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木蔦(キヅタ)
2020-02-15 19:13:11
5325文字
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拒食症になったまんばと、ご飯を与える長義の話【ちょぎくに】
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ちょぎくに
まんばは初期刀の重圧から、拒食症になってしまう。そんなまんばを心配した審神者は何とかまんばの食べれる物を用意しようと、燭台切や歌仙に命じて、試行錯誤する。まんばの負担も減らすように仕事を分散させるが、元からの背追い込む性格と、早く治さなきゃという焦りから改善しない。
顕現し、それを聞いた長義がまんばの元へ訪れる。確かに少し痩せていて、ボロ布も相まってみすぼらしい。
「そら食え」
燭台切が作ってくれたゼリーを差し出す。スプーンを突きつけるが、口を開かない。
「すまない、そんな気分になれない」
まんばは力なく押し戻す。
食え、嫌だ、の応酬が始まる。普段はそこまで抵抗しない(遠慮がちに返す)のに、本歌が相手である所為か、まんばもズケズケ言う。主張が強い。
「あー!めんどくさい!!」
遂には長義が切れて、ゼリーを自分の口に入れる。
なんだ諦めてくれたのか、とホッとしたまんばだったが、次の瞬間、口移しでゼリーを食べさせられる。ついでに鼻も摘まれて、息ができず、ごくんと飲み込む。
「ぷは
……
」
「なんだ、食べれたじゃないか」
実は一緒に霊力も流し込まれていたらしく、まんばは少し酔った状態になる。ふわふわした感覚で、少し理性が緩くなってる。
再び長義にスプーンを差し出されるが、まんばは口を開かない。長義は再び口移しでまんばにゼリーを与える。与えるたびにまんばは酔っていき、ついにまんば自ら求めるようになる。親から雛に餌が与えられるように、雛が次の餌を求めて、ちゅっちゅっと長義に口付ける。
与える者として気を良くした長義はゼリーをすべて口移しで食べさせてあげる。そして酔ったまんばはそのまま寝てしまう。
そして次の日、まんばは久々に空腹を感じて、何か食べたいと思うようになる。でも米とか重たいものは無理そうで、つるっとした、瑞々しい物が欲しくなる。燭台切にそれを伝えると「昨日のゼリーでいいかな?」と言われ、まんばはそれをもらう。ゼリーは美味しく食べれた。
それ以降、ゼリーは口にできるようになる。しかしゼリーだけで栄養は十分取れないため、他の物も食べれるようにしなければと言われる。果物を与えるが、まんばは固形物なんてまだ喉を通らない。
「また果物は無理だった?」
「すまない、折角用意してくれたのに
…
」
「無理しなくていいから、食べれたら一口でもいいから食べてね」
「わかった」
心配そうに声を掛けられるが、まんばは応えられそうにないと思う。固形物は食べれない。
すると、しばらくして再び長義に白羽の矢が立つ。
前回は上手くいったため、長義ならなんとかできるのではないかと思われたらしい。
「ほら食え」
フォークに刺さったリンゴを差し出されるが、まんばはへの字口で首を振る。
「あまり手間を掛けさせるな」
再び口移しでまんばへ。
そして前回同様、だんだん酔ってきてしまい、状況がよくわからないながらも、長義と深いキスをし続ける。頭はふわふわ。まんばは相手が誰なのかもあまり認識できてない。そして食事が終わると電池が切れたように寝てしまう。
そして次の日、無性にリンゴが食べたくなる。歌仙に言って、剥いてもらい、ぺろりと半分平らげる。今まで食べれないと言っていたのが嘘のような食欲。
「リンゴが食べれたなら、ご飯もそろそろ行けるかな?」
次は米が出てきた。やはり炭水化物は無理。
「水分が多いと大丈夫みたいなんだが」
「じゃあおかゆとか麺類にしてみる?つるっと行けるかも」
無理。食べられない。デザートにと添えられた梨は食べたが、にゅー麺は全部残ってる。一口も食べてない。
「どうにも胃が重くなりそうで、食べられない。」
そしてまた長義がやってくる。
「毎回毎回お前は。俺に構ってもらうためにわざとしてるのかな?」
「??なんのことだ?」
「とぼけても無駄だよ」
そう言うと長義はおかゆを自分の口に入れる。
「あ
…
!なんであんたが食べるんだ」
そしてまんばに口移しする。
「んん
…
っ」
「ほら、次」
「えっ!」
どんどんおかゆを食べさせていく。
「ふぁっ
……
」
食べされらてるうちに、まんばは徐々に変な気分になってきてしまって、身体が熱くなっていく。ついには中心が兆してきてしまって、焦る。
「顔が赤いけど、どうしたの」
「な、なんでもない
…
」
「ほら、まだおかゆが残ってるから、口を開けて」
「じ、自分で食べれるから、置いておいてくれ
…
!あんたの手を煩わせるまでもない
…
!」
「そんなこと言って、いつも俺に食べさせられてたくせに。ほら、駄々捏ねないで、口を開けて」
「え、もういらな
……
!」
無理矢理食べさせられて、まんばはくらくら。そしてさらに長義にその事を気付かれてしまう。
「ははーん?これを知られたくなくて、そんなことを言ってたのかな?」
「うるさい!もう出てってくれ!粥は食べ終えただろ!」
そんなところを見つかってしまい、まんばは恥ずかしさで真っ赤。一刻も早くひとりになりたい。
「俺は持てるものだからね、与えてやろう」
暗d(`・ω・´)(`・ω・´)b転
まんばはひとり、朝起きる。いつのまに布団を敷いて寝てたのか、と考える。なんだかとてもお腹が減って、ご飯が食べたくなる。ただまだ重い物は胃が受け入れないので、おかゆとか、さらっと食べれるものがいい。
あとどうでもいいけどtkbがなんだか痛い。服に擦れるだけでチリチリする。
まぁいいかと思い、厨に行く。ちょうどいた歌仙におかゆをねだるとびっくりされる。
「長義くんに頼むと本当なんだね」
「??」
まんばは歌仙が作ってくれた卵粥を2杯平らげる。うまうま。
ご飯は栄養価も高いので、少し元気も出てくる。仕事もスムーズ。
じゃあ次はみんなと同じご飯、と言われ、おかゆと普通のおかずが出てくる。今までまんばは療養ということで、自室で食べていたが、そろそろ大丈夫では?とみんなのいる大広間で食べることになる。
まんばはおかずを見ただけで胸やけがしてしまって、おかゆだけ平らげる。まだ無理か~とみんなから「ちょっとずつで大丈夫だよ」「食べられるものから一口ずつ行こ」と励ましてもらう。
そしてなかなか進まないまんばの食に、もちろん長義が呼ばれる。なぜか大広間でなくまんばの自室が指定される。別に食事するだけだから、大広間でいいのになぜ、と疑問に思う。
「お前は俺が与えないと生きていけないのかな?」
「そんなわけないだろ!どうせあんたが食べさせようとしても変わらないんだから、放っておいてくれ」
「今までの実績を見て物を良いなよ」
そういえばなんで食べれるようになったんだろうとまんばは考える。ある日急にゼリーが食べれるようになり、リンゴ、お粥と順になっていった。
不思議に思ってると長義が煮物を食べ始める。
「は!?何してるんだ!」
「噛み砕いてやるから待ってろ」
「はぁ!?」
そして、口づけられ、飲みこめるサイズになった固形物が入ってくる。
(これってどういう状況だー!!)
そしてやはりそういう気分になってきてしまい、まんばはもじもじし始める。
「ご飯が終わるまで待ってろ」
長義もわかってるようでさらに恥ずかしい。顔から火が出る。というか、口移しで食べさせられている状況自体が恥ずかしい。
全部食べさせられた後、長義が布団を敷き始める。
「え?え??」
「前は畳だったから、布団がいいだろ」
「前??」
「ほら、おいで」
暗/(^o^)\転
まんばはひとり布団で目が覚める。お腹が減った。尻が痛い。
そして昨日のことをバッチリ覚えていた。昨日長義に抱かれた。
「な、なんてことだ、もしかして今まで記憶がないって思った夜は毎回こうだったのか!?ご飯が食べれるようになったのも、本歌が何かしてたのか!?」
サァと青ざめる。
でも妙にお腹が減って、何か食べたかったため、悩むのは一度置いておいて、朝ごはんを食べに行く。
「え?みんなと同じ物で大丈夫なの?」
「食べたい。今日はお粥じゃなくて普通の米でいい。おかずもそのまま欲しい。がっつり食べたい」
「そうか~。」
ニコニコ笑顔で燭台切はお膳を用意してくれる。
もぐもぐ大広間でご飯を食べる。前が嘘のように食欲旺盛。お代わりもした。
みんな呆気に取られてる。
こうしてまんばは以前のようにご飯が食べられるようになった。
〜Happy End〜
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