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木蔦(キヅタ)
2021-02-22 18:09:37
3752文字
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いきなり夫婦になっちゃうけど、営みはなしなちょぎくにの話【ちょぎくに】
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まんばはそれ以降の立ち振る舞いも控えめだった。長義に付き従い、自分の意見は添える程度。話に聞いていた生意気な写しとは全く違った。
これなら本当に伴侶としてそばに置いてもいいかもしれない。
いつしかそんなことを思うようになった。
まんばが他の刀と話しているのをみて、面白くないと思う。強引に手を引き、連れ出す。
「え、ちょ
……
長義
…
!」
まんばを引き寄せ抱きしめる。
「え??その、」
「夫婦なんだからいいだろ」
「
……
!」
すぅと首元に顔をうずめる。びくびくとまんばが震える。まんばが大人しく腕の中に収まっていると思うと、先程までの苛立ちが消えていく。
まんばは真っ赤な顔で長義を突き放す。まんばに拒否され、むっ。
「だ、ダメだ
…
!」
「なんで?」
「俺はその、相応しくないから
……
!」
「相応しいとか相応しくないとかお前が決めることじゃない。」
「でも、こんな俺は惨めだ
…
!」
何が惨めなのかわからなくて首を捻る。
「俺はまだ弱いし、本歌の伴侶なんて大役務められない。写しなんかが横にいたら長義に恥をかかす事になる。」
つまり自分に自信がないと告げられる。そういうもんか?と思う。
「長義」
上目遣いで乞われる。
「胸を張ってあんたの横に並べるように、修行に行きたい」
そんな風に言われたら、却下することなどできなかった。
そして修行に行かせた。
行かせてしまった。
4日後まんばが帰ってきた。
「国広、おかえり。道中大丈夫だったかな?」
「ああ」
素っ気なくなっていた!!
「久々なんだ、存分に甘えさせてあげよう。おいで」
「いらない」
「Σ(・_・)」
「ほら国広、寝るよ。おいで」
「
……
」
なんだかすごく嫌そうな顔をしてる。
「長義」
「なにかな」
「布団を別にしよう。予備の布団を持ってくる」
「(;_;)!!」
なんだかとても冷たい。
修行前は長義の腕の中ですやすや寝てたし、長義の言うことは素直に聞いたのに。
まんばが厨で楽しげに他の男と話しているのを目撃した時も以前なら強引に手を引いて連れ出してた。今回もそうしようとするとまんばに拒否される。
(´・_・`)
もやもやイライラ
抱きしめるのも拒否するようになった。しょぼん。
「まんばちゃんって修行行ってから素直になったよね」
「わかる!本心から物を言うようになったって感じ!」
「前は山姥切さんの言いなりって感じだったから、ボクは今の方が好きだなー」
(;_;)!?
みんなが話しているのを聞いてしまう。長義的には素直じゃなくなったと思っていたが、みんなの認識は逆らしい。
「他所で恋刀作ってきたのかもね。ほら顕現してすぐ有無を言わさずに祝言あげさせられたから」
「それで山姥切さんに冷たく
…
?」
「あり得る」
自分以外に男を??そんなわけがない。
でもそれなら自分が抱きしめようとして拒否するのも納得。
ふつふつ怒りが。伴侶がいるのに浮気だなんて。
部屋にまんばが戻ってきた時にまんばを問い詰める。
「男なんていない!何勘違いしてるんだ!」
「じゃあなんで俺が抱きしめたら嫌がるんだ!夫婦だろ!?」
「仮だろ!!」
「は?」
「写しだから俺を愛でてるんだろうけど、もうやめて欲しい。離縁してほしい」
いきなり三行半を叩きつけられ( °ω° )顔。
夫だと思われてなかったらしい。
「俺が気に食わないというのか
……
!」
「それは」
「離縁はしない!!絶対だ!!」
「い、いやだ!」
またしても反抗的なまんばに驚く。
「これ以上あんたといたら、仮だってわかってるのに、もっと好きになってしまってつらい
……
」
〜ちょぎくに はっぴーえんど〜
どうでもいい設定
・ラストのまんばの言葉で長義は「俺も国広のことが好きだった
…
?」と自覚します。そして告白して、離縁回避します。
・この後まんばが照れて拒否しまくってプラトニックが長い間続きます。
・長い間お預けを食らった長義くんが「夫婦なんだからいいだろ!!」ってブチギレます。そして強引にまんばを
……
・まんばは優しくしてくれる長義くんに惚れるんだけど、何も取り柄がない自分自身が情けなくて、修行を決意します。あと普通に長義くんにベタベタされるのが恥ずかしかった。恥ずかしかったのに嫌って言えない自分も嫌だった。
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