木蔦(キヅタ)
2020-02-15 19:01:03
3891文字
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一切会話がないから仲悪いと思ってたけど、実はお互いの考えてることがわかるちょぎくに【ちょぎくに】




戦闘中にまんばのアホ毛が切れた。どうやらアホ毛はアンテナの役割をしていたらしく、アホ毛が切れると同時に長義との通信も切れた。

また重傷を負ったと長義が思ったらしく、帰城時に長義が慌てふためき、まんばの元にやってきた。

まんばに怪我がないことを確認してホッとする。しかしまんばの布の下を覗き見て、衝撃が走る。アホ毛がない。
驚くが、しかし命に別状がなくて良かったという結論に至る。アホ毛の1本や2本や100本くらい屁でもない。
「まあそんなに気にすることもないだろ」

そうまんばが言う。長義もそう軽く考えていた。
しかしふたりは通信できず、困ったことが起こる。まず相手がどこにいるかわからない。安否もわからないため出陣中常に不安になる。逢引の待ち合わせもできない。
そのため、ふたりはすれ違ったり、ストレスを感じることが増えた。

「主、国広の毛を治してくれ!」
「えぇ!?」
かくかくしかじかと事情を聞かされた審神者は手入れを要求される。しかし怪我ではないから治らない。
「相手がどこにいるかわからないし、考えてることもわからない!逢引の待ち合わせもままならない!」
「それって普通だし、あと端末持てば済む話じゃない?」
ギロリと長義が睨みつけ、ひっと小さな悲鳴をあげる。

結局まんばのアホ毛が伸びるまで待つことになる。

1週間後
「俺の好きなもの!」
「俺だろ?」
「正解!」
(バカップルの戯れ………
「もうなおったかもしれないな!」
(いやそのクイズでちゃんと意思疎通測れたのかわからなくないか?)

2週間後
「だーれだ?」
「国広」
「せーかい!」
「感度良好だな」
(いやいやいや、子どもでもわかるし!)

3週間後
「国広、今俺の事考えてただろ?」
「長義のことは四六時中考えてるぞ」
「かわいいやつめ」
(いい加減にしてください、自室でどうぞ)

1ヶ月後、いきなり二人の様子がおかしくなる。以前は周囲が砂を吐くほどベタベタイチャイチャしてたのに、一切目を合わさないし、話さない。

「喧嘩でもしたのかな……
意思疎通ができない所為ですれ違いとかがあったようだし、喧嘩して拗れてしまったのかもしれない。
「長義、大丈夫?まんばとなんかあった?」
「え?」
「ほら、今日はまったく一緒にいないでしょ?」
「いや、朝から一緒だけどああ!そういうことか!」
合点がいった顔で長義が言う。
「国広がなおったから、脳内で会話してるんだよ!」
あっ、つまり脳内イチャイチャですね(察し)


終わる。
お付き合いありがとうございました!