木蔦(キヅタ)
2021-12-26 16:51:44
11928文字
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別本丸の同位体と精神が入れ替わってしまったまんばの話【ちょぎくに】


ちょぎくに

まんばが入れ替わっちゃう話

まんばは夜寝たと思ったが、いつの間にかどこかを彷徨い歩いていた。ここはどこなのか、なんで歩いてたのか思い出せない。
霧が深く、川というか水溜りみたいなチョロチョロした水が四方八方に流れてる。まんばはフラフラと進む。

水が途切れたところに出た。
ふと見ると、向こう側に同位体がいる。極めてる個体だった。何をしているのか聞いたら、そっちに行きたいのに進めないとのことだった。

そんなことあるか?と彼の手を引くと、難なくこちらに来れた。
ありがとうと礼を言われ、布んばは反対に向こう側に渡る。
極んばと別れて、先に進む。
そして目が覚めた。

目覚めると知らない部屋だった。
「え!?」

慌てすぎて起きて早々、兄弟に突撃した。

「きょーだい!おれ!知らない部屋に!!俺何が何だか!」
「兄弟どうしたの?寝ぼけてるの?それに久々に布なんて被って」

くすくす笑われる。
「布?」
「兄弟、極めてから布を被るのやめたじゃない」
「はー!?」

「何間抜けヅラ晒してるの偽物くん」
「え!?あ!?本歌!いて!」
慌てすぎて頭を柱に打ちつけた。

「なんで部屋の間取りを把握してないの。ドジだな」

嫌味を言われる。

(´;ω;`)ショボ……



ここはどうやら極んばの本丸で、入れ替わってしまったことを把握した。でもどうすれば元に戻れるかわからない。

夢で会ったんだから、もう一回夢を見れば戻れるか?と考える。

眠くないから睡眠薬をもらおうと薬研の元へ行こうとする。

が、道に迷った。
知らない本丸なのだから仕方ない。(みんなもまんばが入れ替わったと気づいてない)

あわあわしていると、そこに長義が現れる。
「なに廊下塞いでるの、邪魔だよ」
「ほ、ほんかぁ……薬研の部屋はどっちか分からなくなってしまって
「は!?お前何年ここに住んでるの!?」
「だって

何『年』じゃなくて『日』だから仕方ない。

「本歌、頼む!連れてって欲しい!」
「俺も忙しいんだけど?」
「う……す、すまない……
……今日の偽物くんは随分素直だね。いつもは嫌味を倍返ししてくるのに。どうも調子狂うな。布のせいかな。」
「いや、俺は極めてない個体で……
「何寝ぼけたことを」
それより薬研の所だろ、と連れてかれる。
その後も躓いたりするドジっぷりや、何かに釣られふらふらと違う所へ行ったりするマヌケっぷりを披露し本歌に不審がられた。
「お前、話してみると随分馬鹿なんだね」
「は!?バ、バカじゃない!」
「お前は狡猾でワンマンで、自意識過剰な奴だと思ってた」

その後、事あるごとに長義が構ってくるようになる。でも内容は「ドジだな」とか「バカだな」と貶すような内容。だけどまんばの面倒見てくれる。さりげなく優しい。

他のみんなからも話しかけられて「隊長さんっていつもキビキビしてるけど、今日は穏やかな感じだねー」と言われる。


結局なんやかんやあり、睡眠薬は使わなかった。まんばは近侍の仕事とかが忙しくて、あっという間に夜になる。

寝るとまたあの夢を見る。霧が深い。前へ進むとまた極んばと会った場所に出る。

極んばは腕を組んで待っていた。

「おい、これはどういうことだ?」
「お、俺が聞きたい。恐らくあんたの本丸に行っていた。俺たち入れ替わってたんだよな?」
……そうだろうな」
「なんでこんなことに……
「推測だけど、そっちとこっちで隔たれてる。そっちの岸に行くと俺の身体に戻れると思うんだ」
「え!じゃあ」
「でもそっちに行けない」

見えない壁があるみたいに阻まれる。

「じゃあ戻れないのか……?」
「だろうな」

重い空気が流れる。

「戻れないのは仕方ない。方法は探す。」

極んばがそう言う。今日1日みんなの様子を見てわかったが、極んばはしっかり者の個体のよう。みんなに頼りにされてる。
この一言でも頼り甲斐のある貫禄が出てて、まんばは尊敬する。同位体なのにえらい違い。

「それより大丈夫なんだろうな?」
「へ?」
「誰にもバレてないか?」
「バレちゃまずいのか?」
「まずいに決まってる」

こんなこと知られたら大騒ぎになるし、政府に実験台として連れてかれるかもしれない。
そう言われてそんなこと考えてもなかったなとまんばは思う。
「お前本当に大丈夫か??」
「う、大丈夫だ!」
「あと俺のイメージを損ねてないだろうな?」
「あんた山姥切国広のくせにイメージを気にするのか?」
「お前を見てると俺と違いすぎて色々心配になる」

イメージは損ねたかもなと思う。

「そういえば本歌のことだが
「ああ、こっちの本歌はギタギタにしておいたぞ。写しと侮っていたからな」
「は!?なんてことを!」

まんばは驚く。長義とは仲が良いわけではなかったが、それなりにしていたつもりだった。ギタギタとは。
そういえばこっちの長義もかなりトゲトゲしさがあったな。




夢の中にいても、元に戻る方法が見つからないため、仕方なく起きる。

まんばは極んばに言われた通り、みんなには内緒で過ごそうとする。
だけどまんばは不器用で、すぐヘマをする。ドジだなぁとみんなが助けてくれる。

「お前って案外危なっかしいんだな」
長義にも言われた。きっと極んばは器用にこなす。まんばとは雲泥の差に違いない。

そうしてなぜか長義に面倒見てもらう。どんどん長義との距離が縮まっていく。



ちなみに毎晩こんなことがあったと極んばに報告して情報共有してる。極んばは頭がキレるため、いろいろアドバイスをくれる。

極んばの方も上手くやっているよう。ただし長義とは反りが合わないらしく、いつも喧嘩になると言っていた。
極んばは結構スパンと物を言う性格だから、意見が食い違うと喧嘩になってしまうんだろうなと思う。元に戻った時、長義から嫌われてないといいがと汗々

ある日、長義が夜まんばの部屋に訪れる。何やら様子がおかしい。
体調を気遣うと押し倒された。
まんばはびっくりする。だけど、ああ、そういうことか、と思う。長義は極んばのことが好きだったらしい。きっと極んばに隙がなさすぎて手を出せなかったに違いない。極んばはガードが固そう。

そしてまんばは気づいてしまう。自分も長義のことを好きになりかけてた。色々助けられて、構われて、ふたりでいると楽しくて、いつの間にか惹かれていたらしい。
少しだけ胸がズキズキ痛む。

まんばは悲しくなって、やんわりと長義を押し返す。当然受け入れてもらえるものだと思ってたのか、長義は驚いた顔をしてる。
「もう少し待ってほしい」
(体は極んばだけど、こういうことはちゃんと本人とやってほしい。ましてや初めての。)
「待つって、いつまで?」
「い、いつまでって……
入れ替わりが戻るまでだが、そんなこと言えない。
「嫌ではないんだ?」
「嫌!?え、あ、いや、嫌かは知ら……わからないが」

まんばの手を掬い上げて、ちゅっと長義がキスをする。
「ひぇ」
真っ赤になって長義から腕を奪い返す。触れられた所を隠すように仰け反った。
そんな反応に構わず、顔中にキスを降らせて、まんばはされるがまま。ついに唇にされそうになって、咄嗟に手で覆う。
(ふぁーすときすは本人とじゃないと!!)
ブンブンと首を振ると長義は楽しそうに吹き出す。
「わかったわかった」
頭をポンポンをされて「今度は覚悟しておいてね」と囁かれる。
長義が出てって、力が抜ける。まさか長義が極んばを好きとは。

まんばは振られてしまった。
長義に迫られてドキドキしたが、あれがすべて極んばに向けられた目だと思うと、急に気持ちが萎む。

(よかった、好きになりかけてただけで)
完全に傾倒してたらショックで寝込んでたかもしれない。
今でもこんなにつらいのに。

夢で極んばに会う。
「遅かったな」
「うその寝付けなくて
ドキドキしすぎて気持ちが昂って眠気が来なかった。
「フーン……?何かあったか?」
「え!?」
「何があった。言え。俺が知らないと元に戻った時困るだろ」
「それは、そうだが
言って良いものか迷う。
「俺の身に起こったことだろ?何を言い淀む事があるんだ。ちょっとやそっとじゃ驚かないから言ってみろ」

意を決して言おうとするが、やはり勇気が出ない。
極んばがぺしっとまんばを叩く。
「そら、俺たちは今一心同体みたいなもんなんだから何でも言え」
「同位た……いぃ!?」
なぜか身体がバランスを崩し、傾いたと思ったら、まんばは転がってしまう。

そして起き上がると自分の布団の上だった。

「は?」

そこはまんばの元の本丸だった。










なぜまんばは戻ってきたのかわからない。極んばはいないから、先程の夢が現実だったのかも不明。そもそも入れ替わり自体が夢だったのかもしれない。

まんばは朝餉に起きていくと長義に会う。
「あっ偽物くん!」
「本歌!」
「今度こそ負けないからな、見てろよ!良い気になってるのも今のうちだ!」
「は?」
「首を洗って待ってろよ!」

長義が喧嘩腰。その反応からやはり入れ替わりは夢じゃなかったとわかる。
それにしてもやっぱり極んばは長義と不仲になっていたようだ。

今後の仲を円滑にするために、まんばはとりあえず上手く取り繕う。
「えと、本歌その、色々煽ったりしたこともあったが、す、すまなかった。許してほしい。えーっと、そんなつもりはなかったんだ」

じゃあどんなつもりだったんだ?とツッコミが聞こえてきそうだ。
でも長義はキョトン顔。

「どうしたんだお前。熱でもあるのか?お前がそんな態度だと気持ち悪い。」
「えええ……
気持ち悪いとまで言われた。解せぬ。

極んばはバレないようにしようと言ったのに随分好き勝手していたらしい。まんばのイメージがめちゃくちゃ。みんなにもジョークをふっかけられたり、頼りにされたりする。

(こっちでも俺が俺じゃない感じになってる……

キャラ変。







長義視点

長義と写しの関係は微妙だった。お互い腫れ物を触るような態度だった。嫌味を言う気も失せる。というか遠慮するような態度に、機嫌を伺われてる感じがあり不快だった。

しかし写しに何か与えれば感謝される。長義と写しの関係は与え、与えられる者、ただそれだけになっていった。

写しを見ても何か違う、こんなんじゃない、そんな感覚がいつもあった。

しかしある日写しが言った。
「は?何様のつもりだ?嫌がらせか?」
呆気に取られた。ズバズバ写しが長義を追い詰めていく。長義は言い返すこともできず、写しの主張のままに頷くだけ。

自室に帰ってから我に返り、理不尽な事で言い掛かりを付けられたと気づく。なんて生意気な写しだ!

次から言い返すようになる。写しも言い返してくる。言い合いになり、口喧嘩に発展する。
まんばは減らず口で、ああ言えばこう言ってくる。そんなまんばに文句を言う。言いたいことが言えてスッキリ。

写しとのやりとりが楽しくなってくる。自分が求めていたのはこう言う関係だと気づく。言いたいことを何でも言い合える、ある種、気が置けない友人のような。

そんなことは写しに口が裂けても言えないけど。長義は写しのことを気に入っていた。


自分のことは「与えたい個体」だと思っていたが、違ったらしい。「写しと何でも言い合える関係になりたい個体」だったらしい。
今の関係はとても心地いい。

それなのに写しはある朝おずおずと長義の様子を伺うような表情で言った。
「本歌その、色々煽ったりしたこともあったが、す、すまなかった。許してほしい。えーっと、そんなつもりはなかったんだ」

いつもの威勢はどうした、と思った。
それは以前の写しに逆戻りしたようだった。





まんばと長義は以前の関係に戻れたようだった。当たり障りのない、あまりお互い干渉してこない関係。
まんばはそれでいいと思う。お互い不快な思いをするのは嫌だ。

極んばと会いたいがアレ以来、夢を見ない。なぜ見ないのか、どういう仕組みなのか、まったくわからない。

まんばはふと気づくとそのことばかり考えている。
あの後、長義は極んばに再び告白し、どうなったのだろうか。極んばは長義を受け入れたんだろうか。そしてあの続きをして……そこまで考えてカッと顔が熱くなる。
そして胸がもやもや……

まんばは無性に極んば本丸の長義に会いたくなる。自本丸の長義を見てると全然違う。コレジャナイ。これじゃなくて、もっとこう……とまで考えて長義に失礼だった、と思い直す。

彼は極んばが好きで失恋したのだし、もう入れ替わりもなくなったのだから関係は断ち切れた。諦めるべきだ。


ある日転機が訪れる。
演練で肩を叩かれ、呼び止められた。

「お前、同位体じゃないか?」
極めている個体。同位体なのは一目でわかる。だけど彼の言ってるニュアンスからそうじゃなくて、夢の中で会った同位体だと気づく。
「あ、あんた!」
「やっぱりそうだ!お前に言わなきゃいけない事があったんだ。本歌!」

まんばはハッとする。
きっと『俺たち付き合うことにした』という報告だろう。自分に言いたいことなんてそれくらいしか思い浮かばない。
そんなのは聞きたくない。
「す、すまない!今日急いでるんだ!」
「え?」
ダッシュで逃げ出す。そして帰城。

まさか実在するなんて、夢の中じゃなく現実で会えるなんて、とドキドキする。
また演練で会うかもしれない、もしかしたら本丸番号がバレ、来るかもしれない。不安になる。
付き合ってると報告されることを想像し、何度もズキズキ心が痛む。こんなにも好きだなんて思わなかった。

まんばは何も考えたくなくて、布団に入る。






「よ――――やく、会えたな?」



夢では例の場所で腕組みして待っている極んばがいた。
「ひぇ」
逃げ腰。
しかしそうはさせないと極んばに手を引っ張られた。ぐぃと引き寄せられ、向こう側へ。
「へ?」
隔たりがあって行き来できなかったはずなのになぜ。
そう考えているうちに極んばはまんばが元いた向こうへ。

「本歌からすべて聞いた。随分やらかしてくれたようだな?」
「い、いやその!」
極んばの指し示すことは何のことだ?まんばがドジったり、みんなにバカにされたことか?それとも長義から押し倒されたことか?

「随分な近侍の仕事ぶりで、みんなに面倒見てもらってたそうじゃないか。しかも本歌とイチャついてたって??」

全部だった/(^o^)\


「待て!イチャついてない!」
「他の奴らからも聞いた。まるで恋仲かのようにべっっったりくっついてたって。しかも四六時中」
そんなことない!
………そんなことないよな??🤔
「元の体に戻って早々、本歌に迫られた俺の身にもなれ
凶悪な顔をしてる。
「本歌となんて虫唾が走る」
そこまで言うか。
「さすがに本歌が可哀想だぞ、あんたのことが好きなのに」
「は?俺のことが好き?寝ぼけてるのか?」
「今寝てるけど寝ぼけてない」

あんなに愛されてて羨ましいのに、当の本人が邪険にしてると悲しくなる。
本歌の気持ちと共に自分の気持ちも蔑ろにされた気分。

「本歌は俺のことを何とも思ってない。現にさっきも絶対お前と入れ替われと力強く言われたばかりだ」
「え!入れ替わりを本歌に話したのか!?あんた誰にも話すなって!」
「ケースバイケースだ」
なんだか腑に落ちない。
「一日俺の体を貸してやるからゆっくり話し合ってこい」

極んばが消えてしまった。まんばの体で目覚めたんだろう。
体を奪われたなら、まんばは極んばの体に行くしかない。

(どうしよう

長義と顔を合わせづらい。極んばはああ言っていたが、長義は確実に極んばを好いてる。だってあんなにも熱の篭った瞳でまんばを見ていた。
そうとわかっているのに長義に会うのはつらい。それに気まずい。

一日経てば体を返してくれる。じゃあ一日逃げ回ろう。
そう決意し、まんばは極んばの体で目覚めた。

「おはよ?」

にっこりといい笑顔で長義が覗き込んでいた。









まんばはしっかりと腕を掴まれる。
「ヒッ!」
「ちゃんと入れ替わったようだね」
「そ、そうだ、入れ替わってる。俺は極めてない、別の本丸の個体だ!だからあんたの山姥切国広じゃないぞ!」
ずーりずりと後退るが、ぐいぐい来る。
「な、なんで来るんだ!あんたが好きなのはこの体の持ち主だろ!」
「いや?偽物くんのことはこれっぼっちも好きじゃない」
「は!?じゃあなんであの夜キスを……
「お前のことが好きだからだよ」
「えええ!?」

ボッと顔に熱が集まる。

「嘘
「嘘じゃない」
恥ずかしすぎて目が合わせられない。
「好きだ、お前の返事を聞かせてほしい」
嬉しくて、ホッとして、まんばも自分の思いを口にする。
「俺も、好きだ……
ぎゅっと抱きしめられ、ドギマギ。
「この体だと手を出せないのがつらいな」
極んばの体だから。
「迎えに行くから、待ってて」
まんばはこくりと頷いた。



夜、元の体に戻ろうと夢の中へ。

不機嫌そうな極んばが待っていた。
「?どうしたんだ?」
「なんでもない」
「何でも言い合う約束だろ。俺の体のことだぞ。知る権利がある」
「知る必要はない。ケリはつけてある」
「???」

極んばに引っ張られて向こう側へ。極んばも元に戻る。

「そういえばなんで交代できるんだ?行けない時もあったのに」
「接触だ」
「接触?」
「俺たちの体が触れてると交代できる。微量に相手の霊力が流れたからだと思う。交代した時いずれも接触した後だった。さらに現実で演練で会った時、俺はお前に気づかれないよう霊力を注いだんだ。そしたらまた夢で会えた。」
なるほどそれでか。カラクリがわかり納得した。それにしてもあの数回でそれがわかるとは、やはり極んばは頭が切れる。


じゃあ今度会う時は現実で、と別れる。

まんばは起きて朝餉に向かうと長義に呼び止められた。
「偽物くん!俺は昨日の納得いってない!」
「ほ、ほんか??」
「お前の言いたい事だけ言って、俺の言うことなんて全然聞いてないだろ!」

何があったんだ同位体~!
全然ケリ着いてないじゃないかー!!

極んばが凶悪な顔をしてたのは長義のせいかと察する。
まんばがたじたじしてることに長義が気づいた。
「お前また様子がおかしいな?まるで別人だ」
「え!」
「二重人格とか?もしや隠し子ならぬ隠し刀として二振り目が存在して?」
「えーっと.」
どう説明したものかと頭を抱える。ぐいぐい来る。


「そこの同位体、あまり俺の国広に近づかないでもらえるかな」
縁側で話していたら、庭から声がする。ふたりしてそちらに目を向けると、にこっと微笑む長義がいる。
「朝早くにすまないね。居ても立っても居られなくて失礼と思いつつも来てしまったよ」
来ちゃった♥
来ちゃったのかぁ


「これは俺のだからダメだよ」
ぐいっとまんばを引き寄せる。長義は庭なので少し低くて、まんばの胸に顔を寄せる感じ。
いきなりの乱入者に自本丸の長義は訝しげ。

「ほ、本歌、同位体は?」
「来たくないって。ああ、お前には会いたがっていたよ。大方そこの同位体が原因じゃない?」
あー。納得。




こうしてちょぎくには幸せになった。

お疲れ様でした!長い間お付き合い頂きありがとうございましたー!




■どうでもいい設定
・極んば本丸の長義は与えたがり。なんでもできて、態度がでかい極んばとは相性が悪かった。
逆に布んば本丸の長義はズバズバ言いたいことを言うタイプで、引っ込み事態な布んばと相性が悪かった。

・夢の中で地面に張り巡らされた水・水たまりは審神者の霊力というイメージ。
表現してなかったけど、まんばと極んばを隔てるところには水が通っていない。

・この後布んば本丸の長義くんは極んばくんに猛アタックします。