Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
木蔦(キヅタ)
2021-05-02 16:04:29
6545文字
Public
Clear cache
ムラムラゲージの話の本編【ちょぎくに】
1
2
昨夜は酔っぱらった長義になぜか抱かれた。そしてお互い裸だったこともあり、記憶がなくとも昨夜何があったのか一目瞭然だった。
今朝起きて、長義の怒りのヴォルテージがぐんぐん上がっていたので、まんばは慌てて逃げて来た。
(散々な目にあった
…
)
きっと長義はまんばと同衾してしまったことが腹立たしくてしょうがなくて怒ったに違いない。どこかで怒りを発散してくれればいいのだが、部屋まで殴り込みに来られたらどうしようと思う。
自室で着替えて、朝食へ。
兄弟と途中で会い、一緒に行く。兄弟はふたりとも酒は飲んでいなかったため、すっきり起きれた様子。
大広間に行くと寝坊なのかぽつりぽつりとしか来ていない。
ご飯を食べる。その途中で長義が来た。
まんばの顔を見るなり、ずんずんと寄ってくる。
(やばっ
…
!)
ゲージは7割程度。起床時よりは低いが怒ってることは怒ってる。
怒鳴られる!と思ったまんばは一気にご飯を掻き込み、ダッシュで大広間を飛び出した。
「あ、兄弟、行儀が悪いよ!」と後ろから声が掛かったが、気にしてられない。
チラリと見たゲージは7割から8割に上がった気がした。気の所為だと思いたい。
まんばはそれから逃げに逃げた。
長義の姿を見かけるとその場を離れ、話しかけられれば誰かに呼ばれたかのように立ち去り、偵察能力を最大限に生かし気配が少しでもしたら近づかないようにした。
そして夕食まで逃げ切った。
ご飯はみんなで食べることになっている。
とても危険だが、席が近くでなければ大丈夫だろう。今朝のようにご飯を済ませ逃げればいい。
まずは長義の位置を確認して、一番離れた席に座ろう、とそっと大広間を伺う。
長義はまだいないようだ。それなら逆に兄弟達で周りを固めて、近づけないようにすればいい。粟田口にもご協力願おう。
それに例え長義が激怒しても兄弟が止めてくれるに違いない。そう信じたい。
すぐに逃げれそうな場所を陣取る。そこに配ぜん係が小鉢を置いた。
「あ、ありがとう」
「どういたしまして」
( ° - ° )!?
その声を聞いてまんばは慌てて振り向く。
にっこり笑った長義がいた。
「偽物くん?今日は散々避けてくれたね?」
「ひぇぇぇ
…
本歌ぁ
…
」
顔はすごく怖い。怒ってる。
しかしまんばは気付いた。ゲージは3割程度。実はそれほど怒ってないのでは?と思う。
これは怒ってるフリかもしれない。長義はプライドが高いから、まんばを他の刀達の前で謝罪させたいだけなのかもと思う。屈辱を味わわせてやるとかそういう目論見だろう。
それなら謝れば許してもらえる!とまんばは思った。
小鉢を置いたままだった長義の手をそっと包む。長義を見上げて懇願した。
「す、すまない、本歌。許してほしい」
なぜかゲージがぐんと上がった。
ナゼアガッタ
…
?( ° - ° )
「ま、まあ許さないことはないけどね
…
!」
長義が照れながら目を逸らす。
ナゼテレテル
…
?( ° - ° )
手を握っていたのが悪かったのかもしれない。まんばは怖くなって、するっ
…
と手を滑らせる。
長義がその手を凝視した。そしてゲージがまたぐんと上がった。
「それ誘ってるの
…
?」
「え!?」
何をだ!?と困惑する。もしかして怒りを誘っているという意味だろうか。
「そ、そんなつもりじゃ
…
」
謝罪し、目を伏せると「まあそういうおぼこい所も良いけど
…
」と言われる。何の話だ。そしてゲージはまた上がっていた。
「話があるんだけど」
「ひぇ
…
」
「今夜いいかな」
良くない。良くないが長義が断ることは許さないという圧を発している。そしてゲージもMAXに近くて怖い。
そう言って長義から一方的に話は打ち切られた。
まんばは夕食後、ぐだぐだしていた。
長義と話はしたくない。
まんばと話しているだけで怒りがふつふつ湧いてくるくらいだから相当怒られる。そもそもあれは酔っぱらった長義がしでかしたことで、まんばは被害者のはずだ。怒られる筋合いはない。
それなのになぜまんばが怒られなければならないのか。
長義に呼び出されたのだから行かねばならない。
しかしそうして悩んでいる内に時間が過ぎていく。
そうだ部屋の掃除をしなければ、そうだ洗濯物を出しておかねば、そうだ風呂に入らねば
…
ついどうでも良い用事を作り、済ませていく。
まんばは考えた。
そうだ!今夜は別の部屋で泊めてもらおう!と。
まんばの部屋にいたら長義が来るかもしれない。逃げられない。だから別の刀の部屋に泊めてもらおう。
早速枕を抱えて、他の刀の部屋を目指す。誰にしようか。
いろんな刀の顔が頭に思い浮かぶ。
「南泉!あいつなら本歌と昔馴染みだし、バレても誤魔化してくれる!」
早速南泉の元へ。
「南泉、ちょっといいか?」
「にゃ
…
?」
「部屋に入れてほしい」
障子が開く。そして国広の姿を見とめて驚いた。
「国広の方の山姥切!?何の用だ!?」
「一晩で良い!泊めてくれないか!」
「はぁ!?」
「ちょっと事情があって、自分の部屋にいられないんだ!頼む!」
南泉はそんな図々しい事を頼まれても、怒りのゲージは低いままだ。お人好しなのだろう。
「と、泊めるなんて無理だにゃ!」
「そこをなんとか!というか部屋に入れてくれないか
…
?このままだと見つか
……
」
「国広、浮気は良くないよ?」
ひやっとした声が耳に届いた。振り向くと長義がいる。
「ひっ!本歌
…
!」
「枕なんて持って、猫殺しくんの所に来るなんて何のつもりだったの?」
「い、いや
…
その
…
」
話があると言われたのに逃げたまんばに怒っているらしい。
怖くて怖くて、来ないでほしいと言う意味でブンブンと首を横に振る。
「そう、シラを切るつもりなの。じゃあしょうがないね」
長義がまんばを俵担ぎする。
「猫殺しくん、この子もらっていくから」
「熨斗つけて渡すにゃ
…
」
長義の部屋へ。
散々暴れたが、抱えられている身ではどうにもならなかった。そもそも長義を傷つけるわけにもいかないから本気で抵抗もできない。
結局まんばは長義の部屋に連れて来られた。
ゲージを見ると、夕食後から少し落ち着いたのか5割程度に戻っている。
「なんで逃げたの?」
まんばは今なら怒られないかもと素直に答える。
※ここからは()で補足を入れます。
「き、昨日あんなことがあったから
…
その
…
」
「(俺に嫌われたんじゃないかと)怖くて、かな」
「そ、そうだ
…
!(怒ってる)あんたを直視するのが怖くて、逃げてた
…
」
「昨日の事は悪かったけど、俺はちゃんと(お互いの気持ちを)話したかった」
「さ、避けててすまなかった
…
。俺も(同衾してしまった事を)話さなければと思ってたんだが、あんたの(怒りの)気持ちを考えると怖くて
…
。」
「俺の気持ちは昨日の行動そのままだよ、怖い事なんてない。」
ゲージが見えるからそんなこと言われなくても長義の気持ちは筒抜けだ、とまんばは思う。
「今日はずっとあんたの(怒りがいつ収まってくれるかという)ことばかり考えてた」
「俺もお前のこと(をどう愛してやろうかということ)ばかり考えていたよ」
やはり一日中怒っていたらしい。ゲージが少し上がった。
「お前(のゲージ)から目が離せなくて困る
…
」
「離さなければいい」
「でも」
「俺の事でいっぱいになればいい。俺にお前を可愛がらせてよ」
まんばはgkbr。まんばのことをなぶる気でいる。
ゲージはぐんぐん上がる。
怒らせてるつもりはないのに、どんどん怒りが積もって行くらしい。
まんばはそれを止めたくて、縋るように長義の足下に手を付いた。
土下座のような格好で長義を見上げる。
「本歌、お願いだ、お前の気持ちはわかってる。俺を好きにしていいから
…
だから
…
!」
もう殴るなり蹴るなりしてくれていい!
だから許してほしい!
一心でそう願った。
ゲージがMAXに到達した。
暗( ° - ° )転
チュンチュン
まんばは思う。
なぜ酔ってもないのにまた同衾してしまったのか、と。
長義のゲージは再び0%に戻っている。怒りは収まったらしい。
(もしかして、セッ
…
すると怒りが発散される仕組みなのか
…
?)
まだゲージのことを正しく理解していないまんばだった。
お疲れ様でした!ありがとうございました!
この後長義くんによって本丸中にちょぎくに成立の伝達がされ、二振りは恋刀扱いされることになります!おめでとう!おめでとう!
1
2
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内