和泉 小夜
2018-01-27 22:10:10
907文字
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バレンタイン(くりんば)

実は最初は運動会ネタだったんですが、まさかの花丸と丸被りしたので最初からネタを練り直しての投稿です。
遅くなってすみませんでした。


『加州は、誰かに甘味をやるのか?』
突然山姥切に聞かれ、一瞬何が何だか判らなかった。

……あぁ、バレンタイン?全員にチロルチョコ配り歩くけど、何で?」
『いや、あんたは手作りなのかと思ってな』
「全員分を?むり!俺に本命とか居ないしさー」
「ま、一部の子には手作りもこっそりあげるけどね」
『手作りの方は誰にやるんだ?』

何故ここまで聞いてくるんだ。
俺が手作りチョコをあげて困る相手でもいるのか。

「そういう山姥切はどうなのさ、誰にあげたいの?」
……大倶利伽羅、に、』
この様子、もしや大倶利伽羅が本命か。

「へー、ふーん。そっかぁ」
『何だその目は』
「いや、べっつにー」
そうか、大倶利伽羅が本命なのか。

「よし!じゃあ今からチョコ選びに行くぞ!」
『本気か』
「いや俺は作ってもいいんだけれどね、燭台切に習うし」
「でも山姥切、苦手でしょ?手先不器用じゃん」
『ま、まぁな……
「ちゃんと良いの買って、大倶利伽羅に渡すんだよ!」
「ついでに告白しちゃえ!応援してるから!」
……期待は、するなよ』
「じゃあチョコ選びに行こっか。俺も買うからさ」
『話を聞け。あんたは誰にやるんだ?』
「秘密、かな?」

そう言って、一緒にチョコを買いに行った帰りで堀川に会い、
話のなりゆきで俺と山姥切は堀川と一緒にチョコを作ることになった。

『バレンタイン、楽しみだね!兄弟』
……そうだな』
堀川と話している山姥切を見て、ふと思う。不安だ。
山姥切は大倶利伽羅に告白できるんだろうか。
それ以前に、ちゃんとチョコを渡せるんだろうか。
そして手作りと市販の、どちらを大倶利伽羅に渡すのだろうか。

それが分かるのは当事者の山姥切と大倶利伽羅だけなので、
バレンタイン当日になったらそれとなく大倶利伽羅に聞いてみよう。