。太鼓鐘貞宗も、そう言っていただろう』

言ってたね。うん。

『だからさ!これからは俺らとも仲良く!長船部屋にも来てね!』
『まずは太鼓鐘貞宗と一緒に、だな』

『いやーしかし長義は可愛いな!』
『ねー、やっぱりかわいいよね。長義は景光よりも後だからね。あ、頭撫でていい?』

ダメ、という前に小竜と大般若に頭を撫でられた。聞いた意味とは?

それからも、相州の誰と仲が良いのかとか、うちにもたくさん来いよ!とか、頭を撫でられながら言われた。

貞たちが戻ってくると、小竜と大般若は自分の茶請けを俺にくれた。大丈夫ですから……

『長義の兄ちゃん、小竜と大般若と仲良くなったんだな。安心したよ』
『ね。僕も安心したよ。あ、僕のもいる?』
「光忠様は貞にあげたら?」
『俺に?なんで?ここは長義の兄ちゃんだろ?』
貞に言われるが早いか、光忠様は自分の茶請けを俺の皿に入れてしまった。
『小豆と謙信が作ったんだよ。美味しいから食べてね』

貞は俺を見ながらニコニコしている。
……そして気が付くと小豆と謙信の茶請けも皿に入っていた

『よかったね、長義の兄ちゃん』
そう、だね……。こんなに食べれるか不安だけど……

『大丈夫だよ、甘さ控えめだし』
光忠様はそういうけど……。大丈夫かな俺の胃袋……
『あ、でも長義の兄ちゃん胃袋が小さいから菓子を全て喰えないかも』
『え、あ、ごめんね。貞ちゃんと来てくれたのが嬉しくて、つい……
貞のお陰で菓子の半分は貞が食べることになった。
茶菓子を俺以上に食べてるんだが、この子は胃袋どうなってるんだ。

それからは色々と備前や相州の刀について話した。貞はあまり会話に入って来なかった。
あとで理由を聞くと、
『折角、長船が揃っているのだから。水を差してはいけないよ』
『ま、手助けくらいはするけどね?』
とのことだったらしい。

『これから、一緒に長船部屋に行こうね。みんな楽しみにしているよ』
『あなたが部屋にくること、みんな待っていたんだよ』

そうなんだ。じゃあこれからは、少しずつ長船部屋にも顔を出すよ。

『そうしてあげて。次はどんな菓子だろうね?楽しみだなぁ』

……こう言っては何だが、貞は菓子しか頭にないのだろうか。