ゆら
2024-11-28 00:09:39
2160文字
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シャオリュエ

芸達者なおくりびと


〇現在の話
アイゼフを原罪へ見送ってからというもの、その選択が正しいものだと信じており、誰かが信念をもって決めた事項に異を唱えることはしない。
――それが例え、もう目覚めたくない、活動したくないという願いだとしても。
彼は暴風域の片隅ではぐれたほしのこを元の道へ戻す傍らそんな者達の話し相手にもなっている。花笑むピンクのティーセットは一対一で真正面から話をするためであり、ティーセットに生けられた花は暴風域に淑やかに咲く一輪となっている。
見知らぬ誰かの話のストックがあるのはここが所以。彼の語りはいつかの証左となるだろう。
そして、時候にあったお茶を手向けに昼夜分からない片隅でかつての光たちを悼んでいる。
体をほぐす点燈夫の帽子はその時に被っているもの。
土産話は降り積もるひとり茶会のおくりびと。