だごまる
2024-12-02 02:22:49
5124文字
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幼馴染の起こし方(伊剣)

学パロの幼馴染設定で書きました。幼馴染のタケルが伊織を起こしに来る話。ネタ出しついでにお試しで書きました。
幼馴染で距離感バグっているけど、互いに恋愛感情が芽生え始めててドギマギすればいいよ。サムレム勢だと距離感バグっていることにツッコミ入れる人いなくない?って最近気づきました。続くかは私の気分次第。



 距離感バグっている二人

 幼馴染の宮本伊織と大和タケルは同じ学年、クラスも同じであることもあり、共にいる時間が長い。さらに幼い頃から共に過ごしているせいか、距離感が一般の人からすれば少しずれている。今日も今日とて伊織とタケルの距離が近い。
 昼休み時間。教室内では生徒たちが仲のいい友人たちと席を交換して談笑している。机には弁当箱や、売店で買った惣菜パンが各々置かれていた。伊織とタケルも同じで二人は机を寄せて向かい合わせに座っていた。同級生たちからの視線を集めていても、特に気にしていないのか二人は弁当箱を広げて食べていた。伊織の弁当箱よりも大きい弁当を先に食べ終えたタケルがふたを閉めてジッと伊織を見つめる。
「どうした?」
 箸を止めた伊織がタケルを見てすぐに察したのか、綺麗に巻かれた卵焼きへと視線を落として再びタケルへと視線を戻して苦笑する。
「イオリ、一口」
 タケルが小さな口を開けた。親鳥からエサを待つ雛鳥のような仕草に伊織は動じることなく卵焼きを一つ箸で掴んでタケルの口の中に入れる。
「ん」
 頬を緩ませて玉子焼きを味わっているタケルを見た伊織がふっ、と小さく微笑むと食事を再開する。当然、箸はタケルの口に卵焼きを入れたものと同じ。
「イオリが作った卵焼きは美味いな」
「そうか」
「うむ!」
 素直な感想を口にするタケルは上機嫌に笑顔を伊織へと向けている。その愛らしい笑みを向けられているのは伊織だけだと向けられている当人は解っているのだろうか。クラスメイトたちがタケルの笑みに流れ弾が当たったかのように妙な声を上げた。机に突っ伏している者、胸を押さえている者、頭を抱えている者それぞれだ。
「イオリ」
「どうした」
 クラスメイトたちの反応などお構いなしにタケルが伊織の名を呼ぶ。食べ終えて手を合わせていた伊織が視線を向けた先、タケルが白いカーディガンの袖を伸ばしたまま頬杖を付いていた。
「ふふふ、きみの食べる所作はきれいだなと思っていた」
「それを言うならおまえの方だろう」
 弁当箱を片づけた伊織にタケルが首を傾ける。
「おまえの所作は美しいからな」
……、っ」
 さらり、と言ってのけた伊織に不意を突かれたタケルが頬杖を付いたまま琥珀色の大きな瞳をしばたたかせた。遅れて伊織の言葉が浸透したのか、みるみるうちにタケルの頬が赤く染まっていく。
「うっ、わぁ」
 頬を赤く染めたタケルが机の上に力なく突っ伏した。
「タケル?」
 具合でも悪くしたのだろうか、と伊織がタケルへ手を伸ばしてセーターの袖から少しだけ出ている指先に触れる。ぴくり、と反応した相手は少しだけ顔を上げてジト目で伊織を見た。心なしか拗ねているようにも見えて伊織は首を傾ける。
「イオリ、今のはズルいぞ」
「そうか? おまえに倣って素直に口に出してみただけだが?」
「~~~~~っ、そういうところだぞ」
 ますます顔を赤くしたタケルはそれだけ言うと再び顔を伏せてしまった。けれど、伊織が触れた指は離さないと言いたげに自分の指を絡めてキュッと握る。
「おい、タケル。指を離せ」
「断る」
 顔を伏せたままタケルは握る手にさらに力を込めた。困ったように伊織は頬を掻く。付き合いが長いからこそこうなってしまったタケルは曲げない。だから自分が折れるしかない、と伊織は鞄から文庫本を取り出して読み始めた。字を目で追っている傍で時々愛らしい幼馴染が様子をうかがうようにこちらをチラ見しているのに気付きながらも伊織は気付かないふりをしてページをめくる。その表情は口角がわずかに上がっており、小さく笑っていた。二人のやり取りは昼休みが終わりを告げるチャイムが鳴るまで続いていた。


    ♦♦♦


 別日の無自覚イチャイチャ後
「いや、いくら幼馴染だからって付き合ってもいないのに距離感バグりすぎだろ。あんたらここをどこだと思ってんだ! イチャつくなら家でやれ!」
 クラスメイトの一人が声を上げた。向けられた言葉にきょとんとしていた伊織とタケルは互いに顔を見合わせて首を傾ける。
「このくらい普通だろう?」
「きみが気にしすぎなのではないか?」
 心底分からないと言いたげな二人にクラスメイトは額を押さえた。
「え? なに? 俺が変なのか!?」
 隣にいた友人が少年の肩に手を乗せて頷いた。
「あいつらの無自覚イチャイチャは今に始まったことじゃないだろう。まあ、座れよ」
……いや、そうだけどさ! 毎日あのイチャイチャを見せられるこっちの身にもなれよ。ってか、誰の真似だよそれ」
 力なく椅子に座るクラスメイトの視界の先で伊織が持っていた菓子をねだり、口を開けて待つタケルの口にチョコレート菓子を入れる姿が映った。
「早く付き合えよ!」
 本日の被害者が一名昼休みに頭を抱えていたとかなんとか。


続いた。というか、距離感バグってるシーンが見たかっただけです。あと、ツッコミ入れているモブは私が最近銀魂観てるせいです。脳内で新八の声が聞こえたら負けです。ごめんなさい。伊剣の学パロ本作りたいなぁとか考えながらネタ出しついでに落書きしてます。これが本になるかは未定。たぶん本にならない。いや、ある程度の文字数が揃えば短編集で出せるか?? 3月のWebオンリーに参加出来たら間に合わせで作りたいなぁ~どうかな~。あと、3本くらいネタ学パロ(現パロ)のネタあるからプロット組むまでのネタ絞りにこっちで落書きしますね。ご意見等あればマシュマロでも、ブルスカにあるウェブボックスにでも入れていただければ参考にします(絶対に来ない)