和泉 小夜
2018-07-29 20:15:53
889文字
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猫と虎(南泉一文字+五虎退)

相互さんから「南泉一文字」とのリクエスト。
元々はホラー風味の文章だった。のをリメイクした。結果、ホラー風味が薄くなった気もします。


あの子は、護り刀の筆頭みたいなものですから。
いつもあなたを警戒していますよ。

「あの子、って。誰だにゃ?」

あなたも、あの子を知っていると思いますよ。
薬研を貫けど、主君の腹は斬らず。その逸話で有名な僕の兄弟です。
他にも此処には様々な護り刀がいます。

「それが?脅しのつもりかよ?」

いいえ。ただ、あなたみたいな刀。
僕は好きじゃないです。
だって、いつ、あるじさまに。害を加え仇を為すか分からないじゃないですか。

僕も、こう見えて護り刀ですから。
あるじさまに仇を為すものは、たとえ近侍でも容赦はしません。
あなたが折れたら、あるじさまは、かなしむでしょうけれど。
でも、安心してくださいね。僕たちが、あなたを、あなたがいた事実を。
全て残らず、消して差し上げますから。

『お、いたいた。五虎!』
『大将が五虎を探していたぞ、どうしたんだ?何かあったか?』

僕を探しに来てくれたらしい薬研に、いま行きます、と。返事をして。
僕が南泉さんに、それでは失礼しますね、と挨拶をして微笑みかけると。
彼は不気味にニタリと笑いながら「にゃあ」と言った。