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しったか
2024-11-22 13:14:22
15626文字
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俺とオメーはズットモだよ、クソ野郎
ふせったーへの投稿(
https://x.com/sttk27/status/1831868232250356046
)を話として整えた、パーバソ前提の髭とバソの小競り合い。ギャグです。
※ムーンドバイの記憶・記録あり設定
※ネットスラング多用
※性別不詳マスター
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さて、カルデア内の秩序を維持するため、故意に何かしらの騒ぎを起こしたサーヴァントにはそれなりのペナルティが課せられる決まりになっている。艦内の掃除、おやつ抜き、始末書と反省文、外出禁止、一ヶ月周回当番、エトセトラ。
先日の黒髭とバーソロミューの小競り合いも、パーシヴァルという目撃者兼仲裁者がいたことにより残念ながら見過ごされることはなかった。大きな被害はなかったため、今回はマスターによる事情聴取を兼ねたお説教で手打ち
――
を、予定していたのだが。
「ちょっとマスター聞いてるぅ?!まだまだ終わらんよずっと拙者のターン!」
あろうことか立場は逆転し、先ほどから立香は滾々と延々と、一方的に話を聞かされるはめになっている。
騒動の片割れ、黒髭への聴取の真っ最中のはずだった。余程の事情がある相手でない限り、説教にあたっては当事者を一人ずつマイルームに呼び出すのが習わしだ。きっかり時間通りに現れた黒髭に、話を聞かせてもらうよと口火を切るよりも先に
――
聞いてくだちぃマスター、と泣く子も黙る大海賊は前のめりに泣きついてきたのである。
「もーホントヤダあいつ恋バナは勝手にすりゃいいけど相手選べよっつーのホンマ」
「でもくろひーから話振ったんでしょ」
「振ってぬぇーよ! そこからズレてやがんのよあのスットコは!」
このやり取りも一体何度目になるのか。むちゃむちゃとエミヤ謹製濡れおかきを頬張りながら黒髭は目を吊り上げた。
じゃれつきの延長に対する説教にしてはあまりにも時間がかかっている、と不審がったマシュが気を利かせて茶と茶菓子を差し入れてくれたおかげで、もはやただの愚痴大会だ。美味しいものを食べながら怒りを持続させるのは本来難しいらしいので、よほど腹に据えかねていたのだろう。この不満を誰かに聞いてほしい、しかしおとなしく傾聴してくれるような、あるいは聞いた話を黒髭の弱味として悪用しないような人脈にはマスター以外心当たりがなかった
――
といったところだろうか。
趣味の友達はあくまで趣味の友達で、プライベートに深く踏み込むことはしない。恋愛沙汰も生々しい話も別に知りたくない、という心情自体は立香も理解できるところではあるから、ひたすらうんうんと聞き流している。
ちなみに、無論立香はドバイで件の二人がいい感じに納まったことを知っていた。一対一で行われる恋愛リアリティ番組のごとき恋模様を間近で見ていて気づかない方がおかしい。
しかし当事者に近しい第三者から聞く話、というのもまた生々しい分刺激的で、この後バーソロミューの聴取も待っているのが少々気まずかった。それこそ恋バナのノリでなんとかしたいが、ますますペナルティにはならないだろう
――
と思い至ったあたりで、ふと違和感に気が付いた。
「でもさ、今も全然普通にバーソロミューとつるんでるじゃん」
「そらそうよ。拙者たちズットモなんで」
「ズットモだったら聞いてあげなよ惚気くらい」
「マスターってば勘違いしとらん?ズットモって何の略かわかってまつかぁ?」
「え、そう言われると自信ない。何の略?」
「ずっと混沌悪のキモオタの略」
「悪どこ?」
立香の突っ込みは無視し、黒髭はいたって真面目な顔で煎茶を啜っている。その部分が肝心なのではと思わずにはいられなかったが、下手につつけば藪蛇なのは間違いなかった。
入れ替わりでバーソロミューを呼んでくるよう頼むつもりでいたが予定変更、今日はとことん付き合おう
――
覚悟を決めた立香は、空になった黒髭の湯呑になみなみとおかわりを注いだ。
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