和泉 小夜
2018-01-28 12:53:42
1516文字
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ジレンマ(燭へし)

燭へしです。相互さんの一枚絵から考えさせていただきました。ぶわーって書きました。
タイトルは想い浮かばなかったので、絵と一緒に投稿されているツイートをお借りしました。
2025/11/03追記 絵は此方です→https://x.com/sora_cry/status/931179332097032192


……どうした、光坊。涙が零れているぞ」
嗚呼、格好悪い。よりによって、鶴さんに見られてしまった。

「何があった?良ければ俺に話してはくれないか?」
あんなに酷く突き放したのに、何で、このひとは僕に優しいのだろう。

「長谷部くん、がね、」
「うん」
「今日は、彼と、話ができなくて、」
「うん」
「あぁ、いやだなって。僕、嫉妬深かったんだなって」
「そうか。それじゃあ、それを後ろにいる本刃に伝えてやってはくれないか?」
鶴さんの言葉に驚いて振り向くと、長谷部くんが何とも云えぬ表情で立っていた。

「じゃ、俺は戻るな。……大丈夫だよ、光坊。長谷部なら受け止めてくれるさ」
そう言うと、鶴さんは自室に戻ってしまった。